遅い朝食の後、何気なくテレビのスイッチを入れた。
映ったのは、6チャンネル・テレビ朝日放送「題名のない音楽会」
突然、佐渡裕さんと宮川彬良さんの面白い会話が耳に入ってきた。「私は関東出身だが、大阪弁は、独特の粘りがあり、リズム、抑揚などが、音楽的に聞こえる」
「むむっー、どういうこと?」
例がいくつか挙げられていた。手は、“て” じゃなく “ てえ”数字は、い〜ち、にい、さ〜ん、しい〜、ご〜、ろく、しい〜ち、はち、く〜、じゅ〜うまたお釣りなどでは、ひゃーくえーん、にーひゃーくえーん、、さーんびゃくえーん先生は、“センセイ”ではなく、”センセ”
関東出身の宮川彬良さんにとって、大阪弁は、本当に、音楽のように聞こえるらしい。新鮮さと驚きで、毎日が面白くてしようがないようだ。「大阪弁には情がある」と、番組の中で、彼は言っていた。
佐渡裕さんも、「地域やそこで使われている言葉によって、同じ音楽でも表現方法が違う。例えば、同じモーツアルトでも、ウィーンで演奏されるのとベルリンで演奏されるのとでは、違った感じになる」と言っていた。
極端に、大阪弁的にアレンジされたハンガリー舞曲第5番(J・ブラームス)を、彼の指揮、大阪市音楽団で演奏。
「作曲者ブラームスも、ドイツの港町ハンブルグで泣いている」(佐渡裕さんのコメント)
大阪市音楽団は、今年4月に大阪市から独立した吹奏楽団。拠点を大阪の南港に移し、再スタートをきった。
「代表的な音楽は港町で生まれることが多い」という理由らしい。例えば、アルゼンチンタンゴ。ブエノスアイレス港から。
「ロシュフォールの恋人たち」「宇宙戦艦ヤマト・大和渦中へ」などが演奏された。楽団員たちの楽しそうに演奏する姿が印象的だった。宮川彬良氏と共に、大阪市音楽団が活躍されることを祈りたい。
それにしても、音楽と言語性、地域性の関係の話が興味深かった。
《大阪弁が音楽的に聞こえるとは!》
驚き以外の何物でもない。
生きている喜びを感じられるように生活したい
by PochiPochi-2-s