カテゴリ:絵画展( 23 )

展示の様子

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昨日は一日雨。
しかし画廊のある場所は立地条件が良いのが、雨にもかかわらずたくさんの人が入れ
替わり立ち代り見に入ってきてくれた。
その人たちを見ていると、こんなに花の好きな人が多いのかと驚かされた。
特に山野草は人気があるのだなぁということがよくわかった。

お昼過ぎ、ほんの一瞬当番の私達だけになったので、慌てて会場の写真をとってみた。
私たちのグループだけの展示写真だが雰囲気がわかるだろうと思い、ここに載せておきたいと思う。


ショーウインドーに展示された私の作品
ツバキ
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by PochiPochi-2-s | 2018-02-11 10:25 | 絵画展 | Trackback | Comments(12)
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今日は節分。
あちこちの家では豆まきが行われ、「鬼は外、福は内」とさぞ賑やかなことだっただろう。
かつて子どもたちが小さかった頃我が家でも賑やかに豆まきをしたものだった。
幼稚園で作ってきた鬼の面をかぶり豆まきをしていた。
兄はおとなしく妹は活発に。
時は経ち、彼らは今自分の子供たちと豆まきをする父親、母親になった。
3人の子供たちが独立し家を出ていった今、シニア二人の節分はいたって静かなものである。

「今日しか行く日がないなぁ。
明日は最終日で混雑するだろうし自分らも予定があるから今日行こうか」
三ノ宮でランチを食べ、その後「ボストン美術館の至宝展」に行くことにした。
先週の土曜日に行くつもりだったのだが、雪のため出かけるのが遅れ行けなかったのだった。

久しぶりの神戸。心はウキウキしていた。
ステーキランチを食べ美術展へと急いだ。
ボストン美術館はアメリカ屈指の美術館だと言われている。
今回はそのすばらしいコレクションの中から古代エジプト美術、中国美術、日本美術、フランス絵画、アメリカ絵画、版画・写真・現代美術と幅広く紹介され、展示されていた。
またこの素晴らしいコレクションの形成に寄与したコレクターの紹介もされていた。

今日と明日の2日を残すのみとなった市立博物館での美術展。
土曜日でもありかなりの混雑を予想していたが、開催期間が長かったこともあってか、
それほどの混雑もなく気に入った絵の前でじっくりと時間をかけて見れたのは嬉しく
心楽しいものだった。

そして何よりも嬉しかったのは、クロード・モネの「ルーアン大聖堂、正面」を気の済むまで
その絵の前で鑑賞できたことだった。
長い間ずーっと見たいと思い続けていたこの絵を前にしてなかなかその場を立ち去ることはできなかった。十分見たと思い、次の絵のコーナーに行くのだがやはりもう一度見たいと思いまた引き返す。そしてしばらく気の済むまで眺める。何度か繰り返していた。
「睡蓮」の絵も一点展示されていた。その絵の前でも立ち止まりしばらく見つめていた。京都大山崎にある大山崎山荘美術館所蔵のモネの4点の「睡蓮」の絵を思い出し、また見に行きたいなぁと思いながら見つめていた。
モネの「アンティーブ、午後の効果」も心惹かれた絵だった。光の描写がなんとも言えずすばらしい。

あと心に残ったのは、徽宗(きそう)「五色鸚鵡図巻」、陳容「九龍図巻」、与謝蕪村「柳堤渡水・丘辺行楽図屏風」セザンヌ「卓上の果物と水差し」ゴッホ「郵便配達人ジョゼフ・ルーラン」「子守唄、ゆりかごを揺らすオーギュスティーヌ・ルーラン夫人」等。
中国美術の絵や書かれている文字(漢字)の美しさに心惹かれ、日本画の鹿のお尻の毛の描き方にひきこまれ、モネの光の描き方に魅せられてしまった2時間だった。
龍の目、鱗の描写、絵の勢い、鳥の描き方、静物画の果物の描き方、光がどのように反射しているか、それをどのように表現しているか、動物の毛の表現の仕方等、観ていて
興味深いものが多く飽きなかった。

美術館を出ると予想外に雨がぱらつき、今回も神戸散歩を諦め家に帰った。

節分の日に豆まきもせず、恵方巻きも作らず、のんびりと美術鑑賞をするのも悪くはないなぁと心の中で少し笑いながら電車に乗っていた。
バチがあたるかな。
でも、楽しい時間だった。


《気に入った絵》
(購入した葉書と他のものはWebsite から拝借しました)

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モネ「ルーアン大聖堂」(葉書より)

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モネ「睡蓮」

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モネ「アンティーブ、午後の効果」(葉書)

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ゴッホ

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陳容「九龍図巻」(3枚とも葉書)

龍の目の表現、鱗の表現がすごかった。
絵の勢いにも圧倒された

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徽宗「五色鸚鵡図巻」

鳥と花の構図もいいなぁと思った。





by PochiPochi-2-s | 2018-02-03 23:36 | 絵画展 | Trackback | Comments(8)
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スケートをする人たちと鳥罠のある冬景
(購入した絵葉書より)


「あっ、ブリューゲル!」

戴冠式のロープを着たエカテリーナ2世の肖像画から始まり、イタリアルネサンスからバロック時代の宗教画へと続き、少々疲れた時にフランドルの絵が展示されている区画でブリューゲルの絵に出会った。
「スケートをする人たちと鳥罠のある冬景色」と「魚の市場」の二枚があったが、
「スケートをする人たちと鳥罠のある冬景色」のほうに目がいった。
雪におおわれた村の冬景色。その風景の中で寒さをも吹き飛ばすような、スケートを楽しむ当時の庶民の姿が描かれている。絵をじっと見ていると、楽しそうな騒めきや会話、歓声が聞こえてくるように感じたのだった。
疲れが吹き飛んだ。


[参考までに]
「魚の市場」
Website から拝借しました。
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以前からこのエルミタージュ美術館展にはぜひ見にゆきたいと思っていたが、何かと忙しく機会を逃していた。最終日が近づき、慌ててこの週末にいくことになったのだった。

今年初めての神戸方面へのお出かけだった。
午前中に県立美術館でエルミタージュ美術館展を鑑賞し、三宮でランチ、その後いつものように神戸の街を歩くつもりで計画していた。しかし、急遽夕方の予定が入り、今回は県立美術館のある王子公園(三宮の手前)までとなってしまった。三宮でのランチも神戸散歩もできなかったが好きなブリューゲルの絵に出会っただけでも嬉しかった。

案内パンフレットによれば、エルミタージュ美術館は世界3大美術館の一つで、収められたコレクションの総数はおよそ310万点だという。絵画だけでも1万7千点に及び、今回はこの膨大なコレクションの中でも特に充実している16世紀ルネサンス、17・18世紀バロック、ロココの時代に活躍した「オールドマスター」の絵画85点が展示されている。

よく知られている有名な絵が多くあった中で、ふと立ち止まりじっと見つめた絵があった。
ベルナルド・ペロットの「ドレスデンのツヴィンガー宮殿」(1752年- 1753年制作)
第二次世界大戦で連合軍の激しい空爆によりドレスデンが一夜にして焼き尽くされ、街中が廃墟になったと、以前この街を訪れたとき現地ガイドが説明していた。
驚いたことにこの絵に描かれたツヴィンガー宮殿は、私の知っているツヴィンガー宮殿そのものだった。
その時ガイドは次のようにも言っていた。
「連合軍の激しい空爆で、一夜にして、破壊され尽くしてしまった街を、戦後、時間をかけてコツコツと見事に復元しました。まるでジグソーパズルを解くかのごとくに。瓦礫の中から元の石を見つけ使えない時は新しい石をはめ込み、残されていた、保存されていたかつての写真や資料をもとに完全なまでに元の建物そっくりに復元しました」と。
私の見たツヴィンガー宮殿もきっとこのようにして復元されたものだろう。
ただ一つ、絵の中の景色が違っているところがあった。
建物の横に噴水の池がなかったことだ。
多分あとから付け加えられたのかも知れない。

懐かしい心に残る場所が再び目の前に現れしばらくの間絵の前に立ちつくくしていた。
別々に自分の思うように鑑賞していた主人も、わざわざ私のところまで来てひとこと言った。
「懐かしいなぁ。それにしてもドイツ人の復元への執念と努力は真似できないなぁ」
思いは同じだったのだろう。

宗教画、人物画、風景画など多岐にわたる多数の絵の鑑賞に終わってみれば2時間はたっぷり過ぎていたが、疲れよりも好きな絵を見ることができた喜びの方が大きく、帰りの電車の中では、普段とは違い、なんとなくお喋りになっている自分に気がついたのだった。
神戸散歩はできなかったが良い時間を持つことができ幸せだった。

最後に。
鑑賞券を買うために列に並んでいた時、高齢の婦人から声をかけられた。
「このチケット一枚余っていますので、もしよろしかったら使いませんか?」
通常は65歳以上はシニア券で半額になるのだが、今回は70歳以上に引き上げられていた。正規の料金を支払うつもりだった私にとってはとっても嬉しいことだったので、ありがたく彼女のご好意をいただいたのだった。見ると招待券だったので無駄になってもと思い譲ってくれたのだろう。
彼女の親切に嬉しく感謝したのだった。
ラッキーだった。



「戴冠式のロープを着たエカテリーナ2世の肖像画」
(パンフレットより)
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♧ ♧ ♧



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この記事を書いている時に嬉しい葉書が届いた。
いつも楽しく読ませてもらっているブログ友さんからの写真はがきだった。
かつてすごしたこのとあるハンガリーの冬景色の写真だそうだ。
「まあ、まるで絵ブリューゲルの絵の景色とそっくり!」
気分はいっきに急上昇。
つい好きなメロディを口ずさんでしまったのだった。
ありがとうございました。


More 美術館からの風景、電車の中からの夕焼け、昨日の夕焼け
by PochiPochi-2-s | 2018-01-07 13:29 | 絵画展 | Trackback | Comments(4)
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朴の葉
(購入した絵葉書から)


「今年も先生の作品展に一緒に行く?」
先週絵の教室の友人Mさんから誘われていた。
寒いなか、阪急梅田駅で待ち合わせ、
もう一人の仲の良い友人Tさんと3人で作品展が開催されている画廊へと向かった。
去年までの画廊は閉鎖され、今年の作品展は急遽別の画廊で開かれので、
開催時期もいつもより遅れ12月になってしまったらしい。
しかし、新しい画廊は以前の画廊より広く、かなりゆったりとじっくりと作品を鑑賞
できたのが嬉しかった。

「ほら見て。この実。ここの光らせ方。どうしたらこんなに描けるんやろうか?」
「ふふ。以前言ってはったけど、白を5回も重ねて塗っているらしいよ」
「こんな小さな点に5回も?」
「そうらしいわ。一回一回ぼかしながら塗り、最後は濃い白を置くらしい」
「言われてみればそうやなぁ。でも、5回とはなぁ。言われたとおりしているん?」
「いや、せいぜい3回ぐらいが関の山やわ。それに一回一回スプレーはかけていないし…」

実の光らせ方に興味のある私たちの会話。いつまでも続いていた。

また葉の塗り方にも興味があり、ビナンカズラの絵の前で再び私たちは立ち止まってしまった。

「ねえねえ、この葉の描き方見て。それにこのストレリチア(極楽鳥花)の茎の細かい点々とぼかし方。どうしたらこのように塗れるんかな?
いつもボロボロになってしまうか、ベタッと塗ったような感じになってしまうんやけど」
「ああ、これ? この塗り方やったら私は少しはわかるわ。
絵の具を比較的薄くとき、太い筆でポンポンポンと強弱をつけながら筆を置くような感じで塗っていくのやわ。そして周囲をぼかす。木の枝や幹を塗る時そのような塗り方をよくするけど」
「ふーん、そうなん。今度一度やってみるわ」

「ねえ、こんな細い線描ける?気が遠くなりそうやわ」
「そうやねぇ。あの一番細い00の先の細い絵筆やったらなんとか…
面相筆は無理やわ。よう使わんもん。
やっぱり先の細い、書道の筆ような絵筆が私には一番使いやすいかも」

展示されている何枚かの気になる絵の前でのMさんと私の2人の会話は続いていた。

「今年の絵はなんだか見ていて楽しいなぁ。描かれた花や草が歌っているように感じるなぁ。
自分自身が楽しんで描かなければ、このような楽しい絵は描けないだろうなぁ」
そう思いながら絵を鑑賞していた。


《片山先生の2018年のカレンダーから》
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アメリカセンダングサ


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ビナンカズラの実



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ゴクラクチョウカ(ストレリチア)



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ジオウソウ



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八重のドクダミあ



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アカシデ



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キキョウ



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カリンとアケビ



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アキノキリンソウ



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アオギリの果実


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ホオズキ
(購入した絵葉書から)


More 元気なんやわ
by PochiPochi-2-s | 2017-12-07 23:39 | 絵画展 | Trackback | Comments(2)
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8月も終わりに近くなり、
日中はまだまだ暑い日が続いているが、朝夕がめっきり涼しくなってきた。
8月最後の日の今朝も、ずいぶん涼しく、水やりの時には長袖長ズボンだった。
つい2、3日前まではタンクトップに短パンだったのにと、我ながら呆れてしまった。

「今日大阪市内まで所用で出かけるから、あんなに見たがっていた「バベルの塔」展に行ったらどうや。近くを通るから自動車で送っていくわ。帰りも迎えに寄るから」

夏が始まった頃、このブリューゲルの「バベルの塔」展 が大阪で開催されることを知り、
見に行きたいとは思っていた。
しかしこの夏の異常な暑さ。
梅田まで電車で行き、そこから美術館まで歩く気にはならず、
多分涼しくなるだろう9月10日過ぎまで待とうと思っていたのだった。
その私の気持ちを知っていたのか、昨日朝の嬉しい申し出(提案)だった。
断わるはずがない。
ふたつ返事ですぐに了承した。

ブリューゲルの絵と初めて出会ったのは、もう30年以上も前、1982年に初めてヨーロッパに行った時で、ウィーンの美術史美術館やベルベレーデ宮殿でたくさんのブリューゲルの絵に出会ったのだった。そしてこれらの絵を見るとすぐに惹きつけられてしまったのだった。

彼の絵は、他の画家の絵とは雰囲気が異なり、色の使い方もまた違っていた。
何よりもそこには当時の農民たちの日常生活が描かれていた。
絵には物語が感じられ、喜びや悲しさ、楽しみや寂しさなどが描かれて、当時の人々の生活の様子、服装、子供たちの遊びの様子などが描かれており、見ていて飽きないし、不思議なことになんだかほっとするものを感じるのであった。
『雪中の狩人』『農民の婚宴』『農民の踊り』等、長い時間じっと眺めていても決して見飽きることはなかった。

その時以来、大袈裟に言えば、ブリューゲルの絵に心を掴まれてしまったのだった。
その後、中野孝次「ブリューゲルへの旅」(文春文庫)を見つけ、夢中で読んだこともあった。
それ故、「バベルの塔」展のことを知った時には、ぜひとも見にゆきたいと思っていた。

最後の最後にこの絵は展示されていた。
それほど大きな絵ではなかったが、色使い、構成、塔の形などに何か圧倒されるようなものを
感じた。
おもしろいと思ったのは、この絵を300%に拡大し、東京芸術大学のグループが寸分たがわず
細部に至るまで正確に模写した絵が隣の部屋に飾られていたことだった。
拡大された絵は本当に細かいところまでわかりやすく、見やすかった。
何度も何度もこの二つの部屋を往復して見比べると、また違ったことが見えてきて、「なるほどなぁ〜」と頷くことも多かった。
さらに、隣の部屋では5分間の映像で「バベルの塔」の絵を解説していた。
解説のあと、もう一度もとの絵の部屋に戻りしげしげと眺め、次に300%の拡大の模写をじっと見つめた。
最後の最後に、このような興味深いおもしろい時間が待っているとは夢にも思っていなかったので、見終わってみると印象深い美術展だった。

思いがけずプレゼントされた豊かな時間。
十分に心は解き放たれ、自由に遊ぶことができた、楽しいひとり時間だった。
ハミングしながら迎えの時間まで待っていたのは言うまでもないことだった。

尚「バベル」という言葉については、旧約聖書「創世記」 には次のように書かれている。
《主は降って来て、人の子らが建てた、塔のあるこの町を見て、言われた。
「彼らは一つの民で、皆一つの言葉を話しているから、このようなことをし始めたのだ。これでは、彼らが何を企てても、妨げることはできない。我々は降って行って、直ちに彼らの言葉を混乱させお互いの言葉が聞き分けられぬようにしてしまおう」
主は彼らをそこから全地に散らされたので、彼らはこの町の建設をやめた。こういうわけで、この町の名はバベルと呼ばれた。主がそこで全地の言葉を混乱(バラル)させ、また、主がそこから彼らを全地に散らされたからである。》


※ サムライジャパン 、ロシアワールドカップ出場を決める。




by PochiPochi-2-s | 2017-08-31 23:15 | 絵画展 | Trackback | Comments(10)
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夏目漱石の手紙
(大山崎山荘美術館のサイトよりお借りしました)


「これがあの漱石の字なの?」
書かれている内容はともかく、この手紙にそれほど感激しなかった自分がそこにいた。
何故? 理由はわからない。
ただ、「ふ〜んそうなの?」

4月終わり頃、「大山崎山荘美術館でモネの睡蓮の絵をもう一度ゆっくりと見たいなあ」と思い美術館のホームページを開いたとき、偶然にもこの展覧会が開催されていることを知ったのだった。
今年、2017年は夏目漱石生誕150年にあたり、京都は 漱石が生涯において4回訪れ、さまざまな思い入れがあった土地であったという。そして京都での経験をもとに『虞美人草』が著わされたと説明されていた。
この連休中に行けたら行ってみたいと思っていた。

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大山崎山荘美術館の入り口は木々の新緑であふれんばかりだった。
背後にある山では フジ 桐の花が満開だった。

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(5/4・追加)


この大山崎山荘は関西の実業家加賀正太郎によって建てられた山荘で、夏目漱石は正太郎の熱心な招待に応え、建設中の山荘を訪れ滞在したという。その時 若い20代の正太郎は大胆にもこの山荘の命名を漱石に依頼し、漱石はそれに応えて14もの名前を考え提案した。そのほとんどが中国の杜甫やその他の詩人によって書かれた漢詩からの引用されたものであったが、加賀正太郎はそのどれ一つも採用せず、結局は自分で考えた"大山崎山荘"に落ち着いたというくだりは、私には おもしろく興味深いものであっが、ただそれだけのことであった。

(5/4追記 加賀正太郎は、NHK朝ドラ「マッサン」の中でマッサンの資金援助をした大阪の実業家。ニッカウイスキー設立当時出資金の70%を出した人物である)

しかし、今回来てよかったと思ったのは、この手紙や漱石の手帳などと一緒に展示されていた加賀正太郎 蘭花譜からの蘭の花の絵(版画)をかなりたくさん見ることができたからであった。
予想もしていなかったことで、とても嬉しかった。
一枚一枚丁寧に描かれ、最高の技術で印刷された蘭の花の絵。
花びらの影の入れ方、茎の描き方、繊細な線の表現、葉の塗り方、構図のとり方、
白い花びらの描き方、その色の付け方…
見ていて飽きなかった。
言葉を呑み込むほど美しい絵。
もっとじっと見ていたい衝動に駆られた。

加賀正太郎は 英国のキューガーデン(王立植物園)で初めて蘭を見て感銘を受け、帰国後に建設した大山崎山荘に温室を設けて、自ら蘭栽培に乗り出したのだった。

※「蘭花譜」とは、加賀正太郎が昭和21年(1946)に編集した蘭の画集のことで、蘭の優良種を計104枚もの植物画にまとめ、編集、刊行したものである。下絵は、日本画の池田瑞月が担当し、印刷には浮世絵の技法を受け継ぐ木版画が使われた。日本独特の植物がとして編集された「蘭花譜」は、正太郎の欄に対する熱い思い、学術記録および美術品として今に伝えられている。


《購入した絵葉書から》
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最後に建築家・安藤忠雄設計の美術館の「地中宝石箱」でモネの睡蓮をゆっくりと見た。反対側の壁にはルノアールとルオー、ドガの絵がかけられていた。

今日は最高にいい時間を過ごせ、心が満たされた。
43回目の結婚記念日だった。


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安藤忠雄設計の美術館への入口


モネの睡蓮
(ホームページより拝借しました)
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by PochiPochi-2-s | 2017-05-03 23:05 | 絵画展 | Trackback | Comments(6)

東山魁夷の絵を見に

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東山魁夷『清晨』
(購入した絵葉書より)



「次の土曜日か日曜日に東山魁夷の絵を見に行こうか?」
2、3日前に主人に誘われていた。
BBプラザ美術館で開催されている美術展のパンフレットがおかれていた。
『自然と人間 〈日本画との対話〉』
「おもしろそうな企画だなぁ。しかも 兵庫県立美術館の近く。行ってみたいなぁ」
そう思い、その時パンフレットを貰ってきていた。
土曜日のBS「エルキュール・ポワロ」はどうしても見逃せなかったの(大のポワロ
ファン!)で、日曜日に三宮でランチ、その後JRで灘駅まで引き返しBBプラザ美術
館へということになった。

パンフレットには次のように書かれていた。

〈日本画との対話〉と題した本展覧会では、自然と人間、その存在との関わりの探求をテーマに、………………………………………………………………………
日本画は、日本の風土や日本人の美意識、精神性によって育まれてきた絵画です。
多くの日本画家たちは、歴史に培われた伝統を受け継ぎながら、常に新しい表現を
切り開き、自然や自身との葛藤を繰り返しながら、今日に至っています。
今展では、四季折々の美しい自然に自らとの接点を築き、
その中に在る人間の存在を描き出してきた画家たちによる珠玉の作品群を紹介いた
します。
私たちの心に寄り添い、時に自己との対話の機会を与えてくれる日本画の世界を
お楽しみいただければ幸いです。

会場は春夏秋冬と分けられ、それぞれの季節を代表する絵が展示されていた。
よく知っている画家、あまり知らなかった画家15名の作品約30点。
全てこの美術館のコレクションだということであった。
一点一点見事な作品ばかりで見ごたえはあった。

小倉遊亀「古つぼと花」・ 東山魁夷「五月の山」「清晨」・ 山本大慈「牡丹」
加山又造「夜桜(春宵)」・ 平山郁夫「法隆寺」「東大寺南大門」
上村淳之「鶴」2点 「鴫」2点・ 奥田元宋「秋山雨収(奥多摩湖)」「遠山白雪」
などが印象に残った。(残念ながら写真撮影禁止なので、ホームページからどうぞ)
中でも、やはり東山魁夷の「清晨」と山本大慈の「牡丹」、上村淳之の「鶴」「鴫」
には魅了されてしまった。
しばらく絵の前にジーっと立ったままで動けなかった。
見入ってしまった。

東山魁夷は学生時代から今日に至るまで一番好きな画家。
何故好きなのだろうかといつも考えるのだが、よくはわからない。
好きだということに理由はいらないような気がする。
ただ、彼の描く絵の色調が好きなのかもしれない。
それと彼の書く文章が好きなのだと思う。
絵を見ていると、今までに彼によって書かれた文章を思い出す。
たとえ そのとき見ている絵と何ら関係のない事がらであっても、
文の中で書かれた彼の絵に対する考え方、表現方法などを思いだす。
「風景との対話」は、それこそ就職した年に買い、その時以来何度も読み返した本。
初めて貰った給料で、当時としては分不相応な高価な画集も買い、
うれしくて 毎晩 アパートで一人楽しんでいたのを思い出す。
この『清晨』をじっと見ていると、さまざまなことが心をよぎった。
そして、何だか静かな、清らかな、優しい気持ちになったのだった。

山本大慈の「牡丹」には、それこそ、心の底から見とれて。しまった。
絵の前から動くことができなかった。
その透き通るようなやわらかな花びらの描き方が、何ともいえず魅力的だった。
オーガンジーのような、向こうが透き通って見える透明感のある描き方。
優しいひらひらとした花びらの表現。
どうしたらこんな風に描けるのだろうかと、感動するとともに考え込んでしまった。
「もしこんな風な描き方ができれば、蝋梅の花も上手く描けるのになぁ」
出るのはため息ばかりだった。
諦めきれず、何度も何度もその絵に前に戻っては見入っていた。

上村淳之の「鶴」と「鴫」各2点。
その上品さと、野生の鳥の持つ目の鋭さに惹かれてしまった。
キリッとした、注意を払ういい目線だった。
地面を覆った雪の描き方も。
ああこんな風に描くのかと、ここでも見とれてしまった。

平山郁夫の「法隆寺」の絵も心に残った。
やはりあの独特の青い色が何とも魅力的だった。

日本画の良さがだんだんと分かってくるような年齢になってきたのかもしれない。
今使っている透明水彩絵の具とはまた異なる顔彩のもつ優しい色彩に魅かれる。
静かなそれでいて深みのある優しい色。
日本の風景、風物を描くのに適しているのかもしれないと思った。
先日の小磯良平記念美術館で見た洋画家たちの描く洋画(油絵)とはまた違った、
心の隅まで染みいるような優しさに包まれた時間だった。

いい一日を過ごせたなぁと、満足して電車に乗ったのだった。

※ シニア料金が適用され、入館料200円。(65歳以上を証明するものを提示)



帰りに買った一筆箋
小倉遊亀さんの『古つぼと花』
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More ⑴もう一つの絵画鑑賞 ⑵ もう少し頑張った
by PochiPochi-2-s | 2017-01-30 16:18 | 絵画展 | Trackback | Comments(2)
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荻須高徳《モンマルトルからの眺め》
1950年



一昨日のブログにも書いたが、
1月17日、毎年神戸で「1・17のつどい」が三宮の東遊園地で一日中開かれる。
毎年この日はなぜか気持ちが落ち着かず、去年は午後からのこの集いに参加した。
今年は? やはり神戸方面に行きたかった。
それではと、以前から見に行きたいと思っていた美術展に出かけることにした。

「パリに生きる パリを描く」-M氏秘蔵コレクションによる -

三宮の手前、六甲アイランドにある小磯記念美術館へと車で向かった。
雪も止みこの日は朝から天気が回復し、ドライブにはちょうど良い天気と距離。
車で出かけた。


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《子供のための鑑賞ガイドより》


《"芸術の都"として世界中の人びとを魅了し続けてきたパリ。日本の画家たちも、19世紀末頃より留学先や制作旅行先として次々とパリを目指し、多くの名作が同地で生まれました。》

美術館入り口でもらったパンフレットにはこのように書かれていた。

会場には藤田嗣治(レオナール・フジタ)、児島虎次郎、梅原龍三郎、安井曾太郎、小野竹喬、佐伯祐三、荻須高徳、小磯良平、鴨居玲などのパリを描いた作品が展示されていた。パリに憧れ、パリに渡った洋画家たちの作品だった。

子供のための鑑賞ガイドのパンフレットには、
パリのどんなところにひきつけられたかという画家のことばが載っていた。
《荻須高徳 》
シャンゼリゼやオペラ座などの豪華な大通りよりもどうしてもモンパルナスの人間臭い裏町にひかれます。
《藤田嗣治》
屋根のすぐ下の部屋はといえば大抵画室になっている。あそこにもここにも画室が見える。あれだけの画室でその主人がいずれも夢中になって画を描いていると思うと、私などは必死に勉強しなければ…。
*荻須高徳と藤田嗣治はパリに長く住み続け、裏町の風景をたくさん描いた画家。
《石井柏亭》
パリに居ると、何しろいい絵が見られるのが第一喜ばしい。そうして自分でも画を描かずにはいられない様な気がする。
《佐分眞》
フランス人は、のどかな心を持っている。パリの美しさはさる事乍ら、またフランス人の豊かな心持ちが吾等エトランジェーをあの土地に安住させてくれる大きな原因だと思う。
* エトランジェー : 外国人のこと

二部屋に分けて展示されていたかなりの数の画を見て回って最後に思った。
このパンフレットの言葉のとおりだと。
多くの芸術家たちはみなパリに憧れ、パリはまた彼らの心を魅了し、虜にする。
パリという街はそれだけの魅力にあふれた街なのだろう。

1982年夏に初めて、旅の初めとイギリスの渡る前の2回訪れ、
その美しさに圧倒された街。
「もう一度ゆっくりと滞在し、好きな画を見て回りたい」
パリに憧れ、パリに行った日本人画家たちの描いた、彼らの気持ち、情熱のこもった
画を見て回り、"もう一度パリに行きたい"という気持ちを強くした。
この日はそんな気持ちを抱いた日だった。


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《パンフレットより》


佐伯祐三の描いたパリ
オーヴェル風景
(購入した絵葉書より)
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尚 ここに展示された絵と資料は、
関西在住のM氏が30年にわたり集めた秘蔵コレクション70点を中心に笠岡市立竹喬美術館、稲沢市荻須記念美術館、神戸市立小磯記念美術館の所蔵品を加えた計約100点
である。
見応えのある美術展だった。
また個人的には、
油絵より水彩画の方に、より惹かれるものを感じた美術展でもあった。


More まあ、きれい!
by PochiPochi-2-s | 2017-01-19 17:06 | 絵画展 | Trackback(1) | Comments(4)

片山先生の『野の花展』

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《アセビ》
片山先生の今年のカレンダーから

「わぁ!すごいね。今年も。
なんでこんなに細かく描けるの?
花の塊と葉の重なり…」




朝起きると一面の霧。
裏山さえ隠れてしまうほどの霧だった。
むわぁ〜と、この時期にしては暑い(?)霧の中 、
友人と待ち合わせ、最終日の今日、梅田で開催されている絵の教室の片山先生の
作品展に行ってきた。

毎年「今年はどのような絵を描かれたのだろう」と楽しみに出かける作品展。
期待どおりのうつくしく、繊細な絵が展示されていた。
絵に費やされた時間と情熱を考えると、
ただただ「凄いなぁ」の一言しか出てこない。
並大抵の集中力、テクニック、感性 それにプラス努力、情熱でできるものではない。
あとは、絵の前でじっと眺めるのみ。
無言で…

「 I さん、この絵に描かれてる花のように見えるこの植物、知ってる?」
先生が突然聞きはった。
ヒッツキモンツキの初めの頃の様子。
あのヒッツキモンツキの9月ごろの様子なんや。
真ん中の蕊のような塊の周りにまるで花びらのように葉っぱがついてるやろ?
この葉が一枚一枚落ちていって最後にはヒッツキモンツキの形になるんや。
最初はまるで花みたいに見えるからおもしろいんや。
それで描いてみようと思ったんや」

写真は撮れなかったが、本当におもしろいと思った。
植物が大好きな先生の一面を表す絵だなぁと思った。
ただ残念なことに正式名を見てくるのを忘れてしまった。
あまりにも絵ばかりに気を取られていたのだろう。
次の教室の時に先生に聞いてみようと思っている。

いい時間を過ごせ、豊かな気持ちになれたのは嬉しかった。
帰りにいつもの画材屋さんに立ち寄り、ほしかった絵の具を3本買って帰った。



【今年のカレンダーから】
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フクジュソウ




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コバノミツバツツジ




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ヤマザクラ




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トキソウ




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マムシグサ


More : うれしいメール
by PochiPochi-2-s | 2016-11-16 11:45 | 絵画展 | Trackback | Comments(12)

再び、堀文子

昨日は11月11日、1が4つ並ぶ日だった。
家から少し離れたところにあるショッピングモールの中のイタリアンの店で、
夕方5時以降 普段一皿1000円のピザ・マルガリータが500円でサービスとでていた。
この店が家の近くにあった時にはよく食事にいっていたので、
「久しぶりに行ってみようか」ということになり二人で出かけ、
ピザ・マルガリータとワタリガニの入ったスパゲティを二人で楽しんだ。
こんな時間もいいものだと。


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画文集『無心にして花を尋ね』より




帰りに立ち寄った本屋さんで、
堀文子さんの特集記事「堀文子・一心不乱に生きる」に偶然出会った。

「死が生涯の華々しい
収穫の時だという事を、
ひまわりから学んだ
あの日を私は忘れない」ー
自然を師とし
変わりゆく日々の驚きを
描き続ける画家は
なぜ、枯れた花に真実を見ぬき
戦時下に
心の自由を保つことができたのか?
群れず、安住せず、孤独を引き受けて生きる98歳。
いま、伝えたいこと。

特集記事の最初にこのように書かれた文章が載せられていた。

彼女の絵に興味を持ったのは、
『サライ』という雑誌に載った彼女の絵と文章によるところが大きい。
また 彼女へのインタビュー記事を読み、
「まぁ すごい女性がいるものだ!」と驚いたものだった。
それ以来、彼女の書く文章と描く絵に魅かれ、何冊か画文集を購入することに。
絵を眺めながら、書かれた文章をゆっくり読む。
最高の贅沢を楽しめる時間である。

この短い特集記事の中で、
"描くことは生きること"と言い描き続けてきた98歳の彼女が、次のようなことを
言っているのが印象的で、考えさせられた。

・女性は理性がない(と彼女が考える)が、理性を高めるためには
自分の手で種をまき、育て、観察し、生命というものに驚くべきである。
・あんな見すぼらしい種が100年も生きていく。
この世の生命というものは驚くべきものであるが、若い時にはそういうものが
見えない。
・美術学校の教師になったとき、学生に言った。
「花屋で買ってきた花なんて描いてはだめ。自分で種をまいて育て、そして咲くのを、毎日毎日いつくしんで、それを描きなさい」と。
しかし、生徒は手が汚れるからいやだって、土に手を入れなかった。
人間がきれいになってしまっている。
・自分の目で見て、本当のことを命がけで見ぬかないと、生きていけない。

去年の4月に神戸で行われた彼女の作品展に行った。
96歳になるまでに描いた作品の集大成といった作品展だった。
いまあらためてその作品展のことを思い出してみると、
その強い意志、絵を描くことに対するエネルギーを感じずにはおれない。
真剣に、一度限りの生を一生懸命に生きている。
すごい人だなぁと。
絵を見る人の心を魅了する絵である。

偶然出会った特集記事だったが、
堀文子さんの生き方を再び思い出させてくれたのだった。

* * *

【白寿記念 堀文子展 2016…現在(いま)】
2016年11月10日 (木)〜30日(水)
11時〜18時半(会期中無休)
ナカジマアート 東京都中央区銀座5-5-9アベビル3階
☎︎ 03(3574)6008
入場無料



by PochiPochi-2-s | 2016-11-12 22:59 | 絵画展 | Trackback | Comments(6)

生きている喜びを感じられるように生活したい


by PochiPochi-2-s