『パリに生きる パリを描く』

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荻須高徳《モンマルトルからの眺め》
1950年



一昨日のブログにも書いたが、
1月17日、毎年神戸で「1・17のつどい」が三宮の東遊園地で一日中開かれる。
毎年この日はなぜか気持ちが落ち着かず、去年は午後からのこの集いに参加した。
今年は? やはり神戸方面に行きたかった。
それではと、以前から見に行きたいと思っていた美術展に出かけることにした。

「パリに生きる パリを描く」-M氏秘蔵コレクションによる -

三宮の手前、六甲アイランドにある小磯記念美術館へと車で向かった。
雪も止みこの日は朝から天気が回復し、ドライブにはちょうど良い天気と距離。
車で出かけた。


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《子供のための鑑賞ガイドより》


《"芸術の都"として世界中の人びとを魅了し続けてきたパリ。日本の画家たちも、19世紀末頃より留学先や制作旅行先として次々とパリを目指し、多くの名作が同地で生まれました。》

美術館入り口でもらったパンフレットにはこのように書かれていた。

会場には藤田嗣治(レオナール・フジタ)、児島虎次郎、梅原龍三郎、安井曾太郎、小野竹喬、佐伯祐三、荻須高徳、小磯良平、鴨居玲などのパリを描いた作品が展示されていた。パリに憧れ、パリに渡った洋画家たちの作品だった。

子供のための鑑賞ガイドのパンフレットには、
パリのどんなところにひきつけられたかという画家のことばが載っていた。
《荻須高徳 》
シャンゼリゼやオペラ座などの豪華な大通りよりもどうしてもモンパルナスの人間臭い裏町にひかれます。
《藤田嗣治》
屋根のすぐ下の部屋はといえば大抵画室になっている。あそこにもここにも画室が見える。あれだけの画室でその主人がいずれも夢中になって画を描いていると思うと、私などは必死に勉強しなければ…。
*荻須高徳と藤田嗣治はパリに長く住み続け、裏町の風景をたくさん描いた画家。
《石井柏亭》
パリに居ると、何しろいい絵が見られるのが第一喜ばしい。そうして自分でも画を描かずにはいられない様な気がする。
《佐分眞》
フランス人は、のどかな心を持っている。パリの美しさはさる事乍ら、またフランス人の豊かな心持ちが吾等エトランジェーをあの土地に安住させてくれる大きな原因だと思う。
* エトランジェー : 外国人のこと

二部屋に分けて展示されていたかなりの数の画を見て回って最後に思った。
このパンフレットの言葉のとおりだと。
多くの芸術家たちはみなパリに憧れ、パリはまた彼らの心を魅了し、虜にする。
パリという街はそれだけの魅力にあふれた街なのだろう。

1982年夏に初めて、旅の初めとイギリスの渡る前の2回訪れ、
その美しさに圧倒された街。
「もう一度ゆっくりと滞在し、好きな画を見て回りたい」
パリに憧れ、パリに行った日本人画家たちの描いた、彼らの気持ち、情熱のこもった
画を見て回り、"もう一度パリに行きたい"という気持ちを強くした。
この日はそんな気持ちを抱いた日だった。


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《パンフレットより》


佐伯祐三の描いたパリ
オーヴェル風景
(購入した絵葉書より)
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尚 ここに展示された絵と資料は、
関西在住のM氏が30年にわたり集めた秘蔵コレクション70点を中心に笠岡市立竹喬美術館、稲沢市荻須記念美術館、神戸市立小磯記念美術館の所蔵品を加えた計約100点
である。
見応えのある美術展だった。
また個人的には、
油絵より水彩画の方に、より惹かれるものを感じた美術展でもあった。





まあ、きれい!
思わずシャッターを切った。
1/17の朝


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Tracked from 哲学はなぜ間違うのか at 2017-01-19 22:16
タイトル : 洋画家佐伯祐三
佐伯祐三(一八九八―一九二八)はパリの風景を描き続け、その地の精神病院で死んだ洋画家です。三〇歳でした。昭和初期の東京美術学校(現東京芸術大学)出身の、典型的な日本人エリート画家といえます。その絵は、まさに、パリとフランスに対する現代日本人の心象風景...... more
Commented by echalotelle at 2017-01-20 07:30
見応えのあるいい美術展でしたね♪
日本人画家の描いたパリもいいですね。
19世紀末頃のパリに行ったような気分になります。
佐伯佑三というとユトリロの絵を思い出します。パリで描いていた日本人画家は当時活躍していたフランス人画家にもたくさん影響を受けたのでしょうね。

私もようやく今月末ぐらいにはちょっと水彩に取り組めそうです。(*‘∀‘)どうなりますか…植物だけでなく、いろいろ描いてみたいと思ってます。

花と滴と光のPochipochiさんの写真を見ていると、もうすぐそこに春がやってきているように思えますね。
Commented by Deko at 2017-01-20 16:47 x
錚々たる日本人画家の作品ばかりですね。画を収集された方に先見の明があったのですね。個人で保有する事管理することは難しいですね。良い画がある美術館素晴らしいですね。
Commented by PochiPochi-2-s at 2017-01-20 23:52
☆ echalotelleさん

そうですね。
とってもいい美術展でした。
まさか100点もの絵が展示されているとは思いましませんでした。
知っている画家が多く、少し驚きましたが、
M氏の経済力は凄かったのだなぁと再確認したものでした。
見応えありましたよ!

ついに水彩画ですか!
楽しみだわ♪
花や木だけではなく、描きたくなるような風景もたくさんありますものね。
また見せてくださいね。


Commented by PochiPochi-2-s at 2017-01-21 20:35
☆ Dekoさん

100点も展示されていたんですって。
2時間余り見ていたように思います。
M氏って凄い人だなぁと思いました。
初めて見た佐伯祐三の絵に感激して、集めようと思ったらしいです。
お金のある人はこういう形で社会に還元してくれれば最高だなぁと
思いました。小磯記念美術感はゆったりとして落ち着いているので
絵を見ていても気持ちがいいです。
大阪市内にある東洋陶磁美術館も、安宅コレクションと言って
安宅産業の社長が集めた陶磁器を大阪市に寄付したものです。
すばらしい貴重な白磁や青磁の陶磁器を見ることができます。
大阪市民なら確か70歳以上は入館料無料だと思います。
東京にもこのような美術館がたくさんあるのではないですか?
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by PochiPochi-2-s | 2017-01-19 17:06 | 絵画展 | Trackback(1) | Comments(4)

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