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「明日は、リンゴジャムをつくろう。
アップルパイの皮と中に入れるりんごのフィリングもつくっておこう」
昨夜寝るときから決めていた。
マムシグサもなんとか描けそうなのでほっとひと安心。
ほんの少しだけ心にゆとりができたのだった。

毎年決まってこの時期にはよくりんごジャムをつくる。
今年もつろうと思い、2、3日前にりんごを買いに行った。
しかし、思っていたりんごは値が高く、ジャムにするにはもったいなかった。
そのまま食べたほうがよほどおいしいだろうと思い買うのをやめ、
もう一軒、いつもあまり買い物をしないスーパーに寄ってみた。
そこではリーズナブルな値段のりんごが品数多く売られており、紅玉もあった。
「ジャムだからこの程度のりんごでいいだろう」
ほんの少し不安があったが、まあなんとかなるだろうと判断し購入したのだった。

昨夜の計画通り、今日朝からジャムをつくった。
つくっていて少しも楽しくなかった。
心が弾まなかった。
「ああやっぱり… 失敗やったわ。少々高くてもいつもの店で買っておけばよかった」
香りもなく、舌触りも悪く、期待外れの予想もしなかった代物になってしまった。
後悔先に立たず。
これからしばらくはヨーグルトに入れ毎朝食べるしかないか…と。

40年来つくり続けているがこんな失敗は初めてだった。
ジャムにするとはいえ、やはり其れ相応のりんごが必要であるとよくわかった朝だった。
紅玉を使ったアップルパイ用のフィリングの方がまずまずのできだったのがせめてもの救いかと少し慰められた気分の朝だった。


アップルパイ用のフィリング
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少しりんごに鮮度が悪かったのか煮崩れてしまった。




「夕方2階のベランダから》
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あと少しで夕日が西の山に沈む



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2階のベランダから南側を見る
金剛葛城山を背景に梅田のビル群のシルエット
写真左端近くの高いビルがアベノハルカス
大阪の北と南はかなり離れているのに
写真ではその距離感がなく
横一列に並んでいるように見えるのがおもしろい。


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ウッドデッキの花
スカピオサ・ジェラート
(マツムシソウ科・多年草)
この花の色が好き



# by PochiPochi-2-s | 2017-11-16 23:34 | 趣味 | Trackback | Comments(6)

魅力的な赤色

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今日庭を掃除していて気づいた真っ赤になったブルーベリーの葉。
この赤い色にも心が奪われる。
またその横に垂れ下がっていた蔦の葉。
なんて美しい!
再び心を奪われてしまった。

赤い色といえば去年描いたシラキの葉の色を思い出す。
去年の今頃 先生が嬉しそうに持ってきてくれたシラキの紅葉した葉っぱ。
まだたくさんの葉が、散ることもなく、細い枝にくっついていた。
一目見たとたん、「描きたい!」と思ったものだった。
とりわけ、きれいな赤に混じった黄色に惹かれたのだった。
さて、色をつけ始めてみると、
シラキの赤い色は、手持ちの何本かの赤い絵の具ではなんとも表現し難い赤い色だとわかり、梅田にある専門店まで探しに行ったのだった。
思っていた以上にたくさんある赤い色の中からあれでもないこれでもないと探すのは興味深く、時間の経つのも忘れるくらい楽しいものだった。

その時買ったプロ仕様の赤色を使い描いたシラキの紅葉。
「美しい色だなぁ」
背後から先生の声。
「やったぁー!」
心の中で そぉ〜っと 叫んだのだった。

シラキの赤い紅葉の色はそのような赤い色だった。


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午後、少し時間を見つけて昨日のマムシグサに少しだけさらに色をつけて見た。
このマムシグサの赤い色もまた、私には心を奪われる赤い色だ。
さてどのようなマムシグサになるのだろうか?





# by PochiPochi-2-s | 2017-11-15 21:12 | 趣味 | Trackback | Comments(4)

『心の傘』

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描き始めたマムシグサ



昨夜から降り続いた雨が午後も降り続き、夕方になってやっとやみ、
そのあとにはきれいな空が広がり、時々は日も差し始めた。
夕日に照らされた裏山の紅葉は ほんの少しだが きれいになってきた。
朝と夕方に2度外出しなければならず、その合間にと思い、気になっていたマムシグサの下書きをもう一度気にいるまで描きなおし、ほんの少しだけ薄く色をつけてみた。
雨の日にひとり、ピアノ演奏のCDを聴きながら絵を描く。
最近の私の一番好きな時間かもしれない。

CDから流れる心地よいピアノの音に、昨日読んだ梅原純子さんの『人生の雨降りに』(婦人之友・「心の深呼吸」)という短いエッセイを思い出していた。

文章は、最近見つけた楽しいビニール傘との出会い、待望の雨の日にその傘をひろげた時の楽しさについて書かれ、大人だろうが、子供だろうが、もっと生活を楽しくすることを大事にしてもいいのではないかしらと続き、最後に次にような文集で締めくくられていた。

「人生には雨降りの日がある。その雨の日を明るくする、ちょっとした何かをみつけたい。落ちこみそうな心を支え、明るく照らし、ちょっと後押ししてくれるのは大げさなものでなくていい。友だちと話すことだったり、花を飾ることだったり、自然と触れ合うことだったり、料理をすることだったり、詩や文章をつづることだったり、ひたすら歩くことだったり。
晴れた日に機嫌よく過ごすのは難しいことではない。でも人生の雨降りを明るくしてくれる、心の傘をみつけるのは難しい。ひとつ年を重ねるたびに、ひとつ新しくみつけませんか。」
〈婦人之友「心の深呼吸(83)」より抜粋・梅原 純子・文〉


『人生の雨降り』『心の傘』
なるほどなぁ。
自分を振り返ってみても、その時の体調や人間関係などで心が落ちこみそうになることは多い。
そんな時いったいどうしているだろうかと思い出してみた。
つい最近の出来事で、落ち込むまではいかなかったが無性に腹の立つことがあった。
“人生の雨降りの日”だったかもしれない。
思い出すごとに腹がたち、思いっきり主人に自分の思いや不満をぶちまけていた。
私の個人的な人間関係のことで彼には全く関わりのないことなのに、
妻の不満をことあるごとに聞かなくてはならなかった彼も辛かっただろう。
でも私には彼の気持ちを考えるゆとりもなく、その時間が必要だった。
自分の中で一応気持ちの整理がつき、落ち着くまで言い尽くさなければ解消できなかった。
それほど腹立たしいことだった。
こんなことはほんとうに珍しくめったにないことだが、
この時ばかりは自分の好意でしたことが裏切られた思いだったので辛かったのだった。
私にとっては一番ありがたい『心の傘』かもしれない。

友人ととりとめもなくお喋りをすること、庭に出て草花を見たり手入れをしたりする
こと、好きな音楽を聴くこと、ケーキを焼くこと、美術館に行くこと、海を眺めること、ハイキング、神戸に街を歩き回ること、時には旅行も。
そして、何よりもエイちゃんの無邪気な笑顔。リョウちゃんのおもしろい言葉。
ハルとアサヒの成長。
あらためて考えてみると、私には、『人生の雨降りを明るくしてくれる、心の傘』は
意外と多いかもしれない。

ふっと嬉しくなった。

再びピアノ曲を聴きながらマムシグサの色を塗りはじめた。



# by PochiPochi-2-s | 2017-11-14 23:25 | 思い | Trackback | Comments(6)

チョコレート

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ブログ友Dekoさんに頂いたスノードロップが咲いた


昨日のことだった。

「なあ、なんとかの真珠ってどこのことだった? 何の真珠だった?」
2階から主人の声がした。
出かけるのをやめ、 CDを聴きながらマムシグサのスケッチをしていた時だった。
木、金、土と3連続で外出が続くと、水曜日に絵の教室から持ち帰った草花が枯れてしまう。
湿らせた新聞紙に包み、ナイロン袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存してはいるが、そう長く持つはずはない。早くスケッチだけでもしておかなくてはと、急遽遠出をやめ、マムシグサのスケッチと格闘していた時だった。

「うん?何?どうしたの?
“ドナウの真珠”のこと? ハンガリーのブダペストのことだと思うけど」
「チェコのモルダウはドナウと違うんやったかな。モルダウはどこへ流れていくのかな」
「チェコからドイツに入りエルベ川と合流し、ドレスデンからハンブルクへ流れる。
最後は北海へ流れこむと思うわ。それがどうしたん?」
「いやちょっと知りたいことがあって」

ハンブルグと口に出して言ったとたんに、私の心にメミングさんの顔が浮かんだ。
「どうしてはるかな。夏から手紙も届いていないし。
今年もまたカナリア諸島に避寒にいってるのだろうか」
あの懐かしい笑顔、話し方、声を思い出し、心はメミングさんのところへ飛んでいった。

「〇〇ーコ、チョコレートはどのようなのが好き?
ナッツが入っているのがいい?それともチョコレートだけのものがいい?
ブラック? セミスウィート? それともスウィート?」
初めて彼女をハンブルグ郊外の家に訪ねた時のことだった。
しばらく話しをした後で、何の脈絡もなく突然聞かれたのだった。
小さな丸テーブルの上にはコーヒーとチョコレート菓子が置かれていたが。
「私、何も入っていないスウィートが好きです」
確かそう答えたが、会話の流れの中のひとコマ、いつの間にか忘れてしまっていた。

この会話から4、5日後、初めてひとりでリューベックに行くことになった。
出かける準備をしていた私に、私が好きだと言ったチョコレートを手渡して彼女は言った。
「〇〇ーコ、はい、あなたの好きなチョコレート。これを持っていきなさい。
レストランでの一人だけの食事は、楽しくもないしおいしくもない。
そのうえ、値段も高いしテーブルチャージやその他のお金もかかる。
不経済だと思うので、お腹が空いたらこのチョコレートを食べて過ごしなさい。
夕食を十分に用意して待っているから。
私たちは昼食と夕食をひっくり返してもいいから。
朝と昼に同じものを食べて待っているから。気にしなくていいのよ。
それよりか私たちも大好きなリューベックの街を心おきなく楽しんできなさい。
レストランでの食事時間はもったいないわ」
また、「水も、ペットボトルを持っているのなら、それに水道水を入れていけばいい。
水道水は飲めるから。もしガス入りの水が好きならばそれも家にあるから」とも言ってくれた。

この時初めてドイツ人(いやこんなことをするのはメミングさん夫婦だけかもしれないが)というものを知ったのだった。
心に深く残る瞬間だった。とても印象的だった。
「なるほどなぁ。でも私は客人にこんなアドヴァイスをできるだろうか。
夕食はたっぷり用意しているから、お昼はチョコレートを食べて空腹を満たすようにという」
そう思ったことも確かだった。

チョコレートを食べて空腹を満たし、街の中を歩き回り、かつてハンザの女王と呼ばれた雰囲気のあるこの街を十分心から楽しめた。
お礼にと買ったリューベックのお土産のマジパン。
彼女は大喜びで夕食を減らしてでも毎晩ひとつづつ食べると言い張った。
クリスマスの時にのみ買ったりプレゼントしたりするお菓子だという。
リューベックの名産品らしかった。
おいしいチョコレートを見たり食べたりすると必ず思い出す彼女の言葉とチョコレートの味。

あの初めてのヨーロッパへの一人旅からもう15年も経った。
メミングさんも夫のルーディガーも二人とも85歳を過ぎた。
「まだまだ元気でいてほしいなぁ。今年のクリスマスカードには何を書こうか。
プレゼントは何を送ろうか。彼女たちの好きないつもの生チョコもいっしょに送ろう。きっとにっこり笑って毎晩ひとつづつ食べることだろう。」

そんなことを思いながらマムシグサのスケッチと格闘していた。




# by PochiPochi-2-s | 2017-11-13 14:30 | 思い出 | Trackback | Comments(4)

なかなか進まないベスト

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10月の初め やっと再開したベスト編み。
「さあ!」と初め、後ろ身頃までは順調に編めたのだが、
その後少し忙しくなかなか時間が取れなかった。
「急いで急いで。早く編まなくっちゃ」
心は焦るばかり。
でも、時間がない。
ここ2、3日やっと再開。
前身頃を少しづつ編んでいた。
しかし、今日、ハッと気がついた。
袖ぐりのところで目を減らし忘れていたのだった…
20段はあっただろうか。
仕方なく解いていて編み直しとなってしまった…

まあいいさ。
気長にいこう。
今年中にできればいいさ。
そう思うことにした。





# by PochiPochi-2-s | 2017-11-11 23:30 | 趣味 | Trackback | Comments(8)
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楽器の名前も知らないのに、見た目と直感だけで
「やってみたい!」とおもい、ファゴットを手にした中学2年生の私。
「ファゴットを始めたよ!」と家族や友達、親戚に自慢しても、
みんな口をそろえて「ファゴット? なにそれ?」と言われていました。
ファゴットを知らない方、もちろん知って頂いている方にも、
オーケストラや吹奏楽でのファゴットとはまた一味違うソロ演奏で、
ファゴットの様々な魅力を思う存分楽しんでいただけるよう、
耳なじみの曲から本邦初演の新曲、ファゴットソロの名曲と、
プログラムをご用意いたしました。
これだけファゴットという文字を読んだらこの楽器の名前、
インプットされたことかと思います!
(プログラム Greetings より一部抜粋・常田麻衣・文)


久しぶりに兵庫県立芸術文化センターでのワンコイン・コンサートに行った。
ワンコインコンサートとは ワンコイン=五百円で地域の人々 が気軽に鑑賞できるよう計画されたコンサート。出演者としてはおもに兵庫・関西ゆかりの若手アーティストの登用が図られているという。

今日はファゴットのコンサートだった。
「えっ、ファゴットだけで1時間も? 珍しいなぁ。ところでファゴットとは?
どんな楽器やった?」
私もまたどんな楽器かよくは知らなかった。

興味津々でコンサートは始まった。
2000席を超える大ホールはほぼ満席。
演奏者自ら演奏する曲の説明や司会をしながらの演奏は大変だろうが、
演奏者の性格も知ることになり、なお一層演奏に興味が湧くことにもなる。
ピアノ伴奏で演奏されるファゴットの音は、柔らかく優しい音で心に響く音だった。
馴染みのある曲、初めて聴く曲とバラエティにとみ、1時間はあっという間に過ぎてしまった。
特に、3曲めの「独奏ファゴットの気まぐれ」の作曲者津田麻衣さんは、演奏者の高校時代の同級生でピアノ専攻の友人とのこと。
彼女のこのホールでの演奏会を記念して作曲してくれたという。
この兵庫県立芸術文化センターのホールでの演奏会は、(自身の司会によれば)高校時代の彼女たちの憧れでもあったらしい。
ファゴットの広い音域がよく表されていたように思った。
また、ファゴットという楽器の説明や指の使い方の説明までされ、十分楽しめたコンサートで、会場は最初から最後まで和やかな雰囲気だった。
いつの間にか私の心は弾んでいて、豊かな時間を過ごせた幸せを感じた日であった。

演奏者は 常田麻衣(つねだ まい)。
兵庫県立西宮高校音楽科から東京藝術大学に進んだ若い演奏家だった。



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ファゴット


【プログラム】
フート : 「大きな古時計」による変奏曲
ミラーズ : 「アルプス一万尺」による変奏曲
津田 万葉(まよ) : 独奏ファゴットの気まぐれ(初演)
ロッシーニ : ファゴット協奏曲
ヌシオ : ペツゴレージペルゴレージの主題による変奏曲

【アンコール曲】
シューマン : ミルチの花 op. 25より「献呈」


ロッシーニ・ファゴット協奏曲をどうぞ。





# by PochiPochi-2-s | 2017-11-10 23:33 | 音楽 | Trackback | Comments(6)

生きている喜びを感じられるように生活したい


by PochiPochi-2-s