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春の山の色 (裏山)


春の山の色。
やわらかい、黄色がかった緑色。
私の持っている絵の具のリーフグリーンの色。
桜が終わり初夏になるまでの ほんの一瞬しか味わえない山の色。
萌黄色と呼ばれる色。
ここ何年か、私は 毎年この時期にこの山の色を見るのを心待ちにしている。
寒い冬を耐え春先に咲く春の花も好きだが 、
この淡い、やわらかい黄緑の組み合わせに心が和むのである。

ふと、モッコウバラに目をやった。
あらッ!
今年も咲き始めていた。
確か去年も一昨年もこの時期に咲いた。
この暖かさなら、一週間もすれば満開になるのではないだろうか?


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佐藤雅子「季節のうた」の五月の章の中に、『アカシアの花のおもてなし』という文章がある。

作者の家に、5月になると真っ白いフジの花に似た短い花房を枝々のさきにいっぱい
つけるアカシアの木があったが、道を通る人たちが、その甘い香りに誘われこの花を
見上げながら行くだけであった。ある時東邦大学の久内清孝先生がこの花を紅茶にうかせることを作者に教えてくださり、さっそく試してみた。金色の紅茶の中に花が白く浮かび、ジャスミンティーのようなロマンチックなにおいがなんともいえなかったという。以来、作者は「美しき五月」になると、「庭のアカシア(ニセアカシア)が花ざかりでございます。例年の花を浮かしたお紅茶を召しあがりにいらっしゃいませんか」こんな便りを、だれかれとなく差し上げたくなるという。

あと一週間もすれば庭のモッコウバラは満開になるだろう。
佐藤雅子さんの便りのように、
私もまた"モッコウバラを見ながらお茶しませんか"の便りを友人に出したくなった。
チーズケーキを焼き、紅茶かコーヒーを飲みながらの"モッコウバラのおもてなし"。
きっと楽しいだろうなぁ。
かつて ALTのネブやラビニアが度々私の家に遊びに来て、庭でケーキや紅茶を飲みながら楽しくおしゃべりをしたことを久しぶりに思い出した。それぞれ南アフリカとイギリスで元気に働いているという。いつかまた会う機会があれば、ぜひ思い出の庭でお茶をしたいものだと思った。


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今日もうひとつ花が咲いているのをみつけた。
さくらんぼの花である。
時期を違えて花をつけるさくらんぼの木が2本ある。
その遅い方の木に花が咲いていた。
今年はいくつさくらんができるだろうか?

「美しき五月」がもうすぐやってくる。




by PochiPochi-2-s | 2017-04-20 23:33 | 思い | Trackback | Comments(8)

"すきとおる"

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フサスグリの花


この頃ニュースを見たり、聞いたり、読んだりしていると、
どうしてだろうとと思うことが多い。

ふと、まど・みちおさんの詩『どうしてだろうと』を思い出した。




どうしてだろうと

どうしてだろうと
おもうことがある

なんまん なんおくねん
こんなに すきとおる
ひのひかりの なかに いきてきて
こんなに すきとおる
くうきを すいつづけてきて
こんなに すきとおる
みずを のみつづけてきて

わたしたちは
そして わたしたちの することは
どうして
すきとおっては こないのだろうと…







by PochiPochi-2-s | 2017-04-14 11:10 | 思い | Trackback | Comments(8)
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タムシバ



もう春なのにリビングの壁にかかる絵はまだ冬の花の絵だった。
「早く春の絵に掛け替えなくては」と思いながら、何故か一向にやる気が起こらない
日々だった。2月なかばの娘の思いがけない早産から、緩やかな、のんびりした、静かなシニア二人の生活は、思わぬ忙しさ、賑やかさに追いかけられる生活に一変してしまった。休めるのは土日のみ。ふと気がつくと、日本や遠い海外の国に住む友人たちにメールを送ったり、手紙を書いたりすることも止まってしまっていた。
"心のゆとり"を失ってしまっていたのだろう。
「そうだ。今日 掛け替えよう」と思い、
やっと重い腰を上げ、朝から冬の花の絵を春の花の絵に掛け替えた。

まずはタムシバと取り上げたとき、昨日の岡山への雨のドライブを思い出した。
所用があり、岡山まで山陽道を走ったのだった。。
春先の山陽道では、あちこちの山に山桜が咲き、山の色は早春の山の色だった。
まだ萌黄色とまではいかないが、ぼんやりとした淡い薄緑色、薄い黄色、薄いピンク色などの混じったこの時期特有の淡い色合いの山の色だった。しかし、時々ハッとわたしの目を惹くものが車窓からの風景を横切る。「何なんだろう?何の花だろう?」とじっと目を凝らして見る。よく見ると、それはこの絵のような白いタムシバの花だった。びっくりするくらいたくさんのタムシバの木が花を咲かせていた。また、艶やかな濃い赤紫色のミツバツツジ、道路側に植えられているレンギョウの黄色やユキヤナギの白い色もみごとだった。
行った先々では、雨も止み天気も回復した。運良くちょうど満開の時期を迎えた桜の花を思う存分楽しめ、おまけに帰り道、高速道路の思わぬ渋滞による途中下車のお陰で(?)、今まで全く知らなかった桜見物の穴場を見つけたのだった。今年はもう見物に行く時間的余裕はないが、来年は一番最初に訪れたいと思うほどすばらしい場所だった。

朝早く家を出た時は、まだ雨が降っていた。
「ああまた蓬莱峡の横を通るのか。しかも、今日は雨が降っている…」
あの悲しい事故からもう半世紀近く経つが、決して忘れることはない。
あの時 工事中であった中国自動車道を自動車で走ると、必ずこの蓬莱峡の景色が車窓
から見える。昨日は"雨の蓬莱峡"だったのでいつも以上に強く思い出してしまった。
「T君もY君も二人とも、生きていたら今迄どのような人生を送ってきただろうか?」
青春時代のほんの一瞬(いっとき)同じ時間を共有し、心ゆくまで話し、笑い転げた仲間。あの時から随分長い時間が経つが私の心の中では何時迄も20歳前後の顔のT君とY君がいる。彼らは決して歳をとらない。
「彼らのことを充分心に留めて これからの残りの人生を悔いのないように生きよう」
昨日は、雨の蓬莱峡を車窓から眺め、あらためて心に誓ったのだった。
いつまでも心に深く残るできごとだった。

「ただいま」
帰ってきた主人の声に、再び絵を掛け替え始めた。
今日選んだ春から初夏にかけての花は何故か白い色の花が多くなってしまった。
「まあこれも良しか!」
掛け替えた絵を眺めながらそう思った。




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去年描いたフジ




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モミジイチゴ

※ナガバモミジイチゴかもしれない



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イチヤクソウ





友人Hさんからプレゼントされた「和紙ちぎり絵」
フリージア
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More ラショウモンカズラが咲いた!♪
by PochiPochi-2-s | 2017-04-10 21:53 | 思い | Trackback | Comments(4)

ミツマタを描きながら

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「わぁ!」

先週の水曜日(22日)、教室に入るとミツマタが目に飛び込んできた。
クリーム色とレモンイエロー色のコンビネーションの花は、華やかで人目を引く。
先生の住む地域の近くにはこのミツマタがいちめんに咲く場所があるという。
そろそろ先生が持ってきてくれるだろうとは思っていたが、
まさかその日だとは思わなかった。
ニワトコとミツマタのどちらにしようか迷いに迷い、ミツマタを選んだのだった。
しかし今日で一週間が経ったが、何故かまだスケッチの段階から進んでいない。
何かと予定が入り、落ち着いて絵に集中できないでいる。

今日も時間を見つけては少しだけスケッチしていた。
その横で TVニュースが流れていた。
ニューヨークで開催中の「核兵器禁止条約」の交渉会議についてのニュースだった。
突然、女性の激しい、怒声のような声が聞こえてきた。
英語でまくしたてていた。
"betrayed" 、 "abandoned "
2つの強烈な言葉に驚いてテレビニュースの方に目を向けた。
カナダ在住の被爆者、サーロー節子さん(85)が演説をし、日本の交渉不参加を強烈に
批判していたのだった。「自国に裏切られ、見捨てられ続けてきたという被爆者の思いを深めた」と。
彼女は参加国に対し、核兵器を違法化する条約の制定を求めたのだった。



写真・図版
サーロー節子さん
(朝日デジタルより拝借しました)


朝日デジタルによると、彼女は次のように言っている。
「広島に人々を招くことで、核軍縮で重要な役割を果たしていると日本政府は言うが、米国の『核の傘』に入り続けるのなら、空っぽでごまかしの行動だ」と。

彼女のこの強い思いがこもった批判を果たして日本政府は理解しているのだろうか?
彼女の強い思いのこもった言葉に対して、
岸田外務大臣の言葉はあまりにも白々しく聞こえたと感じたのは私だけだろうか?

また夜のニュースでは、
「イギリスのメイ首相がEU(欧州連合)からの離脱を正式に通告した」と報道されていた。昨年6月の国民投票の結果を受けてのことで、加盟国も離脱は欧州統合史上初めてのことである。原則2年間の交渉で、5月にも開始されるという。期間の延長がなければ2019年3月末にイギリスはEUを離脱することになるだろう。

夜、再び ミツマタをスケッチしながら思った。
「複雑な世の中になってきたなあ。
考えること考えねばならないことがあまりにも多いなあ」



by PochiPochi-2-s | 2017-03-29 22:55 | 思い | Trackback | Comments(6)
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20年前 北摂の町に家を新築し、大阪市内から引っ越してきた。
大阪市内に住んでいた時は藤井寺市にある道明寺天満宮によくお参りに行っていたが
引越し以来、京都の方が近いので北野天満宮の方に参拝するようになったのだった。

主人が2歳半の時に病気で亡くなった義父がこの北野天満宮の氏子だったらしい。京都生まれ京都育ちで大阪で働いていたが、戦争で大阪から家族を連れて疎開し、戦後2、3年ぐらいまで北野白梅町の近くの等持院に住んでいた時のことだという。
父親か亡くなった時は小さな小さな幼児。父親に関する記憶はおぼろげで、ほとんど何も覚えていないという。それでもここに来れば、微かだが父親を感じることができるのだろう。いつもほっとした顔になるのが不思議である。

子どもが3人もいると、
入学や卒業、就職、結婚、それぞれの健康等々、願いごとは限りなくある。
その都度、神頼みじゃないけれど、参拝し願わずにはおれない気持ちになるから
不思議である。学業達成や入試の時は、特にその願いは強くなる。
親の気持ちとはそういうものなのだろう。

参拝の後、孫4人のお守りを買った。
勧学のお守り2つ(ハルちゃんとアサヒちゃん)と
健康を願う干支のお守り(リョウちゃんとエイちゃん)2つ。
今年もそれぞれのランドセルやカバンに付けて元気に学校や保育園に通う事だろう。

エイちゃんが生まれて今日で1ヶ月余。
小さいながらも日々成長し、昨日は初めてお風呂に入れてもらったと、
夜にその時の動画を送ってきてくれた。
その可愛らしい仕草にいつまでもみていたい衝動に駆られたのだった。
担当医はじめ看護婦さんやその他のスタッフの皆さんのお陰で日々成長していくエイちゃんの姿がそこにあり、日々みんなに守られて成長できる幸せを思い感謝の気持ちで胸がいっぱいになったのだった。

参拝をしながら、"守られていることの大切さ"を思ったのだった。

今日は25日。
天満宮にとっては大切な参拝日。
参道の両側にたくさんの屋台ができ、
数え切れないほど大勢の参拝者で参道は埋め尽くされていた。
最近では外国人の観光客も多く訪れると聞いていたが、今日もかなりの数の外国人観光客がいた。屋台の様子が珍しのか興味津々の目つきで眺めている様子がおもしろくてならなかった。

少し寒かったが、
自動車の中では行きも帰りもしゃべりっぱなしで楽しい一日だった。


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by PochiPochi-2-s | 2017-03-25 23:03 | 思い | Trackback | Comments(4)

渋滞

朝からコートが要らないくらい暖かい日だった。
所用で大阪市内へ車で行くことになり、この冬以来初めてコートなしで出かけた。
ブレザージャケットで充分の暖かさだった。

千里中央から新御堂筋線に入ってすぐに渋滞が始まった。
カーナビ表示にはまだ渋滞を示す赤い線が道路の横に表示されてはいなかった。
しかし、しばらく走ると、さらに渋滞がひどくなり前方に進めなくなった。
いったいどこまでこの渋滞が続いているのだろうか?
ナビの地図で調べて見ると、江坂近くまで続いていた。
「江坂付近で事故でもあったのだろう。
こうなったら仕方がない。なるようにしかならない。
横道にそれることもできないし…」
そうなると、ふたりの間でおしゃべりが始まり、
そのうちに、渋滞の話から娘の高校の卒業式の日のことを思い出したのだった。


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クラブの仲良しの仲間と



彼女と兄(長男)が通った高校は、
公立高校だが 制服はなく、卒業式も服装には何の決まりもなく全くの自由だった。
娘は、卒業式の日には、母が昔私のために作ってくれた振袖を着ると決めていた。
卒業式当日の朝、当時住んでいた家の近くの美容院で早朝から振袖の着付けをして
もらい、私が自動車で天王寺にあった彼女の学校まで送って行くという計画だった。

当日、朝8時前の長居までの道は予想以上に渋滞していた。
なかなか車は思うようには進まなかった。
このままでは遅れると少々焦りだした頃、ふっと思った。
「渋滞でもバスが時間どうりに走れるようにバス路線だけはあけられている。
そのバス道を走ればいいじゃなか。目の前にバスが見えれば横の車線に入ればいい」
怖いもの知らずとはこういうことを言うのだろう。
バス路線を走り、バスを見つければ横の車線に移り、なんとか長居までは行けた。
しかし、次の関門があった。
普段『開かずの踏切』と呼ばれている踏切がJR長居駅の北側にあり、その踏切を通過しなければ彼女の高校には行けなかった。予想どうり『開かずの踏切』は待っても待っても開かなかった。
このままでは学校が指定した集合時間に遅れると、
「急遽すぐ近くのJR長居駅に戻り、そこからJR美章園駅まで電車で行くこと」
を娘に勧め、彼女も同意した。

その後一人になった私は踏切が開くのをゆっくりと待ち、
前以て下調べをしていた場所に自動車を駐車し、卒業式に参列したのだった。
当日の生徒の集合時間は卒業式が始まる1時間前だった。
正門の受付で、主人の元同僚の知り合いの先生に声をかけられた。
「お嬢さんは十分間に合いましたよ。安心して式に参列してください」
なんとも恥ずかしいことだった。

その日学校から帰り私の顔を見た途端、彼女は言った。
「美章園の駅から学校の正門まで、着物姿でどれだけ走ったことか!
みんな呆れた顔して私を見てはったわ。
上手に着せてくれてたから着物が着崩れなかったのが嬉しかった」

担任の先生は娘に言ったそうだ。
「そんな格好してくるなんて。思いもしなかった。
一度も遅刻をしたことがないのに何故やろうかと思ってたんよ。
でも、よく似合ってるわ。特に帯がいいわ。この日のために作ってもらったの?」
娘は答えたという。
「うううん、違うわ。お母さんの振袖やねん。
おばあちゃんが気に入ってお母さんのためにこしらえたと聞いています。
私もこの着物が好きなので、今日絶対に着ようと思ってたんです」

式の後、クラブの男子からは「僕と二人のツーショットの写真を撮って欲しい」
と頼まれ、とっても忙しかったらしい。
「今日だけは超人気ものやったわ!」
嬉しそうな顔で彼女はしゃべっていた。

今でも渋滞と聞いたり、渋滞にはまってしまった時に思い出す話である。

予想通り江坂付近で乗用車、二輪車、マイクロバスの衝突事故があり、
1車線が閉鎖されていた故の渋滞だった。
普段なら10分程度で通り抜けれるところを1時間余かかったのだった。

その後通った なにわ筋の銀杏並木は、まだ新芽も出ていなかった。
「暖かいとは言えど、まだまだ本格的な春ではないなあ」と思ったのだった。


More 嬉しかったこと
by PochiPochi-2-s | 2017-03-20 23:06 | 思い | Trackback | Comments(4)

BISES (ビズ)

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最終号


「ええっ、休刊になるの?」
年末にこの雑誌に冬号を買った時には知らなかった。
付録の2017年のカレンダーには各月に発売日が印刷されている。
休刊は突然のことだろうと思われるが、この雑誌が好きであり、
長い間この雑誌とともにガーデニングを楽しんできた私にはとても残念なことだ。

この雑誌と初めて出会ったのはいつだっただろうか?
もう20年以上も前のことになる。
大阪市の南の方から北の方に引っ越すと決めた頃だった。
「新しい家では小さいが庭を作ることができると思うよ」
主人の言った言葉が嬉しくてならなかった。
それまでの家は、敷地いっぱいに建てられた3階建ての間口の狭い家。
庭になるような部分は全くなかった。
それでも花好きの私は花を植え育てたく、
玄関前のほんのちょっとの狭いスペースに3段の組み立て式の花台を置き、
少ないながらも気に入った花を植え、草花の世話をしては喜んでいた。

その頃だった。
この雑誌を本屋さんで見つけたのは。
前の家の近くにできた新しい本屋さんでだった。
3人の子供が学校に行っている時間帯は私の自由時間で、好きなことができた。
花屋さんや本屋さんに行ったり、時には少し離れた場所にあるデパートへ出かけた。
でも何よりも好きだったのは、新しくできた本屋さんで本を立ち読みする時だった。
当初から雑誌の名前が変わったことが何度かあったが、
ここ何年かはこのBISESであったように思う。

この本で知ったことがあまりにも多い。
イギリスのキューガーデン、その中にあるマリアン・ノース・ギャラリーゲルダ・ベングドソンの刺繍、ヴァージニア・ウルフの庭、映画「愛と哀しみの果てのカーレン・ブリクセン、イギリスのさまざまな庭、特に、映画『日の名残り』に登場したディラム・パーク、コッツウォルド地方や湖水地方、オランダの庭、バラの育て方、庭造りの方法等々。心に深く残る話が多かったように思う。

また、全く知らなかった国の庭の話など興味深い記事も多かった。
何よりも心惹かれたのは、その写真の美しさだった。
花の写真、庭の写真、建物の写真、インテリアの写真等々。
自分の庭が持てるまでは どのような庭にしようかと私に夢を与え続けてくれ、
自分の庭を持てた後は 庭造りの知識やアイディアを与えてくれた本だった。

いつかもう一度、ぜひ、出版を再開してほしいと願っている。



by PochiPochi-2-s | 2017-03-15 23:25 | 思い | Trackback | Comments(0)
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ずいぶん暖かい朝だった。
春がもうすぐそこまできているという実感を持った。
庭に出てみると、沈丁花の花が咲き始めていた。
今年初めての沈丁花だった。
庭の花海棠や啓翁桜も、もう2、3日もすれば咲きだすかもしれない。

今日は3月11日。
6年前のこの日、2万1000人以上の人たちが犠牲になった東日本大震災が発生した。
あの日からもう6年という時間が経った。
しかし、大震災から遠く離れた地に住むものの目から見ても、復興とは程遠いように
思える現状に心を痛めるばかりである。

ふっと、去年偶然出会った若い母親のことを思い出した。
彼女は 福島から大阪に小さい子供を連れて避難し、福島に残った夫と離れて暮らし、大阪でたった一人で子育てをしているとのことだった。
近くにある大阪大学豊中キャンパスで開かれた岸井成格講演会で出会ったのだった。
彼女は、講演とトークセッションの間のほんの少しの時間を、主催者から譲ってもらい、福島の現状について話した。何故 自分が小さい子供を連れて大阪へ避難してきたか、夫婦別居の生活を強いられながら 何故 大阪で子育てをしているかということを話した。そして、少しでもこのような時間をもらえるならば、必ず出かけて行って福島の現状を訴えていると話していた。

「大阪に避難してきた当時、5ヶ月の赤ちゃんだった自分の子供が、今、まるで大阪弁が母国語というほど大阪弁しか喋れない。生まれ故郷の福島の言葉を全く話せないし理解できない子供に育っている。5年という年月とはこういうことなんです。子供にとっての5年という時間は、とても大切な意味のある時間なのです。一日も早く福島に帰りたいです」

彼女の言葉は心に深く残った。
あの時から更に半年という時間が経った。
あの時の若い母親の子供は4月から小学生になるのだろうか。
この子供が、いったいいつになったら 両親が生まれ育った福島に帰り、
そこで生活できるようになるのだろうか?
その時、その子供にとっての故郷は、福島だろうか、それとも大阪だろうか。

一日も早い復興を願ってやまない。


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by PochiPochi-2-s | 2017-03-11 18:22 | 思い | Trackback | Comments(6)
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《雲南さくら草》


「あれっ、こんなところに雲南さくら草の花が。何年ぶりだろうか?
でも、何でこんな隅っこに?太陽があまりあたらないじゃないの?」

昨日は疲れ切っていた。
やっとの思いで水泳教室から帰り、
いつものように水着を干そうと台所から外に出たときに気がついたのだった。

10年ほど前、気に入って たまたま購入し、毎年必ずこぼれ種から咲いていた花。
当時、通っていた英語教室の仲間の、花好きのお母さんにとプレゼントしたこともあった花。しかし いつの間にか消えてしまい、ここ何年か私の庭では見かけたこともなかった。その間 なんとなく寂しく、花屋さんで見かける度にもう一度欲しいなぁと思いながら、なんとなくそのままになっていた花だった。
嬉しかった。
毎日がんばっているエイちゃんを励ますように咲いてくれたと思いたい。
もう少し日当たりの良い場所に移してやろうと思ったのだった。


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《庭の復活したヤマルリソウ》


今年の春は、もうひとつ嬉しいことがある。
大好きな花・ヤマルリソウの復活である。
嬉しい、心弾む復活だ。

去年の秋、植木鉢の隅に大きな草の塊があった。
雑草かと思ったが、その時はその時と思い、念のため植えなおしておいた。
何かの花である可能性も捨てきれなかったからだった。

その雑草かと思っていた草の蕾が、2、3日前から持ち上がり始めていた。
今朝見ると、なんと花が咲き始めていた。
ヤマルリソウ?

4、5年前に絵の教室の仲間から貰った花。
彼女のご主人が花好きで庭のあちこちに植えているそうだ。
私がきっと好きだろうと持ってきてくれたのだった。
貰った翌年は見事に咲いたのだったが、この花もいつの間にか消えてしまっていた。
ワスレナグサによく似た花で、一度だけ絵を描いたことがあった。

早速調べて見たら、やはり『ヤマルリソウ』に間違いはないだろうと、
飛び上がらんばかりに嬉しく、途端に気持ちが明るくなったのだった。
やはりエイちゃんを励ましてくれてるように思えてならない。
「がんばれ!」と。


《websiteから拝借したヤマルリソウの写真》
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🍀


「エイちゃん、もっちゃん(娘)の声がわかるみたいやって。
NICUで声をかけると、目をぱちっと開けるんやて」

朝、病院に送って行った時 娘から聞いた話を、
家に戻ってきてから主人が私に嬉しそうに話した。

「看護婦さんが『まあ、この子! お母さんの声がわかるんやわ。私らがどんなに声を
かけても目を開けへんのに。手足の動かせ方も違うしなぁ。やっぱりお母さんがわかってるんやわ』って言ってたわ」と。

毎日病院に母乳を届け、しばらく赤ちゃんの世話をして過ごす娘の病院への送り迎えを自分の仕事として受け入れ喜んでしている主人。父と娘のいい時間を過ごせているなぁと少々羨ましくもあるのだが、その嬉しそうな顔で話す彼を見ていたら何も言えなくなる。

赤ちゃんてすごいなぁと思う。
まだ目も見えず、何もわからないのにもうすでに母親の声や母親の持つ匂いがわかるらしい。母親が来て声をかけると、ぱっちりとまだ何も見えぬ目を開け、嬉しそうに手足をばたつかせるという。だから母親は、たとえどのようなことが起ころうとも、自分の産んだ子供を育てられるのだなぁと思った。

午後、追記。
午後から再び病院に娘を迎えに行き、彼女の住むマンションまで送り届けた主人が、
家に帰るなり言った。
「目の網膜検査(未熟児網膜症の検査)も異常がなかったらしい。
検査の上手な小児科医で途中で嫌がらず最後までおとなしくしていたとのこと。
これからは毎週この検査をするらしい」

そして医師は次のような話をしてくれたという。
「正常分娩と違い早産の場合は、出産後の母体はそれなりに変化し、未熟児で生まれた赤ちゃんのために母乳が通常より濃い、未熟児の赤ちゃんに必要な栄養分のたくさん入った母乳になるらしい」と。

エイちゃんはその濃い成分の母乳のおかげか 、今のところ、考えられていた以上に腸壁も丈夫で、網膜の神経も正常に成長しているという。未熟児網膜症を予防する成分が含まれているのかもしれないと、小児科医は言っていたそうだ。

母体の不思議さを感じ、人間の持つ神秘性に触れたような気がした。


More 費用
by PochiPochi-2-s | 2017-03-07 14:49 | 思い | Trackback | Comments(8)

春めく日

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天気予報に反して、朝起きると晴れていた。
雨は 夜から明け方にかけて降ったのだろう。
とても暖かかったので庭に出てみると 、アネモネの横に植えていたクロッカスが
今にも咲きそうな様子だった。
あっ、そうだ!
ニリンソウを見ると、小さな小さな若葉がではじめていた。
その隣の日本桜草の植木鉢にも小さな小さな黄緑色の若葉を発見。
じゃぁ、ヤマブキソウはどうだろうか?
嬉しいことに植木鉢いっぱいに増え、やはり小さな小さな薄緑色の若葉がでていた。
裏庭のラショウモンカズラも元気一杯でもうすでに花芽らしきものがついている。
宿根アネモネも花芽がずいぶん大きくなった。
もうすぐ咲き始めるだろう。
葉ワサビも思いのほか増えているような気がする。
「植えてから2、3年で枯れてしまうかもしれない」とくださった人が言っていたが、
貰ってからもうすでに5、6年は経つ。よほど地植えした場所が気に入ったのか。
日に日に庭は春めいてきた。


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お昼過ぎ、何気なく郵便箱を覗いて見ると、レターパックが届いていた。
ホアさんからだった。
中には、カンボジア産のコーヒー豆とドライマンゴーが入っていた。
コーヒーはセンターのお兄さんが経営するコーヒー園の製品。
日本にいる知り合いに頼んでわざわざ送ってくれたらしい。
彼女の優しさに、うれしさで心がいっぱいになった。
明日からのコーヒータイムが楽しみだ。
早速お礼の手紙を書いた。


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夕方、今度は注文していた本が届いた。
よく伺わせてもらうharuさんのブログで紹介されていた本である。
メイ・サートン。
初めて聞く名前だった。
紹介されていた文章に心惹かれ、ぜひ読んでみたいと思った。
図書館で借りてもよかったのだが、手元に置きたいと購入したのだった。
これから少しづつゆっくりと読んでいきたいと思う。


🍀


赤ちゃんが生まれてから2週間が経った。
保育器の中ですくすくと育っているとのこと。
ちょっとホッとしている。


by PochiPochi-2-s | 2017-03-02 23:29 | 思い | Trackback | Comments(6)

生きている喜びを感じられるように生活したい


by PochiPochi-2-s