人気ブログランキング | 話題のタグを見る

華やかなひととき -『ウィーンのニューイヤー・ コンサート』-

華やかなひととき -『ウィーンのニューイヤー・ コンサート』-_b0344816_00095384.jpeg


今日は昨日とはうって変わって、朝から雨が静かに降っている。
リビングでは、昨日のコンサートをもう一度思い起こさせるような
華麗な、リズムのいい音楽が流れている。
いつになくニューイヤーコンサートの記念にと買ったCD。
それほど楽しい、今年初めての音楽会だった。
ハンガリー出身の若いバイオリニストがCDにサインしてくれた。
「ハッピー ニューイヤー。
ありがとう。楽しい時間だった。
演奏会後の日本滞在を楽しんでくださいね」
お礼を述べると、にっこり笑って「サンキュー、楽しみます」と応えてくれた。

昨日は今年初めてのコンサート。
しかも、初めてのニュー・イヤーコンサート。
ウィーンからやってきた
開演時間きっちりに、
ヨハン・シュトラウスⅡ世 の喜歌劇「ジプシー男爵」序曲から始まった。
いっきにその曲の持つ独特のムードに引き込まれていった。
自分ながら不思議な感覚だった。
後に続く曲もみな"華やかで心躍るワルツやポルカ"などで、
"ウイーンの薫り"を感じることができるような、心が浮き立つように感じるような、
かつて訪れたウィーンの街の雰囲気を思い起こさせてくれるような音楽だった。

プログラムが進むにつれて、ウィーンの街の場面場面を思い出していた。
あの時はこうだったなぁ〜、ああだったなぁ〜と思いながら。
軽快なリズムの音楽に、いつの間にかその曲と一体となりリズムを取っている自分が
いた。オーケストラと客席とが一体となっていた。
一曲終わるごとに「ブラボー!」の声が観客席のあちこちから聞こえていた。

指揮者のヴィリー・ビュッヒラーは自身でもヴァイオリンを弾きながら
指揮をする。それに軽快なおしゃべり。団員の一人、日本人のヴァイオリニストを
通訳にして思いの丈話していた。彼の言葉や動作の一つ一つが私たち聴衆の心を
つかみ、会場の空気を盛り上げた。魅力的な人物であった。
また、団員のなかにも役者がおり、
それぞれ聴衆への旺盛なサービス精神で会場の雰囲気をさらに盛り上げていた。
そのうえ 驚いたのは、このニューイヤー・コンサートの舞台に花を添えた、メゾ=ソプラノのミューズ(とパンフレットに書かれていた) 林美智子さんの堂々たる態度。
その舞台上の、聴衆を圧倒するような(と私は感じた)自信たっぷりな仕草と歌唱力。
魅了されてしまったのは言うまでもないことだった。
アンコール曲、「ウィーン、わが夢の街」(ジーツィンスキー)では、
堂々と感情たっぷりに、日本語で歌ってくれた。
オペラの全くわからない素人の私まで思わず "ブラボー"と叫びたくなるようだった。

アンコール曲の最後は やはり、
ヨハン・シュトラウス1世「ラデツキー行進曲」だった。
もう会場は一体となっていた。
指揮者にあわせ手拍子が!
会場の聴衆が全員、その雰囲気に陶酔していたような感じだった。

華やかな夢のようなひととき。
優雅で幸せに満ちた時間。
最高のニューイヤー・コンサートだった。

ウィーン・シュトラウス・フェスティバル・オーケストラに乾杯!


今回の指揮者ではないが
このオーケストラのYouTubeを見つけたので。





《プログラム》
ヨハン・シュトラウス2世 : 喜歌劇「ジプシー男爵」序曲
ヨハン・シュトラウス2世 : アンネン・ポルカ op.117
フランツ・レハール : 「熱き口づけを」☆
エドゥアルト・シュトラウス : ポルカ・シュネル「テープは切られた」op.45
ヨハン・シュトラウス2世 : 皇帝円舞曲 op.437
フランツ・レハール : ヴィリアの歌 (喜歌劇"メリーウィドウ"より) ☆
エドゥアルド・シュトラウス : ポルカ・シュネル 「喜んで」op.228

休憩

ヨハン・シュトラウス2世 : 宝のワルツ op.418
エドゥアルド・シュトラウス : ポルカ・マズルカ「心と心を通わせて」op.27
エメリッヒ・カールマン :「ハイア、山こそわが故郷」(喜歌劇"チャールダーシュの女王より)
ヨーゼフ・シュトラウス : ポルカフランセーズ 「鍛冶屋」op.269
ヨハン・シュトラウス2世 : 「美しく青きドナウ」op.314
ヨハン・シュトラウス2世 : トリッチ・トラッチ・ポルカ op.214

* アンコール曲
ジーツィンスキー:ウィーン、わが夢の街 ☆
エドゥアルト・シュトラウス:ポルカ・シュネル「速達郵便」
ヨハン・シュトラウス1世 : ラデツキー行進曲

* ☆印は 林美智子さんの歌





Commented at 2017-01-08 20:31 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by echalotelle at 2017-01-08 22:54
心弾むいいニューイヤーコンサートでしたね♪
華やかな音楽、まさに新春にふさわしい曲ばかりですね。
全く同じではないと思いますが、日本の友人が3日にサントリーホールのニューイヤーコンサートに行って、とてもよかったと言っていました。

↓ かわいらしいピンクのヒヤシンスは、こちらまで香ってくるようです。(*‘∀‘)
うちの畑の花壇に植えてあるヒヤシンスが咲くのはいつかな~、本当の春が来るのが待ち遠しいです。
Commented by hanamomo08 at 2017-01-09 00:55
こんばんは。
いつも心温まるコメントをありがとうございます。
新年のコンサート楽しそうな様子が文面から伝わりました。
指揮者自らヴァイオリンを弾くなんて素敵、素敵!
プログラム、豪華な曲ばかりですね。

アンコールの最後の曲ヨハン・シュトラウス1世 : ラデツキー行進曲 大好きな曲で携帯の着信音にしております。

今年もどうぞよろしくお願いします。
Commented by PochiPochi-2-s at 2017-01-09 13:47
☆ 鍵コメントさん

そうでしたか。
大切なお話をありがとうございました。
まさに人生さまざま、10人寄れば10人とも違うのですね。
でも、先の未来を予測できないのも人生。
今の懐かしい思い出だけで十分だと思うのですが…
うまく言えなくてごめんね。

Commented by PochiPochi-2-s at 2017-01-09 14:03
☆ echalotelleさん

こんにちは。
ええ、とっても楽しいニューイヤーコンサートでしたよ。
ウィーンの音楽は本当に華やかですね。
シェーンブルン宮殿の豪華な内装を思い出しましたよ。

ふふ、サントリーホールのニューイヤーコンサート、調べてみました。
ウィーンフォルクスオパーオーケストラのコンサートでしたね。
とってもよかっただろうと想像できますよ。
お正月にこのような華やかなコンサートはいいものだなぁと
ちょっと味をしめた(?)感じですよ(^_−)−☆

ヒヤシンス。
意外と早く咲いていましましたね。
でも可愛い色でよかったと。
早く本当の春になって欲しいですね!
Spring has come!って。
Commented by PochiPochi-2-s at 2017-01-09 14:10
☆ hanamomoさん

ねッ、いいでしょう?
ヨーロッパ系の楽団にはよくあるようですね。
以前にも一度ありました。
指揮者自らがヴァイオリンを弾いたり、チェンバロを弾いたり。
興味深いです!
さすがお正月のコンサートと思いました。
そうなんだ、ラデツキー行進曲がmomoさんの携帯の着信音ですか!
携帯が鳴るたびに、"さあ!"ですね。(^_−)−☆

名前
URL
削除用パスワード
by PochiPochi-2-s | 2017-01-08 13:47 | Comments(6)

生きている喜びを感じられるように生活したい


by PochiPochi-2-s