心豊かなひと時

昼食後ちょっとした用事があり外出した。

帰り道、偶然、絵画展(?)の案内板を目にし、建物の地下にある
市民ギャラリーに入っていった。

東山魁夷、横山大観、平山郁夫の3人の画家の絵のリトグラフを展示販売していた。
それぞれ 何十万円〜何百万円の価格がつけられていた。
見るだけでもOKとのこと、ゆっくり鑑賞させてもらった。

何時も 東山魁夷の絵に なぜか惹かれるものを感じる。

今回も、何枚かの絵のリトグラフが展示されていた。

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学生時代から大好きな絵。
今日は、この間のBSテレビ番組の影響もあってか、
サンチアゴ・デ・コンポステーラへの、何処までも続く一本の巡礼道を
思い出した。

描かれた一本の道は、この絵を観る人たちの心の中に、その時々の さまざまな思い
を去来させるのだろう。


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花明かり

京都円山公園の垂れ桜を描いたとのこと。
画家が「今この瞬間しかない」という思いで『一瞬の時』を描いたと、説明された。
満月の月明かり、満開の桜、その ま前にいる自分。
月の周りの輪は、翌日の雨を表しているという。

「円山公園のあの垂れ桜なんや!」
満開の桜を知っているだけに、どれほどの間 じっと眺めたことか。
桜の描き方が凄い、しかもバックとの色の対比がなんとも言えない。

この絵で文化勲章を受章。


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春の曙

昭和天皇が、イギリスのエリザベス女王に贈呈するため、東山魁夷画伯に依頼して
描かせた絵との説明。
よく見ると、絵の 向かって右下に 英語でその旨 書かれていた。

「イギリスも日本も季節は春から始まる、山は 天皇家と関係の深い吉野の山、
山桜は日本を代表するもの。曙は朝」と説明された。

「ああ、イギリスの詩人・ブラウニングの詩… 時は春、春は朝(あした)…なるほど」

《春の朝(あした)》
時は春、春は朝、朝は七時、片岡に露みちて、
揚雲雀なのりいで、蝸牛 枝に這い、
神、そらに知ろしめす、なべて世はことも無し
(劇詩『ピパ、過ぎゆく』、上田敏・訳)

今現在、原画は バッキンガム宮殿に飾られているとのこと。


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冬の華

魅了された。
どれくらいの時間、絵の前に立っていただろうか?
離れ難かった。



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絵の題名を忘れたが、京都北山の冬の北山杉を描いたものだと説明された。
川端康成氏がノーベル文学賞を受賞した時、『古都』に因んでこの絵を描き、
彼に贈ったとのこと。

主人の父親の故郷。親しみのある北山杉の山を思い浮かべ、懐かしく 嬉しかった。

何気なく立ち寄った展示販売の絵画展だった。
外は 寒く、冷たい雨が降っていたが、
好きな絵を、親切な説明で 心ゆくまで鑑賞でき、心の中は暖かかった。

心豊かなひと時を過ごせたことに感謝。

坂を登って帰る足取りも軽く感じられ、満たされた気持ちでいっぱいだった。

(画像は、Bingから借りました)



# by PochiPochi-2-s | 2015-01-09 17:19 | 絵画展 | Trackback | Comments(0)

一年の計は元旦にあり

今年も、今日で 8日目。
今日は始業式。3学期が始まった。

『一日の計は朝にあり 一年の計は元旦にあり』とよく言われる。

1日の計画は早朝のうちに立て、1年の計は元旦に立てるべきである。
物事は、最初が肝心であるというたとえ。

さて、私の今年の“一年の計”は?
う〜ん… 元旦からずーっと 考えていた。

長い間、花の絵を描くクラスに通っている。
最近やっと、絵を描くことの楽しさ、喜びを感じることができるようになってきた。


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(こんな絵が描けたらなぁ…・野村重存スケッチ集より)


風景のスケッチ画集を見るのが大好き。
画文集は特に大好き。安野光雅の画文集、堀文子の画文集など。

いろいろな美術館を訪れ、絵を見るのも大好き。
最近は「日本画もいいなぁ」と思う。
テレビの美術番組も。『美の巨人たち』は好きな番組の一つ。

旅行が大好き。
あちこちの印象深い 美しい場所や人々に出会った時、
自然と 「スケッチしたいなぁ」と思うことが多くなってきた。

時々、京都や大阪、神戸、箕面の滝道などでスケッチをしている人を見かける。
立ち止まっては話しかけ、見せてもらうことがよくある。
みんなとても上手。
しかし、私には、それだけの技術も勇気もまだまだない。
今年は、自分なりに少しずつ風景のスケッチもしてみたい。

もしできるなら、いつか旅行とスケッチを兼ねたスケッチ旅行をしてみたいと思う。
自分の訪れたいところに行き、気の向くままにスケッチを楽しみたい。
私の、今現在の最大の夢。

さて今年は、
まずは、『野の花を描くことに集中しよう』と思う。

次に、『英語のブラッシュアップ』
楽しみみを兼ねてペーパーバックを読むこと。
iPodでヒアリングの練習。早口で喋られた時、やはり分かりづらい。
練習あるのみ。

『パリ再訪』
6〜7泊のパリ滞在。行ってみたいところはいっぱい。


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『短歌』を詠んでみたい。
母が亡くなるまで詠んでいた短歌。
その時は、「ふ〜ん。何でそんなに短歌がいいの?」と。

最近、ある雑誌の『生活短歌』にハマっている。
日常生活のひとコマを見事に切り取って、鮮やかに詠んでいる。

絵画のようだ!

目の前にそのシーンが鮮明に浮かび上がってくる。
風景の色彩さえも感じられる。
「ああ、こんな短歌が詠めたらなあ…」

水泳教室で、背泳、平泳ぎを確実にできるようになる。

さてさて、計画は叶うだろうか?



# by PochiPochi-2-s | 2015-01-08 23:20 | 思い | Trackback | Comments(0)
今日の一言

こころでみなくちゃ ものごとはよく見えない。
かんじんなことは、目に見えないんだ。

It is only with the heart that one can see rightly, what is essential is
invisible to the eye.

サン・テグジュペリ 「星の王子さま」より

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サン・テグジュペリ : フランスの作家。操縦士でもあり、郵便輸送のため
欧州・南米間の飛行航路開拓などにも携わった。
他に 「夜間飛行」「人間の土地」などの作品がある。

子供たちが小さかった頃、夜寝る前によく読んであげた本。
特に 娘が この本が大好きで、何度も何度も読んでほしいとせがんだものだった。
「窓辺のトットちゃん」「寒がりやのサンタさん」と共によく読んだ本の一冊。

この言葉、最近、つくづくとそう思うようになった。


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4日、外出した時、偶然見つけた毛糸の帽子。

「りょうちゃんにぴったり!」
あまりの可愛さに、つい買ったしまった。

紺色の三角形のフェルトに、赤色で『R』の刺繍をした。
これで《僕だけの特別な帽子》になったかな?

明日、朝からりょうちゃんに会う予定。
きっと大喜びするだろうなあ。
どんな顔をするだろうか?
今から楽しみ。

ああ、そうだった。
娘は、絵本「森の帽子屋さん」(作者は忘れた)も、大好きだった。
明日、その話も出るかな?

今日は「晴れ」とはいかないまでも、暖かかったので嬉しかった。


# by PochiPochi-2-s | 2015-01-07 18:44 | 日記 | Trackback | Comments(0)
今日は 朝から雨。
天気予報どおり。当てものじゃないけれど、最近はよく当たる。

このお正月休みの課題を仕上げようと、朝から頑張って描くが、なかなか進まない…


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“モミジバフウ”の実のスケッチ。

ジッと見ていると、目がチカチカしてくる。
一つ一つ丁寧に描いていると、
いつの間にかバランスが崩れて、形が変になっている。

「あれっ?」
「 なんで?」
「どうしてこうなるの?」
「どう続くの?」

気が遠くなりそう…

描き始めてから今日で、いったい、何日 かかっているのだろうか?
描いては消し、描いては消し… これの繰り返し。

年末の、去年最後のクラスで、友人のTさんが隣の席で この絵を描いていた。

「Tさん、中心を決めて、ゆっくり集中して描いたら、描けるよ。
焦らんと。次のクラスまで時間はたっぷりあるから。
毎日、一つづつ描いていけばいい」

先生はそう言ってはった。

何年か前 描いたことがあるが、それ以来 描いていない。
このお正月休みにと思い、『事始め』の2日に描き始めた。
が、しかし………

「むずかしい〜〜‼︎」

休みながら、気分を変えながら、毎日一つ、何度も挑戦。
今日、やっと、なんとか 形になってきた?

ほっ。

でも、まだデッサンが気に入らない。
実が並びすぎた。なんとなく変な感じ。落ち着かない。
でも、消すには勇気がいるなあ…

このまま行くか!



今日のBSテレビ。

「ぐるっと長靴4000キロ〜イタリア半島 港町巡り〜(後編)

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(Bing画像より)


昨日の前半に続き、今日は後半、シチリアから長靴の踵の部分を通過して
ヴェネチアまで、フェリーと鉄道を利用しながら旅をする。
前半の旅は、ジェノバから始まって、ナポリまでだった。

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(Bing画像より)


イタリアは、統一されるまでは、それぞれ小さな王国の集合体だった。
ミラノ公国、ジェノヴァ共和国、フィレンチェ共和国、、ナポリ王国、
ヴェネツィア共和国、教皇領等。

特に、4つの海運国が有名だった。
ジェノヴァ、ピサ、ナポリ、ヴェネツィア。

この4つの町は、強力な海運力を持ち、地中海・アドリア海を自由に航海し、
イスラム帝国やギリシャ等との貿易で莫大な富を手に入れる。
また、貿易とともに異国の文化や、宗教、生活習慣なども入ってき、
今も、多種多様な文化が、イタリアのさまざまな場所に色濃く残っている。

レポーターは、若さ、大胆さ、度胸、チャーミングな笑顔、持ち前の明るい性格で、
地元の人々のなかに スーッと溶け込み、あらゆる興味のあることをレポートする。
面白く、興味が沸き起こるような番組構成だった。

レポーターが言うように、
「もう一度、世界史を勉強しなおしたい」と思った。

歴史を知ってこそ、その土地がよくわかり、よい旅行ができるように思う。

大航海時代に築かれた港町ジェノバ、フィレンチェ共和国が理想の町として造り、その結果多くのユダヤ人が移住して住みつき、今も住んでいるというリボルノ、スペインに400年間支配されたアルゲーロ、古代ギリシャの避暑地として栄えたソレント、フェニキア人が伝えたというトラバニの塩田、地中海貿易の拠点として北アフリカに住むアラブ人が支配した、今でもアラブの雰囲気が漂うパレルモ、東方貿易の拠点として発展したバーリ等。

興味津々。
「ああ、機会があれば、是非とも、行ってみたいなあ〜」

須賀敦子の本、塩野七生の本、辻邦生「美しい夏の行方」、和辻哲郎「イタリア
古寺巡礼」、ゲーテ「イタリア紀行」、安野光雅絵画集「イタリアの丘」、「繪本
即興詩人」、陣内秀信「小さなまちの底力」、矢島翠「ヴェネツィア暮らし」等々。

イタリア
最も興味深い国!



# by PochiPochi-2-s | 2015-01-06 23:00 | 習いごと(絵・水泳) | Trackback | Comments(0)
今日は今年に入って初めて暖かい日だった。

昨夜も お気に入りのBSテレビ番組を楽しんだ。

BS・TBS「スペイン横断800キロ 平岳大と情熱の巡礼路」
キリスト教三大巡礼地(バチカン・エルサレム・サンテイアゴ・デ・コンポステーラ)
の一つ、サンテイアゴ・デ・コンポステーラへ続く世界遺産の道。

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(サンテイアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂・Bingの画像より)


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(Bingの画像より)


彼は、スペインのオンタナスという町からこの巡礼路を歩き始めた。
途中、ブルゴス、レオンに立ち寄り、レオン大聖堂に感嘆する。

毎年たくさんの人たちがこの巡礼道を歩くという。
スタート地点はさまざま。
フランスからピレネーを超えて歩く場合には、1ヶ月以上かかると言われている。

「彼らは、いったい、何を考え どのような思いを持って歩くのだろうか?」

平岳大さんは、行く先々で、出会った人たちに尋ね、会話をする。
国籍はさまざま。思いも、考えも、悩みも、人それぞれ。

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(巡礼道・Bing画像より)


村から村へ 街から街への途中、周りに何もない、どこまでも続く一本の道を
ただひたすら、サンテイアゴ・デ・コンポステーラを目指して歩く。

彼は途中で、
“何も考えていない、ただひたすら歩くだけの自分”に気づいた。

ふっと、昔の山行を思い出した。
遠い昔、大学時代、女性3人で行った南アルプス縦走を。
赤石岳から光岳まで。


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(Bing画像)


二軒小屋から入り、荒川三山、悪沢岳、赤石岳、兎岳、聖岳、茶臼岳、光岳を縦走、
寸又峡温泉におりた。


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(赤石岳・Bing画像)


赤石の山頂では、非常に珍しく、雲ひとつない晴天。
遠く北の方に白山とうっすらと霞む日本海、南の方に富士山と太平洋が見えた。
嬉しくて有頂天になり、みんなではしゃぎまわった。
山頂で2時間あまりも過ごしてしまったことを懐かしく思い出す。

茶臼小屋から光小屋までは、台風の影響で雨。光小屋に着く頃には土砂降りの雨。
小屋ごとすべて流されてしまうのではないかと思われるほどの凄い雨だった。
雨音も それまで聞いたことがないほどのものすごい大きな音だったので、
怖くて一晩中ぶるぶる震えながら過ごした。全く眠れなかった。
私たちの他に、男性が2人いたので、少しは安心だったが…

寸又峡温泉への下りも、考えていた以上にきつい、しんどいものだった。
木を切り出すための木道を ひたすら黙々と歩いて下りた。
気がつかないうちに足に蛭が食らいつき、靴下が血に染まっていた。

「何故山に登るの?」
「 何がいいの?」

よく聞かれた。

答えられない。

でも、登り終わった後の開放感、充実感は言葉には言い表せない。
また登りたいと思う。

人はさまざまな思いを持って山に登る。
ただひたすら登る。登り始めたら降りるまで、ただ歩くしかない。
いろんなことを考えながら、時には美しい景色に感動し、健気に咲く高山植物に
励まされ、行程をひたすら歩く。

今夜、この巡礼路を歩く平岳大さんの姿と巡礼路を見ていて、
「ああ、山登りと同じやなあ」と思ったのは間違いだろうか?

彼の最後の言葉が印象的だった。
要約すると、
「サンテイアゴ・デ・コンポステーラに無事に到達し、大聖堂でミサに参列した後、
巡礼者はみんな、最後にこの岬に来る。ここで今まで身に付けていたものを焼き、
新たに自分のこれからの人生に向かって出発するらしい。
しかし、この岬から先は海。大西洋。
彼らは何かを求めてここまでやってくるが、そこに在るのはただ深い海。
何も教えてはくれない。沈黙があるのみ。
結局は、自分で考え、自分で解決しなければならないということだろう」

四国48か所巡りのお遍路さんも同じなのだろうと思った。

いつかチャンスがあれば、ぜひとも歩いてみたい。
そう思った。

心に深く残る番組だった。



# by PochiPochi-2-s | 2015-01-05 01:03 | 思い | Trackback | Comments(0)

生きている喜びを感じられるように生活したい


by PochiPochi-2-s