歩いて10分ぐらいのところにある団地の中の
桜のトンネル桜の花が散り始めていた。
次男が、中学・高校と6年間、この桜のトンネルを通って学校に通っていた。中学へは歩いて、高校へは自転車で。
「お母さん、今日も桜がきれいかった!」毎年春の次男の言葉だった。
一昨日の夜から昨日の朝にかけての土砂降りの雨に、まだ行っていない場所の、満開に近かった桜がどうなっているか心配だった。
今日は朝からスッキリと晴れた。
「さあ、行こう!」
午前11時前、自動車に飛び乗りいそいそと出かけた。
最初の目的地までは約1時間のちょうどいいドライブ。
関学前の桜並木
「わぁ〜、まだ散っていない。間にあったわ。
やっぱりこの桜並木はきれいやなぁ〜」
花のトンネルの向こうに関学の時計台が見える。
見慣れた風景だが、学生時代から全く変わっていない。
ここに来ると何故だかわからないが、ほっとする。
大好きな景色。
春夏秋冬、この道をよく歩いた。
当時からバスはあったが、
バスに乗らず、クラブの仲間や友人たちと賑やかに談笑しながら歩いたものだった。
もう半世紀近く前の話だが、今もその風景は変わらない。
図書館横の桜
日本庭園の桜
しばらくキャンパスのたくさんの桜を楽しみながら歩く。中央芝生は、学生、近くの保育園児、春休み中の小学生などで溢れ、みんな 賑やかに、笑ったり、話したり、遊んだり。明るい声が飛び交っていた。キャンパスのあちこちでは多くの学生がクラブの練習をしていた。また、各クラブの新入生勧誘の呼び込みも賑やかだった。しかも、今日は高等部の入学式があり、普段以上に賑やかなキャンパスだった。
「若いっていいなぁ〜」
彼らを見て 思わず そう思ってしまった。
関学から夙川に移動する。夙川は芦屋川と並び、阪神間では有名な桜の名所。毎年この時期はたくさんの人出で賑わう。次から次へと電車から吐き出される桜見物人びと。その数の多さ!さすがここでは車は路肩に駐車できない。夙川の川沿いの桜並木を楽しむためには、電車で来るのが一番いいのだろう。
「まぁ いいさ。以前に何度か歩きながら桜を楽しんことがあるもの」
土手の道路をゆっくりと走り、車内から桜を楽しんだ。
「わぁ! 飛行機が飛び上がった。どこに向かって飛んでいくのだろうか?」
海が外国につながっているように、空も遥か遠い外国に繋がっている。だからだろうか、飛行機が飛び立つのを見るのは大好きだ。「私も一緒に飛んでゆきたい!」遠い、まだ見ぬ国への憧れを込めて、いつも離陸して飛びあがる飛行機を眺めている。
かつては正真正銘の国際空港だった伊丹空港を離発着する飛行機を、この公園から目のあたりに見ることができる。
着陸した飛行機
どこから飛んできたのだろうか?
どこへ飛んでいくのだろうか?
公園入り口のモクレンと桜
*
お昼は同窓会館ポプラで食べる。
日替わりランチ本日はオニオンスープ・おろしハンバーグ・パンかご飯
最後にコーヒーと本日のサービスのミニデザート