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“きわめる” - ある小雑誌の記事より -


きわめる

咲いた花が
思い描いた通りでも
予想外のものでも
新しい花に出合えた
喜びは格別です



ある小雑誌に載っていた。
“きわめる・育種のよろこび” 岡本守夫さん(ヘメロカリス育種家)


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ヘメロカリス
(Webサイトから借りました)


《記事より》
ヘメロカリスとは、日本や中国に自生するユウスゲ、ニッコウキスゲなどを品種
改良して生まれた園芸種で、その数3万種。
岡本さんは、国内でも数少ないこの花の育種家。
生まれ育った埼玉県小川町の自分の家を自然農園として毎初夏一般公開している。
幼い頃から花を愛していたが、梅雨に咲く花は少なく寂しい庭に気分もどんより
していた頃、この花と出合った。
30年前当時は アメリカで品種改良された、華やかで主張の強い種類が中心だった。
彼は、「アジア生まれのこの花に、優雅で優しい色と形、日本人の感覚にそった
心なごむ奥ゆかしさを」と、夢中になった。
交配させやすい。色、花びらの感じ、背の高さなどをイメージし、かけ合わせを
選んで受粉。花の形、大きさ、葉を含めた姿の特色を見極めることで、生まれる花
の可能性は無限大。
蕾が立ち上がり、いよいよ開花するまでのカウントダウンが、一番心踊るとき。
今後はより鮮明な青や澄んだピンクの花、鉢植え向きの、丈の低い品種を作りたい
と考えている。
ギリシャ語で「一日の美」という意味の一日花。
1株に数十輪咲き、2週間以上楽しめる。

彼は言う。
「花が一番きれいに見えるのは曇りの日。
みなさんも、梅雨の楽しみにいかがですか」


初めて聞く花の名前だが、なるほど 花は記事に書かれていたように、ユウスゲや
ニッコウキスゲに似ている。ひとえのヤブカンゾウにもよく似ているように思える。

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ユウスゲ

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ニッコウキスゲ

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ノカンゾウ

(3枚ともWebサイトから借りました)


「すごいなぁ。園芸もここまでやれば、ただただ凄い!」
偶然出会ったこの記事を読んでそう思った。

記事から推察するに、この『きわめる』とは、漢字で書けば『究める』だろうか。
英語で言えば、go deeply, master, investigate ぐらいだろうか。
何事においても、『きわめる』ことは難しい。

今までの自分を振りかえってみた。
何か一つでも『きわめた』といえるものがあるだろうか?
ピアノ、登山、スキー、英語(総合的に)、お菓子作り、ガーデニング、絵、編み物、
自動車の運転、習字等々。

早々に諦めたもの、今なおしつこく続けているもの、いろいろあるが、
『きわめた』といえるものは何一つない。
ぜ〜んぶ、見事に8割がた完成型。

「私たちはいつも80%の人間やね。何をするにも。お互いよう似てるわ」
仲のよい友達といつもよく云い合う。
何時も まあまあできれば、「これでいいっか!」と思ってしまう。

「それもよし。“きわめる”なんてとてもできないわ」と、
そう思っていたところだった。

でも正直な話、この記事を読んで思った。
「一つぐらいきわめたいなぁ」

上に記したなかで、いったい何が“きわめられる”だろうか?
何を自分は“きわめたい”のだろうか?

『絵』だろうか?
最近になってやっと、
「たぶん、私は絵を描くのが好きなんだ。しかも細かい絵が」と思うようになった。
でも、極めることができるだろうか?

『水泳』だろうか?
まだまだ、そんなこと おこがましくて言えない。
でも好きだ。
泳ぐのが楽しいなんて今まで考えたこともなかった。
でも、楽しい。
クロールと背泳は泳げるようになった。
早く平泳ぎができるようになりたい。

『ガーデニング』だろうか?
好きなことは確か。
挿し芽でいろんな花を増やすことも好き。
庭の手入れも花や木の世話も好き。
庭の花の取り合わせ、色調、デザインを考えるのも好き。
でも、きわめたいとは思わないかも。
ただ好きなだけ。“好き”だけでいたい。

《好きこそ物の上手なれ》
きわめることはできなくても、80%完成ででも、
好きならばそれでいいのかなぁ。

いつまでも 健康で、毎日を楽しんで暮らしたい。


Commented by nagotu3819 at 2015-06-18 01:06
NHKで「極め人」という番組がありますね。
技術的な部分の極め人を観て、凄い腕だと感じ入ったことがあります。いつも観ているならもっと違う言い方をしたかも知れないのに、何かのついでに観ている私は、見方も極めていません。
究める、窮める~ということは苦も伴うのでしょうね。
楽しく始めた趣味でさえ、楽しさを超えると苦しさも感じて、何かハードルの高さを感じるようになって、やがては楽しさの次の階段を一歩上がったような手応えを感じるようになりますよね。
そんな思いを何度も何度も、そう階段を何階も、何階も登っていけると、極めるものが得られるのでしょうと思っていますがどれもそこまで行くのは難しい。所詮、「素人」、その域は超えない場合が大部分でしょうね。
ある程度の苦しさを味わい自己満足であっても、あれば達成感が伴う嬉しさで、良いかと自分の限界(才能)を見極めてしまっています。若ければ…、これから先があるのでしょうが。
そういえば、日本画の分野で友だちというか同じ学んだ仲間が、新聞社のカルチャーセンターで講師を務めておられます。海外にも写生旅行を募って出かけておいでです。一筆自分の作品に添えてもらうと立派な作品になるとか…。それで何十万円とかお礼をするんだとか聞いたことがあります。
それが玄人の域に及んだということを言いきってはいけませんが、趣味の域を出ることは、一つはその分野での収入を得ているということで、作家・○○家と周囲も認める実力と言えるのかしら。極端にみるなら、それが一面での判断材料と言えるのでしょうか。
Commented by Deko at 2015-06-18 15:42 x
そうですかヘメロカリスは日本人の園芸家の方が品種改良されたのですね。大手の会社が品種改良したのだと思っていました。日本の品種に比べると華やかさがありどんどん増えますね。ゆうすげは3時ごろ花が開いてあっという間の儚い命ですね。大分以前に伊吹山にて夕ウスゲの群生に出会いました。何事も80%究められる、私から見たら遥かかなたの出来事です。
Commented by PochiPochi-2-s at 2015-06-18 20:14
そよぎ様、
そうですね。
最後は、そのことで“お金が稼げるかどうか”という点で判断
されるのかな?

絵の先生、スイミング教室の先生、書道の先生、英語の先生…
みんなそれぞれの技術を教えることでお金を稼いでいますね。
でも、これは、そよぎさんもおっしゃるように、判断基準の
なかの一つであって全てではないと思っています。

自己満足であっても、自分で納得いけばそれでいいかなという
のが本音です。絵なんて、好きか嫌いかで別れるものだと思っ
ていますので。

自分で楽しめて、熱中できればいいかな?
今は そう思っています。

私の先生も朝日カルチャーの先生ですが、 “名前を売る”ことに
かけては全くと言っていいほど能力がない(?)人で、欲があり
ません。友人のいるドイツでの展覧会開催を勧められている
のですが、全く動こうともされません。でも、絵はすごいですよ。
Commented by PochiPochi-2-s at 2015-06-18 20:25
Dekoさま、

「Dekoさんは凄い!」といつも思ってます。
どうしてそんなにたくさんの花の名前が覚えられるのですか?
見た瞬間分かるのでしょう?
その能力たるや、凄いです。

伊吹山はユウスゲで有名です。
友人のなかには、どうしても見たいからと言って、高速を
自動車をとばして見に行く人もいます。8合目付近まで自動車
で行けるのでしょう?

昨夜、BSで、イギリスの湿原地帯の映像を見ました。
車山高原、霧ヶ峰、八代湿原を歩いてみたいなぁ〜と
思いながら見ていました。今までたった一度だけ、
車山高原で一面満開のニッコウキスゲを見たことがあります。
その光景をいまだに思い出します。
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by PochiPochi-2-s | 2015-06-17 21:35 | 思い | Comments(4)

生きている喜びを感じられるように生活したい


by PochiPochi-2-s