豊かさとは何か?

《マムシグサ・透明水彩》
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9月末、上高地・徳沢園までの林道で見つけたのは、真っ赤な実のマムシグサ。
2〜3本見つけた。嬉しくて、何枚も写真を撮った。
しかし、一昨日、絵の先生が山から採ってきてくれたのは、黄・橙(朱)・黄緑・
濃い紫の何とも言えないほどカラフルなマムシグサだった。
「描いてみたい!」
即決だった。実の形、彩りに魅かれた。
念のため、デジカメで何枚か撮影。その後、スケッチをした。
昨日と今日で色を塗る。一応完成。

夜、9時。
「世界の村で発見。こんなところに日本人」という番組を偶然見た。
スイスアルプスの素晴らしい景色が映されていた。
思わず見てしまった。

スイスのダリーンという人口50人足らずのアルプスの村に住む日本人・
フィッシャー堀川恵さんを探して訪ねるという。

チューリッヒからクールへ。電車を乗り換え、シュクオルへ。一泊する。
翌日 さらに バスでダリーンへ。標高1200m。時には雲海を下に見る
高い山の上にある小さな村。大パノラマは、本当にすばらしい!感動!

インドネシアのバリへの旅行でスイス人の旦那さんと知り合い、
そのまま帰国せずにスイスへ。その後結婚。2013年 ベルンからダリーンへ移住。
夫、ベアト・フィッシャーさんは、彫刻や壁画の修復師。
彼女は、今、自分たちの家の内装工事(大工仕事)を自分でしているという。
この辺の人たちはみんな何でも自分でするらしい。
彼女も見よう見まねで覚えたと言っていた。

「ここでの生活は楽しいですか?」
彼女は答えた。
「日本での楽しさは、与えられる楽しさ。受け身(受動態)の楽しさ。
ここダリーンでの楽しさは、自分で考え、何でも自分で見つけ楽しむ
能動態の楽しさ。私には、居心地がいい」

日本に居れば何でも簡単に手に入る生活ができる。
物が溢れている。世界中から「豊かな国日本」と言われ、思われている。
しかし、本当に豊かなのだろうか?
毎日の生活で、豊かだという実感がわかないのは、私だけだろうか?

人は、どのような時に豊かさを感じるのだろうか?

たとえ物がなくとも、精神的に 心が満たされれば、満足感を感じることができ、
豊かさを感じれるのではないだろうか?

ダリーンで、与えられた環境の中で、自分で一生懸命考え、行動し、楽しさを見つけ、生活している恵さん。本当に豊かな生活をしているように思えた。

ふっと、去年夏、イギリス・ハワースで出会ったガイドのヘレンさんを思い出した。
彼女も、ロンドンからハワースの近くの村に移り住み、ブロンテ姉妹にまつわる
場所を訪れ、説明するガイドをしている。決してゆとりがあるとは思えない生活
だが、ブロンテとウオーキングが大好きという趣味と実益を兼ねたガイドという
仕事を心から楽しんでいるようだった。彼女との5時間のウオーキングと会話は
実に楽しく、心が満たされるものだった。
ハワース村に帰ってから立ち寄った彼女お薦めの喫茶店。
イングリッシュマフィンとアールグレイの紅茶が、どんなに美味しかったことか!
今だに思い出す。

豊かさとは、物やお金だけではないようだ。

《庭のアキチョウジ》
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20年近く、庭の片隅で、この時期になると必ず咲く。
秋を感じさせてくれる草花に一つ。


# by PochiPochi-2-s | 2014-10-24 23:30 | その他 | Trackback | Comments(0)

一寸の虫にも五分の魂

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《庭のツワブキ》

朝夕、少し、肌寒くなってきた。
庭の片隅で、ツワブキの花が咲き出した。
このきれいな黄色を見ると、不思議と元気をもらい、やる気が起こってくる。

久しぶりに、りょうちゃんに会いに行く。
公園のナンキンハゼが、白い実をつけ、葉がきれいな赤や黄色に色づいていた。

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りょうちゃんは、よちよち歩き。
目につくものすべてが興味の対象になるようだ。
じっとしていない。何かを見つけてはしゃがみこみ、小さい細い指で摘む。
「どうぞ」「ありがとう」「あっとう…」
言葉にならない言葉でやりとり。にこっと笑う。
意思の疎通は十分できている。

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ゆるい坂道も、バランスをとりながらヨチヨチ…
しっかりと歩けるようになった。

時々両手を持ってもらって いっちにのさ〜ん〜。
両足をあげて嬉しそうにぶら下がる。

ワンワンも大好き。
今、はっきり言える言葉の一つ。「ワンワン」

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《先日、ワンワンと言ってるりょうちゃん》

こんな小さな子供でも好みがあるようだ。好きなワンワンの種類があるらしい。
和犬の、しかも雑種。毛の短い犬。洋犬は苦手らしい。見向きもしない。

『一寸の虫にも五分の魂』

好きな犬だと、本当に嬉しそうに近づき、にこっと笑い撫でさせてもらう。
「ワンワン、わんわん…」

別れ際、バイバイをすると泣きそうになった。
「うん? バイバイの意味がわかるのか?」
お母さんが抱っこをしようとすると、“いやいや”
おじいちゃんに抱っこをしてもらう。
もう一度お母さんが抱っこを。“いやいや”
おじいちゃんから離れない。次はおばあちゃんが抱っこ。
お母さんにはいかない。“いやいや”

『一寸の虫にも五分の魂』

本当に、まだ言葉が話せなくとも、
こんなに小さくでも意思はあるし、好き嫌いもあるのだと感心した。
成長の早さに驚くばかりだ。

夕方、風が少し寒くなったので、家まで送って行き、本当にバイバイをして別れた。

夜、娘からメールがあった。
「よう遊んだので、ご飯を食べるとすぐに、 満足して寝てしまった。
おじいちゃん、おばあちゃんと遊んだのが嬉しかったみたい」

また遊びに行くからね。バイバイ。

# by PochiPochi-2-s | 2014-10-23 22:09 | Trackback | Comments(0)

教室は“秋色”

「今日はどんな花を持ってきてくれるのかなあ?」

毎回 先生がその日の朝早く山からとってきてくれる花や実・葉っぱが、たのしみだ。
秋は 特に 楽しい。気持ちがワクワクする。いろんな美しい色・複雑な色で溢れる。

2週間ぶりの絵の教室。
少し早い目に、ワクワクしながら出かけた。
「今日は」「久しぶり。元気だった?」
賑やかで和やかなムードが漂っている。

期待通り!
ヤマリンドウ・ヤマボクチ・マムシグサ・シラキの紅葉した葉・コウヤボウキ・
チョウセンアザミ・ガマズミ等々
いっきに教室の中は『秋色』。 色とりどりでぱっと華やかになった。

《コウヤボウキの花》
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《ヤマリンドウ》
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迷ったあげく、マムシグサの実、ヤマリンドウ・シラキの紅葉・コウヤボウキ
の4つを選んだ。2時間、物も言わずに集中。4枚のスケッチだけなんとか完成。
色つけは、家ですることにした。さて、どんな作品ができるかな?

マムシグサの実は朱色・赤・黄・ 緑・濃い紫でカラフル。
ヤマリンドウは紫。シラキの葉の紅葉は何度も描いたことがある。
難しいのは、コウヤボウキの花。
白地に薄いピンク。どのようにして描こうか…?

明日から気合を入れて描くことにしよう。

明日はぐっと寒くなるらしい。
いよいよ秋も深まってきた感じがする。


# by PochiPochi-2-s | 2014-10-22 21:21 | 習いごと | Trackback | Comments(0)
《秋のノイシュバンシュタイン城》
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今年は、9月末からのスケジュールが いつになく詰り、ついに 昨日の水泳教室の後
ダウン。少々オーバーヒート気味。今日は、朝から おとなしくしていることにした。

🇩🇪

iPadで秋の景色を検索している時、偶然、この写真を見つけた。
写真を見ていると、4年前のドイツへの楽しかった旅行を思い出し、
この写真を拝借することにした。

「遠い日本から来てくれたので、ぜひ一緒にこの城に行きませんか。案内します」
南ドイツ・ウルム近郊に住む友人のアンジーとフランツ夫婦を訪ねた時、
彼らは、こう言って私を誘ってくれた。秋ではなく、夏の初め 6月だったが。
一度は行ってみたかったお城。聞きしに勝る白亜の美しい城だった。
私たち3人は 朝早く着き、城内ガイドツアー・英語コースに申し込んだ。
若い女性ガイドの見事な英語に感嘆し、和やかに談笑しながらその内部を
心ゆくまで楽しんだ。

この城は、1800年代中頃、バイエルン王ルートウィヒ2世によって建てられ、
城内は豪華な装飾が施されている。リヒャルト・ワーグナーのオペラの場面を描いた
壁画をはじめ、白鳥をモチーフにした調度品や絵画があった。

その後 自動車で彼らの自宅近くまで戻り、地元の人達だけが行く村のレストランで
遅めの昼食を楽しんだ。ここの料理は、ドイツ料理への評判を払拭するほどおいしい
ものだった。ビールの種類も多く、私は女性にお勧めのビールを楽しんだ。

帰国後、スケッチブックを取り出し、さっそく 水彩画で描いたのを思い出す。
もう一度、次は、この写真のように秋に訪れてみたい。

午後、次のような言葉を見つけた。
「吾・唯・足・知」(吾れ、唯、足ることを、知る)
意味は、「今に感謝して生きる」
普段、私は、あれもしたい これも欲しいと様々な欲求の中で生きている。
この言葉は、そのような自分を戒めているように思えた。
もっといろんな事に感謝しなくては。

さあ、元気回復!
明日からまた、しっかりと前を向いて進んでいこう。


# by PochiPochi-2-s | 2014-10-21 20:36 | 旅行 | Trackback(1) | Comments(0)

「久保田さん」

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朝、主人が、郵便受けの中に 分厚い封書が届いているのに、気がついた。
封書の中身は、「久保田祥二氏追悼文集」であった。

ご挨拶の文から
………
矢の如き歳月の移ろいにはおどろくばかりでございますが、
11月には久保田さんのご逝去五ヶ月を迎えることとなります。
これに先立ちまして、本書をご高覧賜り、久保田さんのご遺徳を
偲ぶよすがとしていただければ 幸甚に存じます。

早速、追悼文集を開いてみた。

最初に、なんともいえない優しさの漂う微笑みの久保田さんの写真。
学生時代の、主将だった頃の「田中 祥二さん」とは違い、
おだやかな、優しい性格が自然と現れ出ている。
この上もなく いい写真だと思った。
きっと、満足のいく、いい人生を送られたのだろう。

‘まえがき’より、
「棺を蓋いて事定まる」この言葉が頭の中に浮かんだのは、久保田さんの通夜の時
でした。………………そして、通夜・葬儀が終わってすぐに、職員の中から自然発生
的に、久保田さんを追悼する文集を出したいという声がわき起こりここにそれが完成
しました。……… 」

棺を蓋いて事定まる (「晋書」劉毅伝から)

文の意味は、「人間の真価は、死んでから決まる」。

文集を読み進めるにつれて、私の知っている、記憶の中に存在している久保田さん
が、再び、目の前に 鮮明に浮かびあがった。みんなそれぞれ、自分の知る、自分と
関わりのあった部分での久保田さんを生き生きと描き、語っている。
みんなの、彼に対する想いの深さ・尊敬・親愛の情を感じずにはいられなかった。

亡くなってからもなお、これほど多くの人たちに慕われ、みんなから尊敬の眼差しを
受けることができる人は、そんなに多くはいないのではないだろうか?
仲間から 追悼文集を出してもらえる人が、いったい何人いるだろうか?

久保田さんはきっと、いつまでも、この文集とともにみんなの心の中に
生き続けることだろう。幸せな人だと思う。
全て、彼の持って生まれた人徳によるものなのだろう。

同学年のY君が書いている。
「久保田さんを失った痛手は大きい。
だが、一陣の風が吹き抜け、からだの中が洗われた感じもしている。
大切なものを遺してくれた先輩を誇らしく思う」と。

本当にそう思える。
このようなすばらしい先輩を持てたことを誇りに思い、
これからの人生の指針にしたいと思う。




# by PochiPochi-2-s | 2014-10-19 23:00 | 思い出 | Trackback | Comments(0)

生きている喜びを感じられるように生活したい


by PochiPochi-2-s