翁草

ここ2、3日で ずいぶん暖かくなった。
3月4日(土)の朝、今年初めて鶯の鳴き声を聞いて以来途切れることなく、
毎朝必ず鶯の鳴き声が聞こえる。
「ああ、春だなぁ」
その鳴き声に心も軽くなる。
最近は、鳴くのもずいぶん上手になってきた。
姿は見えねど声だけは聞こえる。


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咲いた!


今日の一番は、この翁草
大好きな花。
花はもちろん好きなのだが、とりわけ花後の姿がおもしろく絵に描きたかったので、
冬の間 寒さでやられないようにと、上にケヤキの落ち葉をたくさんかけておいた。


* * *


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=『野の草の手帖』(小学館)から =
キンポウゲ科の多年草。
本州、四国、九州の低山地の草地に生える。
全体に絹毛がある。
高さ15cm〜30cmになる。
花後、
雌しべは長く尾状に伸び、
密に生えた羽毛とともに
老人の白髪を思わせるのでこの名がある。


* * *


春になり、「もうすぐ咲くだろう。今日だろうか、明日だろうか」
と咲き始めるのを待ちわびる気持ちは、なんとも言いようのない嬉しさと期待が入り
混じり、表現のしようがない。

いまの家に越してきて初めて持つことができた自分だけの小さな庭。
その庭で"好きな草花を育てる楽しみ"を持てるということは、
本当にありがたいことだと思う。

私の通っている絵の教室の名は 『野の花を描く』という。
毎回先生が朝早くから山や野原に出かけ、様々な野の花や木を採集してきてくれる。
いつも大変な思いをして持ってきてくれるその野の花や木を、
教室で、みんなでわいわい言いながら描くのは、とても楽しい時間である。
みんな野の花が大好きだから。
しかし、自分で大切に時間をかけて育てた植物を家でひとり静かに描くときには、
教室で描くときとはまた違った楽しさ、喜びがあり、これは何物にも変えがたい。

絵の先生の話によれば、
野や山の植物の生育環境の変化や私たちの生活環境・意識の変化により、
最近はだんだんと野や山の植物を採集するのが難しくなってきているということだ。
「それならば、ほんの少しづつだが、育てることができるのならば、家の庭で育てた
どうだろうか」とある日思い、趣味のひとつとして小さいが自分の好きなようにできる私の庭で育て始めたのだった。もともと園芸は大好きだった。
花好きの友人や絵の先生から苗を貰ったり、挿し芽で増やしたり、タネを蒔いたりして少しづつだが確実に増えてきた。
また、この増やしながら大切に育てた花を、時には教室に持って行き、
みんなと描く喜びを分かち合うのも、最近の私のもうひとつの愉しみになった。

絵を描く、草花や木を育てる。
いまの私の心弾む、楽しい趣味である。
そして、今はまだ密かな楽しみにしかすぎないが、
いつか 自分の絵を自分で図案化し刺繍にしたいとも思っている。

午後少し時間があったので、描きかけのヒメオドリコソウにゆっくりと色をつけた。
CDを聴きながらの"ひとり時間"は本当に至福の時である。
暖かい心地よい日であった。


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ヒメオドリコソウ



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描きかけのネコヤナギ




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=『野の草(野の花 )の手帖』から =
オドリコソウとヒメオドリコソウ

※訂正(3/13)『野の草の手帖』でした。
英語表示名は『WILD FLOWERS OF JAPAN 』





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Commented by linden2151026 at 2017-03-12 23:23
翁草の内側の花の色きれいですね。ご自分で山野草を育てられて、描いて、素敵な生活ですね。
この時期咲き出す花々をみると、嬉しくなりますね。
Commented by morigurasi at 2017-03-12 23:44
野の草の手帳、野の花の手帳、どちらもいい本ですね。
眺めているだけで満たされそう...
Commented by echalotelle at 2017-03-12 23:57
ヒメオドリコソウの絵、とってもいい色が出てますね♪
細かくて大変そうだけど、きっといい仕上がりになりますね~(*‘∀‘)
野の草の手帳、野の花の手帳、ほんとにいい本ですね。
私の住むここでは、ヒメオドリコソウ、オドリコソウなど、日本と同じ花が見られるのがとても嬉しいです。
Commented by jarippe at 2017-03-13 06:32
えっ もう鶯に翁草ですか 早いですねー
翁草こちらはまだまだ影も形もありません
草掻きでガーって土の中の芽を欠いてしまいそうです
昔は翁草がタンポポのようにいたるところにあったと
よく母が言っていました チゴチゴと呼んでいたようです
野の花はいいですね
Commented by nick-3 at 2017-03-13 07:24
PochiPochiさんの庭にたくさんの山野草がある理由がコメントを拝見しわかりました。
その絵の先生がおっしゃるように、環境の変化は自然だけでなく、人間も大きな要因になっていて、道路や崖などの整備で
綺麗で安全にはなりますがその分、自然がなくなって来ています。
Commented by sternenlied2 at 2017-03-13 15:35
こちらも朝早くからアムゼルが陽気にさえずっています。
日々さえずりが活発になってくるのも春の深まり具合が
感じられるようでいとおかしです^^
あっという間に地面に春一番に咲く小花が増えましたよ。
昨日はネコヤナギを見かけて写真に撮っていたのです。
PochiPochiさんの描きかけのネコヤナギが素敵ですね。
このネコヤナギもヒメオドリコソウも完成された時の絵が楽しみです。
『野の草の手帖』、挿絵が味わいがあって、素敵な本ですね!
Commented by PochiPochi-2-s at 2017-03-14 13:52
☆ lindenさん

おげんきでしたか?

そう、きれいでしょう?
今朝見ると、さらにもう二つ蕾がついていました。
楽しみです。

そうですね。
これからいろんな早春の花が咲き出します。
やっと春です!


Commented by PochiPochi-2-s at 2017-03-14 13:55
☆ morigurasiさん

ごめんなさい。
打ち間違いで、『野の草の手帖』が正しく一冊の本です。
絵を習い出した頃に買った本で、もう随分前の本です。
そう、見ているだけてホッとする本ですよ。


Commented by PochiPochi-2-s at 2017-03-14 14:00
☆ echalotelleさん

そちらもずいぶん春が進んだようですね。

ありがとうございます。
ずいぶん細かい絵ですが、なんとか時間を見つけて描きあげようと…。
↑にも書かせていただいたように私の入力ミスです。
正しくは『野の草の手帖』です。

踊子草もかわいいですね。
どちらも見られていいですね。
次回ぐらいには、踊子草を持ってきてくれるかもと、淡い期待しているのですが…
Commented by PochiPochi-2-s at 2017-03-14 14:23
☆ jarippeさん

そうです!
咲き始めましたね。
いよいよ春です。
こちらは関西。長野よりずっと暖かいです。

まあそちらでは"チゴチゴ"と呼ぶのですか?
小さいという意味なのかなぁ。
チゴユリのチゴ(稚児)かしら?

野の花は大好きです!

Commented by PochiPochi-2-s at 2017-03-14 14:29
☆ nickさん

そうなんですよ。
nickさんの言われるように、自然環境の破壊がすごい勢いで進んでいます。
それと、都会では街路樹なんかは時期が来る前に剪定されてしまいますね。
紅葉なのに紅葉の時期にはもう丸裸というような…
人の気持ちも世知辛く、用心深くなり、、山で採集していると、
お巡りさんが来て、注意されるとか。
先生がよく言ってます。
なんだか嫌な時代になりつつありますね。

Commented by PochiPochi-2-s at 2017-03-14 14:33
☆ sternenliedさん

ほんとうに。
いよいよ"春到来!"ですね。

早く完成させたいのですが、なかなか時間が…。
素敵な本でしょう?
絵を習い始めた頃に買ったのです。
もうずいぶん前のことですが、見ていて飽きないです。



Commented by Deko at 2017-03-14 14:44 x
おきなぐさ昔は東北のあちらこちらに見かけられた花なのでしょうね。翁草咲いてから終わるまでその名前のような花ですね。宮沢賢治のおきなぐさの中にもありますがあの綿毛のような種子を遠くへ飛ばして自分の子供たちに次の時代を託して枯れてゆく定めにある人間も植物も同じ一生ですね。ヒメオドリコソウ繊細に描かれていますね。ネコヤナギ最近雌花と雄花があることを知りました。
Commented by PochiPochi-2-s at 2017-03-15 12:51
☆ Dekoさん

いよいよ春になってきましたね。
宮沢賢治の話の中に「おきなぐさ」があるとは知りませんでした。
早速読んでみたいと思います。
やっとこの小さな花を描こうと思うようになりました。
どこまで描けるかわかりませんが、完成させたいと思っています。
これが描ければセリバオウレンも描けるかなと…
あらそうなんですか?
知らなかった。
早速調べてみます。
教えてくださってありがとう。
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by PochiPochi-2-s | 2017-03-12 23:01 | 趣味 | Trackback | Comments(14)

生きている喜びを感じられるように生活したい


by PochiPochi-2-s