「もう一度やってみるわ」
2015年 08月 21日
《娘にもらったiPod》
「お母さん、iPod 要らん? 私のとMさんのと2つあるから、お父さんとお母さんで使ってくれたら嬉しいわ。私たちが使うには容量不足なので 買い替えたから」
3年前、そう言って娘は 古いiPodとその前年自分が使ったEnglish Journal 12冊(1年分)・CD24枚を譲ってくれた。いろんな人のインタビューが録音されており、おもしろいと思った。キャメロンの演説はまさにイギリス英語そのものだった。
お陰で 当時まだ現役で働いていた主人は大喜びだった。
その中の気に入ったCDをパソコンに取り入れ、iPodにインポートする。古いパソコンの時はこの動作も厄介だったが、偶然 パソコンも新しくなり、インポートが容易にできるようになった。おもしろいほどありとあらゆるものをiPodに取り入れては聴き、楽しだ。
「ここの部分、なんて言ってるんかなぁ? 何回聞いても聞き取られへんのやけど…」「うん? どこ? ああ、こうやと思うけどなぁ…でも、実際はわからへん。本で確かめたら?」
しばらくの間、同じものを聴いては お互い聞き取れないところを教え合っていた。楽しい時間だった。
しかし、突然、2年前の9月初め、その楽しさは吹っ飛んでしまった。主人の左耳が突発性難聴を発生し、聞こえにくい状態になってしまった。それ以来、iPodもなんとなく敬遠状態に。一人だけ聞き続けることも 気が引け、また 娘に初めての子供ができたのも重なって、私もなんとなくiPodから遠ざかっていった。
何事も時間が解決してくれるのだろうか?
「iPod、充電しようと思うのやけど。充電器具、これでよかったのかな?」この4月初め、突然、主人に 聞かれ、「ええっ? また聞くの?聞こえるん?」「うん。右は聞こえるから。聞こえぬくい方もほっといたらあかんらしいからもう一度聞いてみるわ。パソコンで NHKの英語ニュースも聞こうと思ってる。何時でも聞けるようにセットしておいてくれるかなぁ。グレンもニュージーランドから来ることやし、ちょっと練習しておくわ」
ヤッタァー!内心秘かに喜んだ。
彼は几帳面。 一度決めたことは、よほどのことがない限り続ける。4月以来聴き続けているのには感心する。
さあ、私も再開だ。iPodを聞きながらの少し早足の散歩は楽しい。今日は約8,000歩。まあまあかな?
生きている喜びを感じられるように生活したい
by PochiPochi-2-s