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『母の椿』

今日、ふっと思いついた。

もう2月半ば過ぎ。
『水仙の絵』を飾らなくては。

2年前に描いたのをひっぱりだしてきた。

『母の椿』_b0344816_17282065.jpg

今年も、できたら描いてみようと思っている。
描くなら、絶対に一重の日本水仙。

朝から雨が降ったり止んだり。
ややこしいお天気。

椿の花が、やっと咲き出した。
今年は、ことの外 咲き始めるのがおそかった。

椿の絵も、描くのがとても難しい。
毎年挑戦するが…
デッサンも、更に、葉の光らせ方も、“超” 難しい‼︎

午前中、デッサンに明け暮れた。

『母の椿』_b0344816_17281178.jpg

明日 時間があれば、色をつけようと思うが…
さて、どうなることやら。


「この椿の花が大好きなのよ。名前は侘助」
家を新築した時、今は亡き母が、亡き父とふたりで 持ってきて植えてくれた椿の花。
しばらくの間、全く、一輪も 咲かなかった。
母が亡くなってから七年目の冬、初めて咲いた。
7輪も。

「やっと咲くわ。しかも、7輪。ラッキーセブン!」
前年の夏、蕾がついていることに気づき、嬉しかった。
私一人の密かな楽しみだった。

翌年、2月8日から、毎日、一輪づつ咲いた。
7日連続で。

2月8日は、次男の私立大学入試合格発表日。
一浪のため、滑り止めに、3つの私立大学を科目を変えて7日連続で受けていた。
その最初の、一番行きたい大学の発表日だった。

「アッ、咲いている! 最初の一輪が。ひょっとしたら、合格するかも」
朝、予備校に出かけた彼を見送った後、庭に出て椿の花を見た時だった。
「チャレンジ校だから無理かもしれない」と言われていたが、
密かに この『母の椿』に “願” をかけていた。
「笑われるかもしれないが、母親なら誰でもするだろう…」と。

10時過ぎ、郵便屋さんがきた。
分厚い封筒だった。
「合格していれば、手続のための書類と学校案内の冊子が入ってるから
封筒は分厚い」と、次男から聞いていた。

お昼前、彼から電話。
「お母さん、封筒来た? 分厚い?」
「うん、分厚いよ!」
「開けて中を見て」
「やったー!合格やわ。よく頑張ったね。おめでとう!」
「今からすぐ帰るわ。自分で確かめたいから」

よほど嬉しかったのか、彼はすぐに飛んで帰ってきた。
合格書類を自分の目で確かめ、またすぐに予備校に飛んで帰った。

「予備校の壁に貼られた合格者の氏名の中に、自分の名前があり、
嬉しくてたまらなかった」
夜家に帰ると、開口一番、彼は、そう言った。

彼の頑張りもさることながら、密かに、心の中で母に感謝した。

それから7日間 、椿の花が、毎日一輪づつ咲き続け、
彼は、毎日、合格を伝える封筒を手にした。
「きっと、おばあちゃん(亡き母)に守られたのだろう」
そう、思った。

“こんなに嬉しかった年は、未だかつてなかった”と言っていいほど嬉しい年だった。

その彼も、この春で、入社6年目。
去年春から 望みの本社勤務。「毎日が楽しい」と言う。

嬉しいことこの上ない。

今年もいい春になりますように!


Commented by weloveai at 2015-02-19 15:34
椿に素敵な思い出が・・・
侘助は何色ですか?
色づけされたでしょうか?楽しみにしてます(*^^)v
Commented by PochiPochi-2-s at 2015-02-19 20:07
ゆすらうめ様

侘助は、ピンクがかった紅色(赤)です。
毎年椿を描くのですが、難しいです。

今日は、急に娘の家に行くことになり、
絵は お預けでした。
1才5ヶ月の喋り始めの孫は、かわいいです!
「来てちょうだい」とメールが来れば、すべてに
最優先になってしまいます。
3番目、すべて男の子ですが、やっぱり可愛いですね。



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by PochiPochi-2-s | 2015-02-18 20:38 | 思い出 | Comments(2)

生きている喜びを感じられるように生活したい


by PochiPochi-2-s