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ナンプレ(数独)

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「まあ、懐かしいなぁ」
一昨日に引き続き、昨日も家の中の整理をしようと決めていた。
水遣りのあと、夏物の衣服と冬の衣服の入れ替えをした。
さて、次は二階の本棚の整理だと、
ファミリールームの本棚のところに行ったとき、「あッ!」と 一冊の小さな本が目に入った。
「はじめてのナンプレ256」
懐かしく、心はすぐにこのナンプレ(数独)に夢中だった昔に飛んだ。

2002年6月の初め、1982年以来20年ぶりにヨーロッパへ旅立った。
ドイツへの初めての一人旅だった。
ひょんなことから日本で知り合ったメミング夫妻に再会するために
ハンブルグへ飛んだのだった。
大阪で出会ったそのときからずいぶん時間が経っていた。
その間、何度も、
「今度はぜひドイツにいらっしゃい。私のうちに泊まればいいから。
独立した子供たちの部屋が空いているから」と親切に誘ってくれていた。
当時子供たちはまだ小さく、時間的にも気持ちの上でも一人で旅行に行くゆとりはなかった。
チャンスが訪れたのは、そのときからずいぶん時間が経った2002年だった。
実家の母も亡くなり、長男と長女は大学生院生、大学生、次男は高校生になっていた。
「そろそろメミングさんに会いに行けるのでは?思い切って行ってきたらどう?
あんたなら一人でも大丈夫。仕事があって一緒には行けないけど、家のことは任せて
くれたらいいから」
そう言って快く送り出してくれた主人に感謝しながらも、不安な気持ちでいっぱいの一人旅だった。

関空 → フランクフルト(乗り継ぎ) → ハンブルグ。
飛行時間は乗り継ぎも含めかなりの長い時間になる。
一緒に行く人がいれば話もでき楽しく過ごせるが、一人旅なので飛行機の中で気持ちよく過ごすためのものが必要だった。
「そうだわ、数独(ナンプレ)を持って行こう。これなら時間の経つのも忘れられる」
その頃 何がきっかけで数独に夢中になったのかいまではもう忘れてしまったが、
時間のある時には 熱中していた。
9つあるマスの中に1から9の数字を当てはめ、しかも縦・横に同じ数字を並べることができないという規則。空いているマス目に適切な数字を考えながら入れていくということがおもしろくてならなかった。考えに考えた末に、数字があるべき場所に埋まった時の爽快感は何物にも代え難かった。
当時使っていた本はこの本ではなくもっと小さくて持ち運びに便利な初心者用の本であったが、おもしろくてのめり込んだことを懐かしく思い出す。

また、ナンプレの本を持っていったのは正解だった。
メミングさんのご主人ルーディガーも数独が好きで、
彼女の家に宿泊させてもらっている間、彼と私の共通の話題になったのだった。
大学の教授で太陽エネルギーの研究者という以外彼についてはほとんど何も知らなかったので、彼に対する親しみが湧いたのはいうまでもないことだった。

昨夜本当に久しぶりにこの数独をやってみた。
初心者用なのでそんなに時間をかけずに解けたのは嬉しく、
「これならばまだまだいけるかな?」となんとなく心が弾んだのだった。

「これからは時間がある時にはもう一度、少しづつこのナンプレに挑戦しようかな。頭の訓練にもなるし…」
久しぶりに挑戦する爽快さを思い出した楽しい本棚の整理だった。

※ ナンプレ(数独)挑戦したい人はここ →



More 昨夜のテレビから (認知症予防)
by PochiPochi-2-s | 2017-05-18 13:20 | 趣味 | Trackback | Comments(10)

今年も咲いた蘭の花

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ゴールデンウィークが終わった今週初め頃からモッコウバラが散りはじめた。
朝夕に掃除をしなければ、すぐに黄色い絨毯になってしまう。
それもまた良しかな。
今年は本当に充分楽しんだ。
あと1週間もすれば花吹雪の状態になるだろう。
その時は庭の椅子に座って、コーヒーを飲みながらゆっくりと眺めたいものだと思っている。


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5/3に大山崎美術館で偶然出会った蘭の花の絵を楽しんだばかりだったが、
我が家でも、今年も 2、3日前から蘭の花が少しづつ少しづつ開きはじめていた。
4、5年前、近所の花屋さんの店先で一株500円で投げ売りされていた花の終わった蘭。
どのような色の花を咲かせるのだろうかと、興味津々で3株買い求めたのだった。
嬉しいことに、
「3株も買ってくれるのなら3つ1000円でいいわ」と店主。
大喜びで家に帰り、早速水苔で植えなおしたものだった。
その翌年から毎年必ずシューッと一本茎が伸び、いくつか花をつける。
今年は、数えて見ると蕾が8つついている。
そのうちの一つが今日初めて開いた。
嬉しくて思わずスキップをしたくなるような気分だった♪

蘭の花の名前はわからないが、この花の色を気に入っている。
高価な花ではないが心をこめて世話をした植物が花を咲かせた時の嬉しさは
何物にも変えがたい。
趣味の一つとして植物を育てることができるのはなんとも嬉しいものである。
毎朝その成長を見ているだけで晴れやかな気分になる。

今日は朝から一日気分が良く、絵の教室でもいつになくちょっとおしゃべりだった。
明日からは、オオハンゲとカラスビシャクの絵を描く予定。
どんな絵になるだろうか?



by PochiPochi-2-s | 2017-05-10 23:26 | 趣味 | Trackback | Comments(6)
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夏目漱石の手紙
(大山崎山荘美術館のサイトよりお借りしました)


「これがあの漱石の字なの?」
書かれている内容はともかく、この手紙にそれほど感激しなかった自分がそこにいた。
何故? 理由はわからない。
ただ、「ふ〜んそうなの?」

4月終わり頃、「大山崎山荘美術館でモネの睡蓮の絵をもう一度ゆっくりと見たいなあ」と思い美術館のホームページを開いたとき、偶然にもこの展覧会が開催されていることを知ったのだった。
今年、2017年は夏目漱石生誕150年にあたり、京都は 漱石が生涯において4回訪れ、さまざまな思い入れがあった土地であったという。そして京都での経験をもとに『虞美人草』が著わされたと説明されていた。
この連休中に行けたら行ってみたいと思っていた。

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大山崎山荘美術館の入り口は木々の新緑であふれんばかりだった。
背後にある山では フジ 桐の花が満開だった。

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(5/4・追加)


この大山崎山荘は関西の実業家加賀正太郎によって建てられた山荘で、夏目漱石は正太郎の熱心な招待に応え、建設中の山荘を訪れ滞在したという。その時 若い20代の正太郎は大胆にもこの山荘の命名を漱石に依頼し、漱石はそれに応えて14もの名前を考え提案した。そのほとんどが中国の杜甫やその他の詩人によって書かれた漢詩からの引用されたものであったが、加賀正太郎はそのどれ一つも採用せず、結局は自分で考えた"大山崎山荘"に落ち着いたというくだりは、私には おもしろく興味深いものであっが、ただそれだけのことであった。

(5/4追記 加賀正太郎は、NHK朝ドラ「マッサン」の中でマッサンの資金援助をした大阪の実業家。ニッカウイスキー設立当時出資金の70%を出した人物である)

しかし、今回来てよかったと思ったのは、この手紙や漱石の手帳などと一緒に展示されていた加賀正太郎 蘭花譜からの蘭の花の絵(版画)をかなりたくさん見ることができたからであった。
予想もしていなかったことで、とても嬉しかった。
一枚一枚丁寧に描かれ、最高の技術で印刷された蘭の花の絵。
花びらの影の入れ方、茎の描き方、繊細な線の表現、葉の塗り方、構図のとり方、
白い花びらの描き方、その色の付け方…
見ていて飽きなかった。
言葉を呑み込むほど美しい絵。
もっとじっと見ていたい衝動に駆られた。

加賀正太郎は 英国のキューガーデン(王立植物園)で初めて蘭を見て感銘を受け、帰国後に建設した大山崎山荘に温室を設けて、自ら蘭栽培に乗り出したのだった。

※「蘭花譜」とは、加賀正太郎が昭和21年(1946)に編集した蘭の画集のことで、蘭の優良種を計104枚もの植物画にまとめ、編集、刊行したものである。下絵は、日本画の池田瑞月が担当し、印刷には浮世絵の技法を受け継ぐ木版画が使われた。日本独特の植物がとして編集された「蘭花譜」は、正太郎の欄に対する熱い思い、学術記録および美術品として今に伝えられている。


《購入した絵葉書から》
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最後に建築家・安藤忠雄設計の美術館の「地中宝石箱」でモネの睡蓮をゆっくりと見た。反対側の壁にはルノアールとルオー、ドガの絵がかけられていた。

今日は最高にいい時間を過ごせ、心が満たされた。
43回目の結婚記念日だった。


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安藤忠雄設計の美術館への入口


モネの睡蓮
(ホームページより拝借しました)
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by PochiPochi-2-s | 2017-05-03 23:05 | 趣味 | Trackback | Comments(6)
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ノアール



午後、"ひとり時間"ができた。
「今日こそはヒメオドリコソウの絵を完成させよう」
そう思って、とりかかった。

「あらっ、ここにもうひとつ花がいるのでは?」
「まぁ、ここにも要るかもしれない…」
「いや、ここは要らないかも」

描いているうちに、絵がどんどん変わっていく。
素人ゆえの悲しさ。
色をつけてみて初めてわかる必要と不必要。
下書きの時は、この事がなかなかわからない。
結局は夕方までには完成せず、葉の色つけが残ってしまった。

ある時聞いた言葉を思い出した。
「色のついた絵を描いていて行き詰った時、
それをモノクロに変換すると
色でごまかされていたフォルムがもっとくっきり見える」

「そうだ!」と思い、iPad で遊んでみた。
iPad の写真編集の機能に、元の絵を「モノ」「トーナル」「ノアール」等、
7つか8つのさまざまに色合いに変換できる機能がある。
何事も試して見るのはおもしろく興味深いこと。
早速この機能を使って遊んでみた。
その結果 この白黒の写真ができたのだった。

う〜ん…
要る部分と要らない部分がなんとなくわかった。

さあ、あともう少し。
次は葉っぱを完成させよう。
なかなかおもしろい、興味深い時間だった。



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フェード



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モノ





by PochiPochi-2-s | 2017-03-19 23:20 | 趣味 | Trackback | Comments(0)

翁草

ここ2、3日で ずいぶん暖かくなった。
3月4日(土)の朝、今年初めて鶯の鳴き声を聞いて以来途切れることなく、
毎朝必ず鶯の鳴き声が聞こえる。
「ああ、春だなぁ」
その鳴き声に心も軽くなる。
最近は、鳴くのもずいぶん上手になってきた。
姿は見えねど声だけは聞こえる。


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咲いた!


今日の一番は、この翁草
大好きな花。
花はもちろん好きなのだが、とりわけ花後の姿がおもしろく絵に描きたかったので、
冬の間 寒さでやられないようにと、上にケヤキの落ち葉をたくさんかけておいた。


* * *


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=『野の草の手帖』(小学館)から =
キンポウゲ科の多年草。
本州、四国、九州の低山地の草地に生える。
全体に絹毛がある。
高さ15cm〜30cmになる。
花後、
雌しべは長く尾状に伸び、
密に生えた羽毛とともに
老人の白髪を思わせるのでこの名がある。


* * *


春になり、「もうすぐ咲くだろう。今日だろうか、明日だろうか」
と咲き始めるのを待ちわびる気持ちは、なんとも言いようのない嬉しさと期待が入り
混じり、表現のしようがない。

いまの家に越してきて初めて持つことができた自分だけの小さな庭。
その庭で"好きな草花を育てる楽しみ"を持てるということは、
本当にありがたいことだと思う。

私の通っている絵の教室の名は 『野の花を描く』という。
毎回先生が朝早くから山や野原に出かけ、様々な野の花や木を採集してきてくれる。
いつも大変な思いをして持ってきてくれるその野の花や木を、
教室で、みんなでわいわい言いながら描くのは、とても楽しい時間である。
みんな野の花が大好きだから。
しかし、自分で大切に時間をかけて育てた植物を家でひとり静かに描くときには、
教室で描くときとはまた違った楽しさ、喜びがあり、これは何物にも変えがたい。

絵の先生の話によれば、
野や山の植物の生育環境の変化や私たちの生活環境・意識の変化により、
最近はだんだんと野や山の植物を採集するのが難しくなってきているということだ。
「それならば、ほんの少しづつだが、育てることができるのならば、家の庭で育てた
どうだろうか」とある日思い、趣味のひとつとして小さいが自分の好きなようにできる私の庭で育て始めたのだった。もともと園芸は大好きだった。
花好きの友人や絵の先生から苗を貰ったり、挿し芽で増やしたり、タネを蒔いたりして少しづつだが確実に増えてきた。
また、この増やしながら大切に育てた花を、時には教室に持って行き、
みんなと描く喜びを分かち合うのも、最近の私のもうひとつの愉しみになった。

絵を描く、草花や木を育てる。
いまの私の心弾む、楽しい趣味である。
そして、今はまだ密かな楽しみにしかすぎないが、
いつか 自分の絵を自分で図案化し刺繍にしたいとも思っている。

午後少し時間があったので、描きかけのヒメオドリコソウにゆっくりと色をつけた。
CDを聴きながらの"ひとり時間"は本当に至福の時である。
暖かい心地よい日であった。


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ヒメオドリコソウ



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描きかけのネコヤナギ




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=『野の草(野の花 )の手帖』から =
オドリコソウとヒメオドリコソウ

※訂正(3/13)『野の草の手帖』でした。
英語表示名は『WILD FLOWERS OF JAPAN 』





by PochiPochi-2-s | 2017-03-12 23:01 | 趣味 | Trackback | Comments(14)
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青空と梅の花



「手芸が好きになったのはいったいいつの頃からだろうか?
注文していたゲルダ・ベングトソンの花図鑑の本が今日届く。待ちどおしいなぁ」

一昨日のこと。
洗濯ものを干しながらふっと思った。
真っ青な空を背景に 精いっぱい花びらを開いて咲いている梅の花がきれいで
洗濯物を干す手を止め、しばらく眺めていたときだった。
そして、自分の子供の頃を思い出していた。

小さい頃から何時も5歳年上の従兄弟のあとについて、負けじと一緒に遊んでいた。
セミ捕りや田圃の用水のため池などで。
そこは子供が遊ぶには危険なところで、
今のこの時代では、決して許してもらえそうにもないような場所だった。
池からかなりの落差のある下の用水路に水が流れ落ちる場所があり、そこから落ちると大怪我をするのはわかっていたが、"怖くないという勇気"を示す場所としては最適の場所だった。その場所できゃっきゃっと声をあげ、下に落ちないように両足を踏ん張って、自分より年上の人たちと遊ぶのは、本当におもしろく、心が踊るような気がしたものだった。私はそんな活発な女の子だった。
しかし、その反面、ひとりで"紙の着せ替え人形"で遊ぶのも大好きだった。
女の子と着物がセットになっているもの、お出かけの洋服セットがついているもの、おしゃれなカバンや靴がついているものなどいろんな種類があり、時々は母や祖母にねだって買ってもらい、やはり紙のお菓子の空き箱にしまい大事にしていた。
そんなある日、祖母が一生に一度の大旅行だと言って農協の団体旅行で東京見物に行き、お土産に、2歳年上の姉のような存在だった従姉妹と私に大きなミルク飲み人形を買ってきてくれた。何かしら都会のにおいがするように感じ、私たちは大喜びした。縫い物が好きだった従姉妹は、彼女の母親から切れ端の生地を貰って人形の服を縫い、私は母から貰った古い毛糸で人形のセーターやスカート、時にはワンピースまでをも編んでいた。今から思えば、この時が"手芸好き"の始まりだったように思う。

小学校高学年では手芸クラブに入り、大きなレッスンバッグにアップリケをしたり、スウェーデン刺繍を教えてもらったりした。この時が刺繍との出合であった。
中学校では家庭科の時間が大好きだった。先生は編み物が得意で、家庭科の時間にクロス針(一本針)の使い方を教えてくれて、毛糸の帽子をよく編んでいた。褒められると嬉しいもの。どんどん上達したものだった。いまでもクロス針は大好きだ。
大学に入り、クラブの初めての冬の合宿で毛糸の帽子がいることになった。
友人たちは登山用具店で買ってきていたが、私は自分で編んでみたかった。4本の棒針を使って山吹色の毛糸で編み、おまけにユニフォームのポケットに同じ毛糸で少し刺繍を施した。先輩はびっくりしていたが、私にはその様子がおもしろく、楽しいものだった。

「編み物や刺繍は小さい頃から好きだったんだなぁ」
改めてそう思った時、待っていた本が届いた。


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『クロスステッチで描く 花図鑑 - ゲルダ・ベングトソンのデンマーク刺繍』



以前、雑誌でゲルダ・ベングトソンの特集を読んだことがあった。
その時以来この人の刺繍に憧れ、いつか彼女の刺繍の図案を刺してみたいと思い続けていた。そんなある日、私のブログにゲルダさんの記事を書いた時、よく訪問させてもらうブログ友のechaloterreさん()がコメントで、このゲルダ・ベングトソンの野の花を刺繍することを勧めてくれて刺繍セットを注文できるサイトを教えてくれたのだった。



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"刺繍をしたい"という気持ちは前々からあった。
何冊かの刺繍の本が本棚に並んでいる。
今までにいつかはゆっくりと刺繍をしてみたいと思い買った本だった。
しかし、今の自分の生活を考えると、なかなか手が出せないでいた。
そんな気持ちでいたつい最近、偶然この本をみつけたのだった。
このゲルダ・ベングトソンの刺繍本はそれまで買ったほんとは全く違っていた。



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内容は想像していたとおりで、うれしい気持ちで満たされた。
何よりも嬉しいのは、刺繍作品とその図案が見開きで載せられていること。
作品ごとに、
「ああそうなんだ、こうすればいいのだ」と思いながらページをめくる楽しさ。
自然とほほ笑み、こころが弾む。

画家を志して学んだ経歴や植物への深い関心から生み出された彼女の刺繍。
本には、「水彩スケッチ → 方眼紙に置き換えて図案化 → 刺繍作品」の過程が
掲載されていたことも、私の気持ちをさらに嬉しくさせた。
「このようにすれば、自分で描いた絵もいつか刺繍にできるのではないか」
夢とも言えない、ぼや〜っととした思いが心に芽生えたのだった。
今はまだ刺繍をする時間のゆとりはないが、しばらくはこの本を楽しみながら、
"刺繍をしたいという気持ち"を ゆっくりと こころの中で熟成させたいと思った。

"アームチェア・ガーデニング"ならぬ"ロッキングチェア・エンブロイダリング"
といきましょう。

楽しみがまたひとつ増えた日だった。




by PochiPochi-2-s | 2017-02-13 13:10 | 趣味 | Trackback | Comments(8)
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朝、昨日の天気予報に反して、
私の住む街は雪は思ったほど降ってなかった。


「さぁ、今日は八朔マーマレードを作るわ」
ちょっと遅いめの朝食の後、エプロンをかけ準備を始めた。
大きめの八朔6個で作ることにした。
重さを計ってみてびっくり。
2756g。約3kgもあるではないか!
大変なことになるかも……
変な予感がまんまと的中した。
皮を細かく薄く切ることに約2時間もかかってしまった。
その後の行程もかなり時間がかかった。
時々水を変えながら、たっぷりの水に浸けること約5時間。
夕方やっと完成した。


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不思議なことに、
皮を細かく薄く切っている時、水に浸して待っている間、お砂糖を入れ煮ている間、
なんだか嬉しくなって、気がつくと歌を歌っていた。
なぜか楽しく気分は最高だった。
「やっぱり、こういう事が好きなのかもしれない」
昨日も思ったのだが、今日もまたそのように思った。
「外に出て友人たちとおもいっきり喋ったり、歩いたり、庭仕事をしたりするのも好きだが、一日中台所で、ひとり、ジャムやマーマレードを作ったり、ケーキやパンを焼いたりするのも好きなんだ。ひとりで絵を描いている時間も好きだし…」
そう確信した。

ふっと思った。
「何かをしながら、いろんなことが頭をよぎり、そのことを思ったり考えたりするのが好きなのかもしれない」と。

八朔の皮を刻みながら、口ずさんでいた歌は、なぜか「仰げば尊し」だった。
中学時代の恩師A先生のことが昨年末からずーっと気になっているからだろうか。
ここ何回か葉書を書いて出しても返事が返ってこないでいる。
もう90歳前後。体の状態もそれほど良くはない。
この寒さ、大丈夫だろうか?

昨日は故郷に住む中学時代の友人から電話があった。
同窓会のこと、他の友人たちのことなどを電話の向こうで滔々と話していた。
大学入学と同時に故郷を離れてもう半世紀近く経つ。
懐かしくもあるのだが、私の心はとっくに故郷から離れている。
なぜか電話の話に入っていけない自分がいた。
八朔の皮を刻みながら、そんな自分の気持ちも思い出していた。

また、昨夜のNHK「関西熱視線」を思い出していた。
番組は、高野悦子『20歳の原点』を取り上げていた。
いま若者の間で人気があり、この本を読み、心の支えにする若い人たちが多くなっているという内容だった。
本の題名を聞いた時、正直な話、「ええっ、なんで?」と思わず言ってしまった。
そして、大学生の頃、やはりこの本を読んでかなり影響を受けたことを思い出した。
今でも手元にあるが、昨夜この放送を聞くまでは思い出すこともなかった本である。
放送は、即座に、あの夢中になって読んでいた頃に私を連れていった。
作者は同じ年の生まれだが、一月生まれのため一学年上の立命館大学の学生だった。
ワンダーフォーゲル部に所属し、詩を愛していた女子学生。
20歳になった年の6月、自殺をした。
八朔の皮を刻みながら、このことも頭の中をよぎっていた。

「ただいま。やっとできたん? 家中八朔のいい香りでいっぱいやなぁ。
明日からは楽しみや。ご苦労さん」
外から帰ってきた主人が声をかけてくれた。
疲れが一気に吹き飛んだ。

義妹や友人におすそ分けするために小さい瓶詰めをたくさん作った。
つくる楽しみともらってもらう楽しみ。
この二つの楽しみが心を弾ませる。
あらためて八朔を送ってくれたYさんに感謝!
一日中 底冷えがし雪の舞い散っていたが、楽しい一日だった。

* 朝 7時半、 外気温 -2℃
屋根の上や車の上、庭のテーブルの上に、うっすらと雪が積もっていた。




《2/12(日)追記》

いま気がついた。
八朔の皮を水に浸している待ち時間に作ったものを。
" 五目豆 "
手元にこんにゃくがなく、人参、レンコン、牛蒡の3目だが、
まあいいっかと大好きな五目豆を炊いた。
明日からの朝食が楽しみだ。


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by PochiPochi-2-s | 2017-02-11 23:07 | 趣味 | Trackback | Comments(6)
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昨日のこと。
みぞれから雪に変わった頃、インターホーンが鳴った。
「はーい、ちょっとお待ちください」
出てみると、宅急便のお兄さんが大きな箱を抱えて待っていた。
「お天気が悪いなかご苦労様。ありがとう」

箱を開いてみると、「まあ、うれしい!」
たくさんのきれいな色をした、新鮮な八朔が目に飛び込んできた。
遠くに住む友人Yさんが、今までに無農薬の柚子、続いて金柑と送ってくれ、柚子のマーマレードや金柑の甘露煮をつくる楽しみもいっしょにプレゼントされた気がして嬉しく思っていた。その彼女が今度は八朔を送ってくれた。もちろん無農薬で育てら
れた八朔。またまた『八朔マーマレード』をつくる楽しみもいっしょにプレゼントされた。どんなに感謝してもしすぎることはない。
まずは"生"でいただき、八朔が大好きな近所の若い友人にいくつかをおすそ分け。
その後は 楽しみの『八朔マーマレード』作りと、昨夜には既に計画は立っていた。

今日は朝から雪がちらちらと舞っていた。
「さあ、八朔マーマレードをつくろう」と思ったその瞬間、お正月用にと大切に野菜室で保存していた柚子を思いだした。お正月にいくつか使い、残りは保存していた。取り出してみるとまだまだ皮がしっかりしていて大丈夫だったが、これ以上は無理と判断。先ずは、もう一度『柚子マーマレード』を作ることした。
作っていると、再び台所は柚子の香りに包まれ、なんともいえないいい気分だった。
『幸せな時間』
自然と歌を口ずさみたくなった。

天気予報は 明日も一日雪だとの予報。
「よ〜し、明日こそは『八朔マーマレード』を作るわ」

柚子の皮を刻んで水に浸けている待ち時間の間に、次の絵の下絵もできた。
柚子の香りに包まれ、八朔のきれいな色に元気をもらった
なんとも嬉しい充実感のある日だった。

Yさん、新鮮な八朔と楽しい時間を贈ってくれてありがとう。
明日こそは八朔のマーマレードをつくります。
寒さを吹き飛ばす嬉しい贈り物でした!

「なんだか台所仕事が好きみたい」
この歳になって初めてそう思った。


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柚子のマーマレード


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水に浸けて3時間

この間に下絵をデッサンした。
どのような絵になるだろうか。




by PochiPochi-2-s | 2017-02-10 21:44 | 趣味 | Trackback | Comments(2)
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アメリカ鳥 "チッチバード"



朝から雪が舞っていた。
午前9時でデッキの上の温度計は 0〜1℃の間を指し示していた。
寒いはずだ!
時々西から吹く風も、今日は心なしか強く感じる。
軒下のアメリカ鳥"チッチバード"も、羽をくるくる回し 寒くて震えているようだ。

20年以上も前、現在東京に住む下の弟家族が仕事でロスアンゼルスに住んでいた。
毎年春になると、父と母は小さな2人の孫に会いたくて アメリカに行っていた。
この鳥はその頃のお土産の一つ。いわゆる風見鶏。
私の次男がまだまだ小さくて、
きっと喜ぶだろうと母の独断と偏見で買ってきてくれたお土産だった。
以前の家では吊るす場所もなく、今の家に引っ越してやっと日の目を見た鳥である。
風が流れる時、その風を受けて鳥の羽はくるくると回る。
「おかあちゃん、今日もみんな元気よ」
鳥の羽が回るたびにいつの間にかそう声をかけている自分がいる。
時々、そんな自分に気づいておかしくてニヤッと笑う。

アメリカのお土産だからアメリカ鳥。チッチは幼児語で鳥の意味。
さしずめ、チッチバードは"小鳥さんの鳥"となる。
父と子がおもしろがって名付けたこの鳥の愛称。
いつの間にか家族のみんながそう呼ぶようになった。

寒くなければ、今日は京都の北野天満宮に行くつもりだった。
でも、この辺りの寒さを考えると、予定を変更し出かけることをやめた。
CDをかけ、ロッキングチェアーに座り、料理本をなんとなく眺めていると、
「食べたいなぁ」と思う料理が次から次へと見つかるではないか。
もうだめだ。我慢できない。
「あれも食べたい、これも食べたい。どれから作リ始めようか」と、
頭の中はそのことでいっぱいになってしまった。

寒い冬の間、アームチェアに座り、春の庭の計画を立て愉しむことを"アームチェア・ガーデニング"と言うと、何年か前 ガーデニングの雑誌で読んだことがある。
今日のこの私の様子は、まさに"アームチェア・ガーデニング"ならぬ"アームチェア・
クッキング"ではないか!

寒い冬の日、好きな音楽のCDを聴きながら、料理本を眺め過ごすのもまた楽しい
ものである。


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リビングの窓ぎわでは今年もまた、ブーゲンビリアの花が咲き始めた。
すぐ下の和歌山に住む弟がシンガポールから持ち帰ったもの。
彼からひと枝もらい挿し芽で増やしたのだった。
この時からもう20年以上の時が経つ。
毎年この時期に、このブーゲンビリアは元気にきれいな色の花を咲かせてくれる。
何とも人の心を魅了するような色である。

雪が止んだとき庭に出てみると、
庭の片隅に石蕗の綿帽子を見つけ、嬉しくてさっそくシャッターをきった。
「いつか絵に描いて見たいなぁ」
この綿帽子もまた魅力的であった。



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寒かったけれどいい一日だった。


by PochiPochi-2-s | 2017-02-07 21:33 | 趣味 | Trackback | Comments(4)
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ピンポーン。
インターホーンが鳴った。
「郵便局です。荷物が届いています」

開けてみると、
まあ、たくさんの金柑が!
友人Sさんが、お庭の無農薬の金柑をわざわざ送ってきてくれたのだった。
嬉しくてしょうがなかった。

昨夜から雪が降り続け、朝起きてみると再び一面真白な朝。
朝8時でウッドデッキの温度は-1℃。9時になっても気温は上がらなかった。
部屋の中もなかなか温度が上がらず 寒くていじけた気持ちでいた時に、
このうれしい荷物が届いた。
気持ちは一足飛びに急上昇⤴︎した。

さあ、作るぞ!
重さを計ってみると、約1.5kg。
以前から作りたかった"金柑の甘煮"と"金柑マーマレード"を作ることにした。
両方とも時間がかかるが、作りたい気持ちの方が優っていた。
運良く今日の外出予定はとりたててなかった。
たとえあったとしても、
よほど大事な用事でない限り、きっとキャンセルしたことだろう。
しかも、外では雪がチラチラ舞っている。
こんな日は台所で何かを作りながら過ごすのが一番だと、
お気に入りのエプロンをして、いそいそと取りかかった。
思った以上に時間がかかり 、夕方やっとできた。
味は抜群!
嬉しくてならない。
金柑の甘煮は、おやつに、お茶請けに、風邪をひき喉が痛い時に。
また、金柑のマーマレードは、朝食の時にパンややヨーグルトと共に。
また楽しみが増えた。
Sさん、本当にありがとう!
金柑にかかりっきりの楽しい時間を過ごせた一日、
心豊かな時間を過ごせた一日だった。



《金柑の甘煮》
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《金柑のマーマレード》
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More 再び 雪の朝
by PochiPochi-2-s | 2017-01-24 22:54 | 趣味 | Trackback | Comments(10)

生きている喜びを感じられるように生活したい


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