昨日のこと。
みぞれから雪に変わった頃、インターホーンが鳴った。
「はーい、ちょっとお待ちください」
出てみると、宅急便のお兄さんが大きな箱を抱えて待っていた。
「お天気が悪いなかご苦労様。ありがとう」
箱を開いてみると、「まあ、うれしい!」
たくさんのきれいな色をした、新鮮な八朔が目に飛び込んできた。
遠くに住む友人Yさんが、今までに無農薬の柚子、続いて金柑と送ってくれ、柚子のマーマレードや金柑の甘露煮をつくる楽しみもいっしょにプレゼントされた気がして嬉しく思っていた。その彼女が今度は八朔を送ってくれた。もちろん無農薬で育てら
れた八朔。またまた『八朔マーマレード』をつくる楽しみもいっしょにプレゼントされた。どんなに感謝してもしすぎることはない。
まずは"生"でいただき、八朔が大好きな近所の若い友人にいくつかをおすそ分け。
その後は 楽しみの『八朔マーマレード』作りと、昨夜には既に計画は立っていた。
今日は朝から雪がちらちらと舞っていた。
「さあ、八朔マーマレードをつくろう」と思ったその瞬間、お正月用にと大切に野菜室で保存していた柚子を思いだした。お正月にいくつか使い、残りは保存していた。取り出してみるとまだまだ皮がしっかりしていて大丈夫だったが、これ以上は無理と判断。先ずは、もう一度『柚子マーマレード』を作ることした。
作っていると、再び台所は柚子の香りに包まれ、なんともいえないいい気分だった。
『幸せな時間』
自然と歌を口ずさみたくなった。
天気予報は 明日も一日雪だとの予報。
「よ〜し、明日こそは『八朔マーマレード』を作るわ」
柚子の皮を刻んで水に浸けている待ち時間の間に、次の絵の下絵もできた。
柚子の香りに包まれ、八朔のきれいな色に元気をもらった
なんとも嬉しい充実感のある日だった。
Yさん、新鮮な八朔と楽しい時間を贈ってくれてありがとう。
明日こそは八朔のマーマレードをつくります。
寒さを吹き飛ばす嬉しい贈り物でした!
「なんだか台所仕事が好きみたい」
この歳になって初めてそう思った。
柚子のマーマレード
水に浸けて3時間
この間に下絵をデッサンした。どのような絵になるだろうか。