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心が込められた演奏 - ワンコイン・コンサート 内尾文香 〜 ヴァイオリンの夢 -

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「アンコールは、モンティのチャルダッシュです。
皆さんにお願いがあります。テンポが早くなってきた時に手拍子をお願いします。
私の心が皆様に届くように心を込めて演奏しますので、聴いてください」
バイオリニスト内尾さんはそう言った後、堂々とした態度で演奏を始めた。
まるでバイオリンを弾くのが楽しくてならないというような演奏だった。
若さっていいなあと思いながら、手拍子を取っていた。
彼女の演奏を聴いている間に、気がつくとなぜか目が涙で濡れていた。
きっと彼女の心を込めて弾くバイオリンの音色が私の心の琴線に触れたのだろう。
いい演奏だったなぁと帰りの電車の中でも余韻に浸っていた。


演奏家は違いますが、チャルダッシュの曲をどうぞ。




追加 2/8
J.S.バッハ : 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第1番







今日は 約一ヶ月ぶりのワン・コインコンサート。
朝からいそいそと出かけた。
今日の演奏者は内尾文香(あやか)さん。
地元吹田市出身で現在東京藝術大学4年生、4月より大学院に進学の予定。
現在まで数々のコンクールで受賞し、関西フィルハーモニーや管弦楽団や東京都交響楽団などとの
共演などで活躍している。

イザイ作『子供の夢』を演奏する前に、自分の子供の頃の夢を語っていた。
3歳半でヴァイオリンを習い始め、6年生の時には「聴いてくださる人たちが優しい気持ちになれるようなヴァイオリニストになりたい」と文集に書いていたと。
今日の彼女の演奏はまさにそのような演奏だと思った。
これから大学院に進み、将来、才能豊かなすばらしい演奏家になることだろう。

いい時間を過ごせ、幸せな日だった。

【プログラム】
J.S.バッハ : 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第1番 ロ短調 BWV1002 より
シューベルト=リスト オイストラフ編 : ワルツ・カプリス
プロコフィエフ : ヴァイオリン・ソナタ 第2番より 第1楽章、第4楽章
クライスラー : 中国の太鼓
イザイ : 子供の夢
ジンバリスト : リムスキー=コルサコフの「金鶏」の主題による演奏会用幻想曲





Commented by oshibanayoshimi at 2019-02-08 10:31
若い音楽家の演奏は、勢いがあって、引き込まれますね・・・
チャルダッシュ・・・私は大谷康子さんの演奏を2度、聴きました。大谷さんもこの曲がお好きな様で、本当に楽しそうに弾かれます。2回とも、サプライズで真っ暗な客席の後ろから、演奏しながら、現れました。

クラッシックの演奏家さんは、血の滲むような練習を重ねておられるのに、ワンコインのコンサートでは・・・お気の毒に思います。視聴者には、嬉しい事ですが・・・
Commented by sternenlied4 at 2019-02-08 18:57
欧州で、ドイツでも日本の演奏者は活躍してるようですよ。
時々ピアノやヴァイオリンのソロコンサートの広告で日本人の
名前も見かけます。
内尾文香さん、感じのいい方ですね。
「聴いてくださる人たちが優しい気持ちになれるような
ヴァイオリニストになりたい」という夢をずっと心の中で
温めてきてるんでしょうね。
Commented by Deko at 2019-02-08 19:18 x
音楽会に行かれたのですね。↑にも書かれていますがワンコイン視聴者には嬉しいですね。されどクラッシックの演奏家の方が活躍する場が少ない日本プロになられた方々は色々な面で大変ですね。知人の娘さんがその道に進まれましたが、長い間親がかりだったようでした。
Commented by PochiPochi-2-s at 2019-02-08 21:54
☆ oshibanayoshimiさん

こんばんは。
大谷康子さんもチャルダッシュが好きで楽しそうに弾かれるのですね。
この曲はハンガリーの民族舞踊で緩やかな部分と急速な部分があるので
聴いていても楽しいですね。
内尾さんもとっても楽しそうに弾かれていました。

このワンコイン・コンサートはこの芸術センターの佐渡裕氏の次のような
方針でできた企画だと聞きました。
若い演奏家の発掘、若い演奏家たちに大勢のお客さんの前で演奏する機会を与える
(2000席)、近隣の人たちにクラシック音楽に触れる機会を与える。
また今年から年間を通じて一番人気のあった演奏家には次年度に神戸女学院ホール
でのさらなる演奏機会が与えられるということです。このホールは小さくて500席
余ですが、すり鉢状になっており、舞台は一番底にあります。客席と舞台が一体化
していて演奏家の息遣いさえ聞こえてくるようなすてきなホールです。

近隣の人たち、特に阪神(大阪・神戸)間に住む人たちは音楽な好きな人も多く、
また今まであまりクラシックを聞かなかった高齢の人たちにも人気があり、
このホールが果たす役割はとっても大きいなぁと最近はよく思います。
高齢の夫婦が2人仲良く音楽を聴きに行く姿はいいなぁと思いますよ。
Commented by PochiPochi-2-s at 2019-02-08 22:05
☆ sternenliedさん

そうですね。たくさん活躍していると思います。
ドイツで代表的な人は樫本大進さんだと思います。
ヴァイオリニストでソロでも十分活躍できるのに、いまはベルリンフィルの
コンサートマスターとして大活躍らしいです。

関西人としては“さすが大阪の子だ”と思うような明るくて、度胸のある、
それでいて優しい感じのするすてきな女性でした。
演奏はエネルギッシュ。楽しそうにヴァイオリンを弾いていました。
よほど好きなのだなぁということがよくわかるような演奏でした。
佐渡裕さんのこの企画は大当たりで、かなりの人、特にシニアの人たちが
クラシック音楽を楽しんで聴いてられる姿は見ていていいものですね♪
500円で喫茶店てコーヒーを飲むより、このホールでクラシック音楽を聴く方
がいいわと思う人も増えてきたのではないでしょうか。
Commented by PochiPochi-2-s at 2019-02-08 22:24
☆ Dekoさん

クラシックの演奏会が活躍する場所がない理由の1つはクラシック音楽に触れる
チャンスが少ないからだと思います。私もそうでしたから。
でもこの企画は若手の演奏家たちにとっても、自分を知ってもらうためのいい機会
のようです。大ホールは2000席余ありますから、いい機会になるのでしょう。
この機会をきっかけにして更に上を目指して欲しいというのが佐渡裕さんの考えのようです。
聴衆の方もさまざまな楽器や歌の演奏を聞けるので楽しいです。阪神間には音楽好きな
人たちも多くすみ、かなりの人気の企画です。年間を通じて一番人気があった演奏家は
次年度に神戸女学院小ホールという500席余のホールでの演奏の機会を与えられるようです。
(人気の度合いは演奏会後のアンケート用紙に数で決まるらしい)この小ホールは音響がとてもよく、ここでは室内楽の演奏会が度々行われています。

若手の演奏家にとってもいい機会だし、聴く方にとっても楽しい機会だと思うのです。
これからも続いてほしいですね。
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by PochiPochi-2-s | 2019-02-07 23:52 | 音楽 | Comments(6)

生きている喜びを感じられるように生活したい


by PochiPochi-2-s