16:41 プールの駐車場で
プールの帰りに見た月、もうすぐ満月。今月の満月は1月18日の月。↓ のサイトによれば、2022年で地球から最も遠い満月らしい。
今朝も寒く冷たかった。
リビングの硝子戸からデッキを眺めていてふとある和歌が心に浮かんだ。
冬ながら 空より花の 散りくるは
雲のあなたは 春にやあるらむ
《古今集巻六冬歌より・清原深養父》
* 清原深養父(きよはらのふかやぶ)は清少納言の曾祖父。
《冬なのに空から(雪の)花が降ってくるのは、雲の向こうがもう春なのであろうか》
つい最近友人からもらった手紙にこの和歌が書かれていた。
この歌の題は「雪のふれるを見てよめる」(雪が降っている様子を見て詠んだ)。
「春の訪れを待ち望んで詠んだ歌」だと言われている。
友人のその手紙は2〜3日前の雪の降る日に届いた。
彼女もまた雲の向こうの春、春の訪れを待ち望んでいるのかもしれない。
さすが元国語教師、選ぶ歌が違うなぁと感心したのだった。
そしてこの歌に元気をもらい、午後今年初めての水泳にいった。
子供用と幼児用のプールは両親に連れられてきた小さな子供たちで賑やかだったが、一般用の25mプールは
泳ぐ人も少なく、自分のペースでリラックスして泳げたのは私にとっては何より嬉しいことだった。
25mを何本泳いだだろうか。
主にクロールと背泳を交互に泳いだ。
明日から始まる今年度第三期の水泳教室の足慣らしも兼ねていたのだが、
そんなことは忘れ、いつのまにか泳ぐことに集中していた。
できる(泳げる)ようになる = 好きになる
この方程式が水泳でも当てはまりはじめた。
プールからの帰りに見た月は満月に近く、美しい月だった。
いつの間にか昨日の重く沈んだ気持ちがどこかへ消え去り、いつのまにか明るく楽しい気持ちになっていた。
おそらく体を思いっきり使う水泳が気分転換になったのだと思う。
新春初泳ぎはうまくいった。