「おじさんは、一体、戦争の何がわかるというんだ?
僕は、シベリアで地獄を見てきた。辛い経験をした。死んだほうがましじゃと
思うほど辛い日々だった。………… 日本に帰るために仲間を裏切った。……」
今日のNHK朝の連ドラ『マッサンとエリー』
悟の話は衝撃的だった。
今はもう亡くなった父も、ボルネオ島の南側にあるハルマヘラ島で終戦を迎え、
インドネシアで捕虜生活を経験。日本に無事に復員できた時には、栄養失調で
まるで別人のような顔かたちになっていたと、母が言っていたのを思い出す。
父はもちろん戦争の話は何一つしなかったが、母からも、父の捕虜生活の話は
一度も聞いたことはなかった。
「横井さんの見つかった時の話や、ジャングルの中でどうやって生き延びたか
という話を聞いた時は、何日もの間、夜眠れなかった。同じような体験をして
いたから。その時のことを思い出し、胸が苦しくなり、息ができないような
感じになった」
横井庄一さんが、終戦から28年目、グアム島で発見された時、
父は めずらしくそう言っていた。
今、日本は なんだか変な方向に進もうとしているように思える。
先日もある女性議員が『八紘一宇』という言葉を、国会審議の中で肯定的に使い、
ひんしゅくを買ったという記事があった。
『過去に目を閉ざすものは、現在にも盲目になる』
再び、元西ドイツツ首相ワイツゼッカー氏の言葉を思い出した。
今現在、日本は平和であると思う。
戦後70年の間、一度も戦争がなかった。
こんな国は世界中探したって他にはない。日本だけだろう。
日本国憲法第9条と、父母の世代の人たちの努力のおかげだろうと思う。
それ故、私たち子供の世代は、何があってもこの9条を守り、
平和を維持しなければならないと思う。
世界中の人たちが知っている平和憲法。第9条。
“平和のありがたさ”をつくづくと感じる今日この頃である。
庭は 小さいながらも、“春”でいっぱいになってきた。
啓翁桜開花まであと一息かな?
花海棠
プラムの花
スミレ
ショウジョウバカマ
トサミズキ
タカサゴユリの新芽
ふふっ、まだ種の鞘をつけている!
あゝ平和だなあ