疲れたので、ふっと、テレビをつけた。

樋口了一さんという歌手が、ギターの弾き語りをしていた。
思わず、歌詞に惹かれ、聞き入ってしまった。
読売テレビ「24時間テレビ-小さなキセキ、大きなキセキ 」の番組の途中だった。

歌の題名は、『手紙〜親愛なる子供たちへ〜』
元々は、ポルトガルの作者不詳の歌であったらしいが、仲間の角さんが
日本語に訳した。今まで全く知らなかったのだが、2009年に大ヒットしたらしい。
樋口さんは、現在、パーキンソン病と闘いながら音楽活動をしている。
関ジャニ∞のメンバーの一人のギターによるサポートで、最後まで、見事に弾き語り
で歌い終わった。“人の心を打つ"演奏とはこういうことなのだろう。感動した。

この歌を聞き終わった時、12年前、ツエルマット・ロートホルンへのロープウエイ
の中で出会った老夫婦を思い出した。大きなシェパードを連れた、きれいな、60才
過ぎの女の人が、私の横に座っていた。その彼女のそばに、靴紐が正しく結ばれて
いるか何度も尋ねては結び直す年老いた男性がいた。「彼は主人で、アルツハイマー
病が進み、もう、私が誰であるのかもわからない。しかし、ツエルマットは、私達が
毎夏楽しく休暇を過ごした一番思い出深い場所なので、今までの、主人が私にしてく
れたことへのお返しとして、例え何もわからなくても、元気にハイキングができる間
は二人でここに来ようと思っている。この犬も一緒にね。ハイデルベルクに住んでいるの」 ロープウエイを降りた時、彼女は私にそのように言った。
今もまだ、元気に毎夏ツエルマットでハイキングをしてるのだろうか?

《ドイツ・ウルムに住む友人の庭の花》
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【歌詞】

手紙〜親愛なる子供たちへ〜

年老いた私が ある日 今までの私と違っていたとしても
どうかそのままの私のことを理解して欲しい

私が服の上に食べ物をこぼしても 靴ひもを結び忘れても
あなたに色んなことを教えたように見守って欲しい

あなたと話す時 同じ話を何度も何度も繰り返しても
その結末をどうかさえぎらずにうなずいて欲しい

あなたにせがまれて繰り返し読んだ絵本のあたたかな結末は
いつも同じでも私の心を平和にしてくれた

悲しい事ではないんだ 消え去っていくように
見える私の心へと励ましのまなざしを向けて欲しい

楽しいひと時に 私が思わず下着を濡らしてしまったり
お風呂に入るのをいやがるときには 思い出して欲しい

悲しいことではないんだ 旅立ちの前の
準備をしている私に 祝福の祈りを捧げて欲しい

いずれ歯も弱り 飲み込む事さえ出来なくなるかもしれない
足も衰えて立ち上がる事すら出来なくなったら

あなたがか弱い足で立ち上がろうと 私に助けを求めたように
よろめく私に どうか あなたの手を握らせて欲しい

私の姿を見て悲しんだり 自分が無力だと思わないで欲しい
きっと それだけで それだけで 私には勇気がわいてくるのです

あなたの人生の始まりに 私がしっかりと付き添ったように
私の人生の終わりに 少しだけ付き添って欲しい

あなたが生まれてくれたことで 私が受けた多くの喜びと
あなたに対する変わらぬ愛を持って 笑顔で答えたい

私の子供たちへ

愛する子供達へ










# by PochiPochi-2-s | 2014-08-31 21:08 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

鰻重

今日は朝から、久しぶりに気持ちよく晴れた。
自動車で、阿倍野ハルカスまで出かけることにした。
鰻重と市立美術館で開催されている「こども展」鑑賞。

夏の初め、主人が突然言い出した。
「随分長いこと鰻を食べてないな。一度食べに行こうか」
手始めに、阪急デパートの鰻屋さんへ。なかなかおいしかった!
2度目も、阪急デパートで。3度目は、豊中駅前にある、地元では有名な鰻屋さんへ。
さすが、味自慢の店。ほんとうに、おいしかった!そして今日、4度目。阿倍野ハルカス14F、鰻屋さんへ。大満足! なんと、この夏、4回も鰻を食べたことに!
ひょんなことから始まった‘鰻屋さん巡り’ 美味しい思いをした、幸せな夏だった。

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今日のもう一つの楽しみ、大阪市立美術館で開催されている「こども展」。
18世紀から20世紀にかけて描かれた、さまざまな画家たちの描く子どもたちの絵。
描かれた時代により表現方法は異なるが、どの絵にもみな、子どもの持つ愛らしさ、
純真さが見事に描かれており、見ていて思わず微笑んでしまいそうな絵がたくさん
あった。 また、“この画家がこのような絵も描いていたのだ!”という意外な絵も
あり、おもしろく、興味深く、感慨深かった。

画家たちの描くこどもたち。彼等を愛しくおもう画家たちの気持ちがどの絵からも
感じられ、親にとっても、大人にとっても、こどもはやはり宝物だと改めて思った。

銀も金も玉も何せむに勝れる宝子に及かめやも (山上憶良)

この短歌を思い出した。

フランスのオランジェリー美術館とオルセー美術館の後援。
いい美術展だった。

帰り道、緑の溢れる小径を歩きながら、こころは何か温かいもので満たされていた。

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# by PochiPochi-2-s | 2014-08-30 23:21 | お出かけ | Trackback | Comments(0)

深夜特急

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絵を描くのに疲れたので、ちょっと出かけることにした。近所の本屋さんで、偶然、『深夜特急』(沢木耕太郎・著)の文庫本を見つけた。パラパラとページをめくって、
少し読んでみた。

インドのデリーからイギリスのロンドンまで、乗合バスで行く…
一年以上にわたるユーラシア大陸放浪の旅。

ふっと、プラハで出会った若い日本人ガイド、荻原君を思い出した。
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2011/8/12 〜21 主人と私は、『中欧の旅』のツアーに参加した。
ベルリン・ポツダム・マイセン・ドレスデン・プラハ・チェスキークルムロフ・
ザルツブルグ・ハルシュタット・ウィーン・ブラスチラバ・ブダペストと訪れた。
中でも、プラハは、『プラハの春』(春江一也・著)を読んで以来、是非行きたい
街だった。

プラハ観光の初日、こころ踊らせながら、貸し切りトラムの出発地点に行った。
そこで出会ったのが、22才の日本人青年の現地ガイド、荻原君だった。あまりの
若さ、今時の若者の姿にびっくりしてしまった。さらに、彼の経歴、彼の父親の
話に至っては、驚いたり、感心したり、あっけに取られたり… 言葉が出なかった。

彼の父親は、いわゆる'バックパッカー'だった。
一昔前、人気を博した『深夜特急』に触発され、その作者と同じように、香港から
アジア・中近東・アフリカ大陸そしてヨーロッパ大陸へと旅をしたという。
自分の若き日の素晴らしかった経験を息子にもさせたいと思い、偶然知り合った
チェコ人に息子を託したという。12才でチェコに渡り、10年。色々辛いことも
あっただろうが、彼は、成長して、カレル大学の学生になり、素直で他人に好印象
をあたえる素晴らしい青年になっていた。

彼のハツラツとした若々しいガイドで、プラハの街めぐりも楽しかった。

夕方、BOOK・OFFで『深夜特急』を手に入れた。
これからゆっくり楽しんで読んでみよう。文庫本6冊。時間はたっぷりある!

こころの中を、心地よい風が流れた。

# by PochiPochi-2-s | 2014-08-29 20:43 | 読書 | Trackback | Comments(0)

芙蓉の花

昨日、7月30日以来約1ヶ月ぶりに、絵の教室があった。

久しぶりだったので、嬉しく、いそいそと、いつもより少し早い目に出かけた。
先生が、いつものように、たくさんの画材を持ってきてくれていた。

中でも、『タマゴダケ』 これは特別。 先生の思い入れのもの。
さまざまな成長過程のタマゴダケが、きれいに紙の箱の中に並んでいた。
土の中の状態から地上に頭を出し、だんだんと成長していく過程がよくわかる。
「今年の夏は雨が多いから、いろんな成長過程のタマゴダケがあるんや。
こんなんめっちゃ珍しいことや」
先生が、かなり興奮しながら、タマゴダケの説明をしていた。
2~3人の人たちが、タマゴダケを選び、描き始めた。
なかなか上手く描けていた。

《タマゴダケ》
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ふっと花の方に目をやると、芙蓉の花があった。道端や近くの団地でよく見かける。
一日花 なので、家に持って帰ってもすぐに萎れてしまい、なかなか描くチャンスはなかった。「よし、描いてみよう!」 即決。 直ぐに描き始めた。 "描きたい"という
気持ちが強い時は、いつも上手く描ける。 出来上がりが楽しみになってきた。

《芙蓉の花》
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絵を描き始めてから、もう、いったい何年経つのだろう。
「私は、絵を描くのが好きなんだ。特に、細かく描くのが」
最近、特に、そう思うようになった。

今日は、夜明けからまた雨が降っていたので、昨日の続きで絵を描くことにした。
芙蓉の花の色つけを少しと、ツリガネニンジンとナンバンギゼルのスケッチを。
なかなか難しい… 時間の経つのも忘れ、没頭。

午後からはようやく雨があがる。
今日のおやつは、自分で作った`グレープフルーツとオレンジのゼリー'。
主人と2人で食べる。おいしかった!

《グレープフルーツとオレンジのゼリー》
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# by PochiPochi-2-s | 2014-08-28 15:16 | 習いごと(絵・水泳) | Trackback | Comments(0)

友人とのおしゃべり

昨日、久しぶりに友人・Eさんと神戸で会った。
いつもの阪急西改札口で11時。 ランチ+おしゃべり+神戸の町歩き。
彼女の行きたかった『ステーキのランチ』
開店と同時ぐらいだったので、ゆったりと時間たっぷり、おしゃべりをしながら
ランチを楽しんだ。

彼女と出会ったのは、3年前、偶然働くようになった職場で。
なんとなく気が合い、すぐに親しく話をするようになった。
2年間働き、其の間は週3日間会っていたが…
4月の始め、大阪で会ってからほぼ5ヶ月ぶりだった。

いつものごとく、とりとめのない会話。
しかし、話の内容は、お互いの日常・私の趣味の絵・2人の好きな音楽、コン
サート・お互いの孫の話・旅行・行きたい場所・これからしたいこと・いま読
んでいる本の内容・料理のレシピ等。実に、主人が呆れるくらい、多岐にわたっ
ている。「女のおしゃべりとはこんなものだろうか?」と時々思うが、私にとっ
ては彼女とのおしゃべりは、時間を忘れるくらい楽しい。
緊張することもなく、気負うこともなく、ごくごくニュートラルの状態で楽しむ
ことのできる時間。最高に幸せに感じるひと時だと思う。

いい友達に巡り会えて幸せ!

ランチの後、神戸大丸7Fで画廊巡り。
家に帰り着いたのは午後7時。夕食直前だった。

今日の楽しい時間をプレゼントしてくれたEさんと主人に感謝!

こころの中を流れる風が、気持ちよかった。

《おしゃべりを楽しんだ喫茶店のメニューカードの中の一枚》
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# by PochiPochi-2-s | 2014-08-27 10:45 | お出かけ | Trackback | Comments(0)

こころの桜

昨夜、『春、こころの桜』- 奥村土牛を見た。 (NHK Eテレ・再放送)
京都、醍醐寺のしだれ桜。
『醍醐』 奥村土牛が、京都で営まれた恩師の法要に出席した時、偶然、この満開の
桜にめぐりあい、魅了され、通いつめて描いた桜の絵。彼の、師匠への想い・気持ちを、特に、桜の木の幹に込めて描いた桜の絵。なんとも人の気持ちを捉えて離さない
ところがあるように思える。一度、実物をじっくり見て見たい。

《こころの桜》
この言葉は、私に、今は亡き父を思い出させる。
私にとっての『こころの桜』とは、たぶん、父とよく一緒に見に行った、小さい頃
の『さくら』だろう。 ほんの小さい子供の頃から、春になると、必ず、父は言った。
「磯ノ浦の線路沿いの桜が咲いた。見に行こう」「山の桜が咲いた。見に行こう」
「お城の桜が咲いた。見に行こう」「紀三井寺の桜が咲いた。見に行こう」
父の運転する三輪トラックに乗せられ、よく桜を見に行ったものだった。
本当にさくらが大好きで、桜の花を見ている父の顔は、優しさと嬉しさでいっぱい
だった。さくらの花の開花を待ちわび、心から嬉しそうに、桜めぐりをしていた父。
今になってよく思う。父はどのような気持ちで桜の花を見ていたのだろうと。

戦前から近衛兵として皇居の守衛にあたり、終戦を南方の小さな島で迎え、インドネ
シアで捕虜となり、その後、帰国した。戦争については一言も語らなかった。母の残
した、一冊の“戦前から戦後にかけての体験記・彼女の思ひ”が、私には宝物である。

小学校の卒業式、父兄代表で挨拶に立った緊張した父を、いまだに鮮明に思い出す。
「本日は」という言葉の後が続かず、沈黙が暫らく続いた。 みんなが心配する中、
「ありがとうございました!」というひときわ大きな父の声が聞こえた。万感胸に
迫って言葉が出なかったのだろう。たった一言だけの挨拶の言葉。戦争を生き抜き、
辛い、人には言えない体験をしてからたった16年しか過ぎていない春。この一言に、父のすべての思い・願いが込められていたのだろう。父にはこの一言で十分だったの
だろうと、今になって思う。以前読んだ『永遠の0』 その中に、確か、子供の運動会をこころから楽しむ元兵隊さんの言葉・気持ちが、鮮やかに描写されていた。当時の
父の気持ちを、思わず、思いめぐらしたものだった。

戦後、89才で亡くなるまでの父の生活は、まるで“神様からご褒美に贈られたプレゼ
ント”であるかのようだった。私の目から見れば、父は、自己主張をせず、欲も出さず、与えられた仕事に精を出し、時間を楽しみ、子供を愛しみ、こころ安らかに、悠然と、あるがままに生きていた気がする。

毎年、桜を見るたびに、父を思い出す。
私には大切な『こころの桜』である。

昨夜書く予定であったが、大雨で‘心ここに在らず’だった。
主人の握ったハマチの握り。最高に美味しかった!

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# by PochiPochi-2-s | 2014-08-25 15:05 | 思い出 | Trackback | Comments(0)

生きている喜びを感じられるように生活したい


by PochiPochi-2-s