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上 レブンアツモリソウ(礼文島固有種)
下 レブンウスユキソウ


礼文町高山植物園の建物に入った時だった。

「もう既にレブンアツモリソウは花の時期を終えていますが、
ここに来てくださる人たちのために
種で植え育てた鉢植えのレブンアツモリソウが展示されています。
どうぞ見てください」

ああ、やっと会うことができた!
長年の夢が叶った瞬間だった。




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礼文町高山植物園 (青い線で囲った場所)


スコトン岬から桃岩へ行く途中に立ち寄ったのは、礼文町高山植物園だった。



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(写真上2枚はwebsiteからお借りしました)
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この植物園内には、5月初旬から9月にかけて礼文島に咲く、たくさんの高山植物のうち
50種類、2万本の高山植物を季節ごとに楽しむことができる。
そして、
8月初旬までは人口培養により開花時期を調整したレブンアツモリソウが展示されている。

かつてはたくさん生えていたレブンキンバイソウが盗掘で数が極端に少なくなり、
保護のために活動が始まった。
種から培養で花を育てる方法を開発するまでにかなりの努力と時間を要し、
やっと培養で花を育てられるようになったらしい。
そして最近はこの花をもっと増やすためにこの高山植物園に特別な場所を作り、
囲いをして育てていると聞き、遠くからその場所を眺めた。
その日々の努力に頭が下がる思いである。
✳︎ 礼文町高山植物園

私が度々訪れる六甲高山植物園でも多くの職員が日々植物の世話、管理をし、大切に植物を
育てている。そして訪れる人たちに対して、
希望者には園内の植物観察ツアーを無料で行なっている。

このような人たちの日々の努力のお陰で私たちは珍しい花や希少価値のある花でさえ見て
楽しむことができるのだということを、展示されているレブンアツモリソウを見ながら、
あらためてそう思っていた。
花好きにとっては、ただただ感謝しかない。

そしてここを訪れて初めて知ったのだが、
この施設(礼文町?)のすばらしい取り組みの一つに「リボンプロジェクト」という企画が
あり、1000円/1人を寄付することで 高山植物をデザインしたピンバッチをもらえる。
そしてこの日はここで育った高山植物の種を無料で1人一袋をもらえた。
同じツアーの仲良くなった何人かの人が見学した後に、自分は育てることができないからと
もらった種の袋を私に譲ってくれたのだった。
説明書通りに育ててみようと思うが、なにしろ高山植物。上手くいくだろうか。
花が咲くまで少なくとも3年はかかるらしい。
気の長い話である。
* 詳しくは → リボンプロジェクト


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私が選んだピンバッチ
エンレイソウ


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4種類の種
大切に育てなければ!


《園内で咲いていた花》


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チシマゲンゲ


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エゾルリムラサキ


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バターカップ(キンポウゲ・黄色い花)とヘラオオバコ


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エゾチドリ


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ミヤマキンポウゲ(バターカップ)


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ハマナス


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レブンキンバイソウ


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エゾノシシウド


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ウツボグサ(白)
紫色もあった


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イブキトラノオとノコギリソウの葉


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エゾキスゲ


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オオハナウド


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オオヤマフスマ?


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ミヤマキンポウゲ


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イブキジャコウソウ(紫の花)


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イブキジャコウソウとエゾルリムラサキ(青い花)?


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アサギリソウ


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タカネカワラナデシコ


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コウライタンポポ(外来)











# by PochiPochi-2-s | 2025-07-13 16:56 | 最北の2島 利尻島・礼文島への旅 | Comments(0)
7/12(土) 昨日夕方からかなり降った雨のお陰か、朝5時半頃のデッキの気温は24度。
久しぶりに涼しかった。
アメリカ・ケンタッキー州に住むK君から暑中見舞いが届いた。


* * *


⑥ 礼文島 ⑵ 霧のスコトン岬_b0344816_05502150.jpeg
(私の撮った写真ではトド島が写っていなかったのでwebsiteからお借りしました)


バスはスコトン岬についた
利尻島から礼文島へのフェリーでは、空は晴れ、利尻富士をずーと見ることができたが、
礼文島・香深フェリーターミナルに到着した頃から再び曇り始め、バスの窓外に見える海は
グレーっぽい青い色で覆われていた。

「晴れていれば、この海の色は北の海には珍しい深いブルーなのです。
“礼文ブルー”と表現される鮮やかな青い海の色なのです。
皆さんに見ていただきたったけれど、今日はちょっと無理みたいですね。
もう少し晴れてくれればなぁ。残念です」

バスガイドさんの説明に、以前見たイギリスのアガサ・クリスティの別荘のあるトーキーの
青い海やポルトガルのロカ岬から眺めた海やナザレの海を思い出していた。



「”礼文ブルーの海“も見たかったなぁ〜」と心の中でつぶやいていた。
海のそばで生まれ育った海の子は やはり青い海が大好きなのである。

予想通りガスっていたのでここからの絶景は諦めた。
でも霧の風景もまたいいものだと思う。


⑥ 礼文島 ⑵ 霧のスコトン岬_b0344816_03005988.jpeg
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そして この崖の上に立った時、同じような風景が頭の中をよぎった。
「あっ、ロカ岬によく似ている!」



⑥ 礼文島 ⑵ 霧のスコトン岬_b0344816_09321250.jpeg
ポルトガル・ロカ岬 (2023/6/5)
ユーラシア大陸の最西端・海は大西洋


「面する海は違えど 岬の景色はどこでも同じようなよく似た風景なのかなぁ」
そう思っていた。


⑥ 礼文島 ⑵ 霧のスコトン岬_b0344816_06062057.jpeg


スコトン岬は日本最北端の島の北限の岬であり、
礼文島の最北端にあり、正面にはトド島が見え、晴れた日には、遥か遠くにサハリンを望むことができる。
原名は、アイヌ語の『シコトントマリ』で岬の突端から西岸に500mほど南に下った入江の
名称だという。
漢字では『須古頓岬』と書くらしい。



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エゾノシシウド
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マルバトウキ
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エゾカワラナデシコ

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シロヨモギ
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セイヨウタンポポとシロツメグサ





# by PochiPochi-2-s | 2025-07-12 14:08 | 最北の2島 利尻島・礼文島への旅 | Comments(4)
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「利尻・礼文 花と自然の二島物語」P4
(杣田美野里・宮本誠一郎 著)より



利尻島を出発したフェリーが到着したのは香深(かふか)フェリーターミナルだった。
いよいよ憧れの『花の浮島礼文島』への上陸かと思うと、心はワクワクを通り越し、天にも
昇る心地だった。

そんな私を出迎えてくれたのは、


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青い海に浮かぶ岩の上のウミネコとトド。
花ではなかった。



昔から北海道には縁があり何度も訪れた場所ではあったが、
この北の果ての2島にはなかなか足を伸ばせず、ただただ憧れる場所であった。

『花の浮島・礼文島』
この呼び名が限りなく私の興味をそそる。
北の果ての島にはどのような花が咲くのだろうか。
北アルプスや南アルプスに咲く高山植物のような花なのだろうか。
知っていたのはレブンアツモリソウとレブンウスユキソウ(エーデルワイス)のみ。
この2島への旅行を決めた頃から、
利尻・礼文に関する本を何度も何度も読み写真を眺める日が増えていった。
心の中では『花の浮島礼文島』のイメージがどんどんと膨れ上がっていった。

そんな時だった。
私の礼文島のイメージに違った面が付け加えられた。
幼なじみK君と小中合同の同窓会(村には小学校も中学校もそれぞれ一つしかなかった)で
実に同窓だった高卒以来68年ぶりに出会ったのだった。
その彼が、私が利尻礼文に行くと知るとすぐに、礼文島で発見された縄文人の人骨の復元
写真をメールで送ってきてくれた。
考古学、歴史が好きで、特に縄文時代、古墳時代、戦国時代、明治時代が好きだという。
博物館や美術館に無料で入れるからとわざわざ通訳案内士の資格をとった変わり者(?)。
礼文島では香深にある郷土資料館を訪ねたらしい。
その時、礼文島で発見された縄文人の人骨を復元した女性の像と、最近東京の科学博物館で
出会ったと嬉しそうに書かれていた。


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船泊遺跡から出土した特に保存状態の良い骨からDNAを解析し復元
例えば、
「女性/血液型はA型/40代/髪は巻き毛(ちぢれ毛)/目の色は茶色」等


その一枚の写真が私の興味をそそった。
俄然 礼文島という島の誕生とそこに住む人の歴史を知りたくなったのだった。


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共に
「利尻・礼文 花と自然の二島物語」(杣田美野里・宮本誠一郎 著)
(P 8〜9、P90〜91)


読んでみてほんとうにおもしろいと思った。
そして縄文人が、現代の私たちが想像できない豊かな(?)生活をしていたのだということが
よく分かり、興味がさらに深まった。

しかし残念なことに、郷土資料館は宿泊したホテルのすぐ近くにあったが、団体ツアーゆえスケジュールが決まっていたので、入館できる時間が合わず立ち寄ることが
できなかった。
しかし、
幼なじみK君から送られてきた一枚の写真が私の礼文島へ興味の幅を広めてくれたのは
確かなことだった。
『花の浮島』だけではなかった礼文島。
そのことを知り、心に思い浮かべながら花ガイドと共に歩いたハイキングは
さらにすばらしいものなった。

バスは、まず第1番目の場所、スコトン岬に向かった。









# by PochiPochi-2-s | 2025-07-11 10:00 | 最北の2島 利尻島・礼文島への旅 | Comments(2)

生きている喜びを感じられるように生活したい


by PochiPochi-2-s